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あの街の出店を考える「吉祥寺」

都内有数の商業地区・吉祥寺は、賃料相場も高めで新規出店も多い、「激熱」の人気出店エリアだ。

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吉祥寺駅北口。駅前ロータリーには武蔵関、大泉学園、中野方面のバスが発着している。

【Town Data】
●昼人口:137,862人
●夜人口:154,921人
※2007年、武蔵野市の住民基本台帳をもとに編集部で算出(数値は武蔵野市全体)
●交通:
JR線中央線快速で「新宿駅」まで17分
JR線中央線快速で「東京駅」まで30分
京王井の頭線急行で「渋谷駅」まで16分
●1日平均乗降客数:
JR線「吉祥寺駅」140,155人(2006年度)
京王井の頭線「吉祥寺駅」144,344人(2006年度)
●商業集積:
井の頭恩賜公園、吉祥寺サンロード商店街、武蔵野市立吉祥寺美術館、吉祥寺シアター、吉祥寺パルコ、東急百貨店吉祥寺店、伊勢丹吉祥寺店本館・新館、丸井吉祥寺店

【出店おすすめエリア】
東急裏
ヨドバシカメラ界隈
吉祥寺通り沿い

【賃料相場】
@駅から徒歩5分圏内・・・坪4.0万円〜
Aそれ以外のエリア・・・坪2.3万円〜
B繁華街を離れると約1割ほど減
※上記@〜Bは1階の賃料相場。2階・地下は1階の0.5〜1割減程度
※保証金0〜10カ月前後

【夜間人口より昼間人口のほうが多い人気エリア】
 武蔵野市の玄関である吉祥寺は、有名百貨店や映画館、劇場などが集積する人気エリア。各種の『住みたい街アンケート』でも必ず上位にランクインするなど、若者から高齢者まで幅広い層の注目を集めている。
 駅周辺は都内有数の商業地区になっており、パルコや東急百貨店などの大型商業施設があるほか、オープン化ふェやライブハウス、ジャズ喫茶などが所狭しと立ち並ぶ。週末はもちろん、平日の日中にもたくさんの買い物客が訪れる。
 吉祥寺の特徴の一つは夜間人口より昼間人口のほうが多いこと。都心に向かう通勤・通学者のベットタウンでありながらも、多摩地区の中心都市としての機能も果たしている。


【駅北側の注目は東急裏とヨドバシカメラ界隈】
 駅北側のメインストリートは、『サンロード商店街』と『東急チェリーナード』という2つのアーケード商店街。
東急チェリーナードを抜けた先には『東急百貨店吉祥寺店』があるが、注目は、さらにその北西の「東急裏」と呼ばれるエリア。東急裏はここ数年で急速に開発が進んだエリアであり、人気のオープンカフェやお洒落なスイーツ店などが点在している。
 また、駅の北東は昨年、『ヨドバシカメラマルチメディア吉祥寺』がオープンし、新たな人の流れが生まれている。もともと歓楽街だったエリアだが、最近はエスニック料理店やワインバーなどがオープン。吉祥寺の他エリアに比べ、やや賃料が低めなことも人気の理由のようだ。


【駅南側は若干年齢層が低め客単価も抑えた店が目立つ】
 駅南側にはバスの通り道にもなっている『パークロード商店街』が広がっている。こちらもチェーン店はもちろん、個人オーナーの飲食店が点在している。
 また、駅から徒歩5分、400メートルほどの場所には井の頭公園があり、公園までの道中には老舗焼鳥店『いせや総本店』(新装オープンに向けて工事中)をはじめとする個性的な店が並ぶ。
駅北側に比べ、南側は若干だが年齢層が低めで、客単価も低めに抑えた飲食店が目立つ。


【出店検討エリアの競合店チェックは必須】
 居住者別にエリアを見てみると、学生に人気が高いのは成蹊大学に近い「吉祥寺北町1〜2丁目」「吉祥寺東町1〜2丁目」。また、閑静な高級住宅街になっているのが東急裏のさらに奥のエリア。駅南側では「御殿山」や「吉祥寺南町3丁目」界隈は、井の頭公園も近く、落ち着いた雰囲気が漂う。
 吉祥寺はカフェや和食、イタリアンにフレンチとありとあらゆる業態が揃っているので、出店を検討する際には、近隣に競合する飲食店がどれだけあるかを綿密にリサーチする必要がある。また、道幅の狭い路地も多いので、看板をどこに置くかなど、出店後の販促方法についてもしっかりイメージしておきたい。


【地産地消の流れを受け武蔵野野菜を使う飲食店が急増】
 吉祥寺の飲食店動向として注目したいのは、昨今の地産地消の流れを受け、『割烹みや田』や『ハモニカキッチン』など、地元の武蔵野野菜を使う飲食店が増えてきていること。また、荻窪にあった人気北欧カフェ『moi』が移転してくる(P●“開業者インタビュー”に詳しい記事)など、人気店のリニューアルや有名店からの独立出店も昨年から続いている。
 さらに『STANDお茶漬けバーZUZU吉祥寺店』など、これまでにはないコンセプトを打ち出す飲食店もあり、以前にも増して競争が激しくなった感がある。人気の街だけに、賃料相場も決して低いとは言えず、出店に際しては相応の戦略が求められそうだ。

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