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お酒は食べる時代に!? 粉末アルコール「Palcohol」って一体なに?

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日本では市民権を得られないスキットル

ステンレス製の小さな水筒でちびちびと酒を飲む。アメリカ映画などでよく見かけるシーンだが、ダンディズムあふれる酒の嗜み方として憧れを抱いた方もきっといるのではないだろうか。

このステンレス製の水筒は「スキットル」と呼ばれ、高いものだと数万円もする。ウィスキーなどを入れて持ち運べば、いつでもどこでもクイッといけるわけだが、さすがにここ日本では人目が気になってしまう。もし常備しようものなら、周囲にアルコール依存症を疑われてしまう可能性もありそうだ。

スキットルがダメなら、普通の形をした水筒という手もある。巷では「水筒男子」なる言葉も流行っているし、持ち歩いていれば女性からモテるかもしれない。もし水筒を持ち歩くのが面倒であれば、ペットボトルという手も。お茶を装えばいい。周囲に漂ってしまう酒の臭いはガムでごまかして……。

と、ここまで想像が及んでしまったら、それこそアルコール依存症だ。やはり良識ある大人は、酒の携帯なんてしてはいけないのだ。

さて、ここまでは前置き。ここからが本題だ。

日本上陸あるか!? 粉末アルコール、販売間近!

酒は携帯するべきではない。そんな大人の常識を覆す新商品がアメリカで誕生した。その名も「Palcohol(パルコール)」。粉末状のアルコールとして、いま大変な注目を集めているのだ。

「Palcohol」は、水に溶かすだけでアルコールと同じ効能が得られるという粉末。現在、ウォッカ、ラム、メトロポリタン、マルガリータといった味が開発されており、先日、アメリカの酒類タバコ税貿易局の販売審査を通過した。しかし「Palcohol」の利用には、いくつかの問題が指摘されており、例えば若者たちによる濫用、そして他人の飲み物に混入させるといったイタズラ、さらには鼻からの吸引といった危険な利用方法……。これらの問題は、アルコール1杯分に相当する粉末の量を、30グラムに増量することで解決を図ったそう。さすがに30グラムもの粉末を他人の飲み物に混入させたり、鼻から吸引したりするのは難しそうだ。

ちなみに「Palcohol」を生み出した企業が提案する使用方法がスゴい! ホームページによると、

「Palcoholは飲料としてだけでなく、食べ物に使用しても面白い。あらゆる食べ物にPalcoholをふりかけることで、より刺激を得られるのだ」

と、少々過激な摂取方法を提案している。たとえば朝の目覚めをよくするために、スクランブルエッグにウォッカの粉末をふりかけて食べたり、ランチのBBQサンドにラム味の粉末をプラスして、午後の仕事をパワフルに乗り切ったり……。〝ちょっぴり元気が出るマイ調味料〟としての使用方法を推奨しているのだ。たとえばコレが、ガラナ粉末なら問題はないだろう。しかし粉末とはいえアルコールなわけだから、朝の目覚めの一杯は少し問題がありそうだ。

アメリカでの販売が開始されれば、日本に輸入される可能性も出てくる。スキットルに憧れを抱いたことがある方は、ステンレス製の素敵なスパイスボトルを用意して上陸を待とう。

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『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

ライター: 『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

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