下北沢
約1500軒もの個性的な店が集う下北沢は、
ファッションや文化の発信地として注目を集める開業スポットだ。
ところが今、大規模な再開発計画が進行中という。その動向は!?

【Town Data】
●昼人口:153,401人
●夜人口:139,181人
※平成18年の世田谷区のデータをもとに編集部で算出
●交通:
井の頭線「渋谷駅」より4分
小田急線「新宿駅」より7分
井の頭線「吉祥寺駅」より12分
●1日平均乗降客数:
小田急線127,048(2005年度)
井の頭線126,961(2005年度)
●商業集積:
北沢タウンホール、本多劇場、ザ・スズナリ、大丸ピーコック、ダイエーグルメシティ
【出店おすすめエリア】
茶沢通り沿い
下北沢南口商店街
駅北口方面・下北沢一番街商店街
【賃料相場】
駅から徒歩5分圏内・・・坪3万円〜
それ以外のエリア・・・坪2〜3万円
大通りを入った路地は1割程減
※上記@〜Bは1階の賃料相場。2階・地下は1階の1〜2割減程度
※保証金10〜24ヵ月
約1500軒の個性的な店が集い、
文化を発信する街
演劇の街、音楽の街として強烈なアイデンティティーを放つ下北沢には、カフェや雑貨屋、古着屋など、約1500軒もの個性的な店が集う。三軒茶屋や中目黒、代官山などと並ぶ文化発信地として、飲食店の開業希望者からの人気も高い。
その特徴は、車よりも歩行者を優先する街であること。中心部には車が入りにくく信号もない。そのため歩行者は何の警戒もなく、ショッピングを楽しめる。井の頭線の隣駅である池ノ上や新代田からは、5〜600メートルほどしか離れていないこともあり、迷宮のように入り組んだ街をぶらぶらと散歩する人も多い。
昼間からアルコールを飲める
カフェバーが急増中
昔ながらの庶民的な飲食店から大手チェーンまで、新旧が混在しているのも下北沢ならではの特徴だ。人気があるのは、ちょっとクセのある店。名物女将のいるお好み焼き屋や、店内四方を本棚で囲んだブックカフェ、音楽イベントを定期開催するバーなどは、流行に敏感な若者で賑わっている。客単価の平均は3000円台。「安くて長居できる店」が、下北沢では受け入れられやすいようだ。
最新のトピックとしては、昼間からアルコールを飲めるカフェバーが増えていること。いずれも20〜30代をターゲットにしているが、看板や店構えを工夫するなどで、ショッピング客をうまく取り込んでいる。
景観を一変する大規模再開発が進行中。
出店には十分な検討を!
下北沢では現在、小田急線の地下化・複々線化工事が進行中だが、これに合わせ街の景観を一変する大規模再開発が動き出そうとしている。
06年10月、東京都は補助54号線に事業認可を行い、世田谷区の都市計画審議会は、下北沢駅周辺地域の地区計画を了承した。買物客の回遊性・安全性の向上、災害時の治安性向上などを目的として、駅北側に幅26メートルの道路を貫通するというのが大まかな概要だ。
幅26メートルというのは環状七号線に匹敵する規模で、この再開発が実現すれば、北沢1・2丁目のエリアが道路となる。さらに駅前に17 階建て未満の中高層ビル(60メートル程度)を誘導し、その外側を5〜7階建ての中層建築で囲む計画もある。
歩くことが楽しい街・下北沢が六本木ヒルズのように生まれ変わることになるため、劇場やライブハウスを中心に幅広い業種の商店主が、この再開発に反対を表明している。発表されている工期スケジュールでは、10年度に工事着手、14年度に工事完了となっているが、こうした動きもあり、どのような状況に落ち着くかは見えていない。
「具体的な進展があるのは数年先になるのでは」というのが、地場の不動産業者の声。行政からの説明もないため、これまで通りに物件の紹介も行っているというが、新規出店に際しては、再解発の動向を十分に見極める必要がありそうだ。


