久我山
神田川や多摩川上水が流れ、閑静な住宅街が広がる「久我山」。
高学歴・高所得なファミリー層が集う街である一方で、飲食店の数は多くない。
今後、注目したい開業エリアだ。

【Town Data】
●昼人口:18,179人
●夜人口:19,978人
※平成16年、杉並区の住民基本台帳をもとに編集部で算出
●交通:
京王井の頭線「吉祥寺駅」まで3分
京王井の頭線「渋谷駅」まで13分
明大前乗り換えで「新宿駅」まで14分
●1日平均乗降客数:京王井の頭線36,873人(2005年度)
●商業集積:久我山稲荷神社、杉並区民図書館、大丸ピーコック、サミット
【出店おすすめエリア】
駅北側
駅南側
人見街道沿い
【賃料相場】
駅から徒歩5分圏内・・・坪1〜1.5万円
それ以外のエリア・・・坪8千円〜
大通りを入った路地は1割程減
※上記は1階の賃料相場。2階・地下は1階の1割減程度
※保証金8〜12ヵ月前後
世田谷を代表する
「お屋敷街」
井の頭線の急行停車駅である久我山は、吉祥寺まで3分、渋谷まで13分、新宿まで14分という至便な街だ。駅前には落ち着きある4つの商店街が広がり、深夜0時まで営業しているスーパーもあるなど、都市機能は充実している。個人店が元気な街なので、出店を考えやすいのではないだろうか。チェーンの数も多くない。
久我山は浜田山、永福町などと並ぶ高級住宅地であり「お屋敷町・久我山」などと言われている。企業や団体のグラウンド、運動施設がたくさんあるのも特徴の1つで、テニスコートなどは夕方まで混んでいる。以前は、駅前の踏み切りが発展のネックと言われていたが、再開発の進行で新たな駅前広場も完成する予定だ。
名門校・学習塾がひしめき合う
学園都市
久我山を語る上で外せないのは、学園都市という一面。ラグビーの名門として有名な「國學院久我山高校・中学校」を始めとして、都立の名門「西高校」、明治以来の伝統を誇る「立教女学院小・中・高・短大」などがある。そのため朝・夕はたくさんの学生で賑っており、こうした環境を求めて引っ越してくる子育てファミリーも多い。塾の数も半端ではなく、駅周辺だけでも9つの学習塾がひしめきあっている。
飲食店の開業にあたっても、子供に支持されるような店づくりという視点が必要なのかもしれない。
ファーストフードや遅くまで
営業している飲食店が少ない
久我山は著名人が多く住む街であり、ゆったりした街並みに、低層マンションや金融関連の寮などが溶け込んでいる。高学歴・高収入の家庭が多いことは、ワインやチーズ、調味料などの品揃えが豊富なスーパーからも伺える。
ただし、客の入りが良いのは、高所得層をターゲットにした店よりも、一般の会社員や学生が気軽に入れるような飲食店のほう。学生が多い割に、ファーストフードやカフェなどが少なく、夜遅くまで営業している飲食店も多くない。このあたりが狙い目と言えるのではないだろうか。
おしゃれプラスアルファの
USPを用意したい
出店を考えやすいのは駅北口、南口と人見街道沿いの3つのエリア。いずれも個人店が多い。しかし、こだわりや特徴を見つけづらい飲食店は厳しそうで、同じ業態でも客の入りは全く違っていた。しっかりとしたターゲット選定が必要不可欠な条件と言えるだろう。
出店に際して、参考になりそうなのは、街の雰囲気が似ている中目黒や自由が丘の飲食店。おしゃれと言うだけでなく、プラスアルファのUSPを用意できれば、支持される可能性も高そうだ。最近のトピックはラーメン店が増えていること。激戦区とまではいかないが、徒歩圏内だけで6軒あり、ここでも優劣の差がはっきりと出ていた。


