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いま飲食店を出店するならこの街! 新たなランドマーク誕生で賑わうエリア5選

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東京は、今年も話題の商業施設が続々とオープンしている。新宿ニュウマン、東急プラザ銀座、東京ガーデンテラス紀尾井町(7月27日グランドオープン)などなど。こうした商業施設のオープンは新たな人の流れを作り、街にさらなる活気を与える。飲食店の開業を計画する方にとっては、注視すべき情報だといえるだろう。

そこで今回は、これからオープンする注目のスポットとともに、今、出店を考えている方におすすめしたい話題の街を紹介していく。

赤坂 -7月27日「ガーデンテラス紀尾井町」開業!-

その昔、徳川幕府による江戸城近辺の土地整備とともに、高台に武家屋敷や大名屋敷が並び、街として発展した赤坂界隈。その名の通り坂の多い街でもある。豊かな水をたたえた坂下の土地は溜池として現在もその名を残している。明治時代には花柳界が栄え、戦後はテレビ局開局のころから、インターナショナルなホテルや社交場などが相次いで立ち並んだ。時代とともに様相を変えつつも常に華やかな街、赤坂。

7月27日には、「グランドプリンスホテル赤坂」跡地に「ガーデンテラス紀尾井町」がグランドオープンの予定。オフィス、住宅、商業施設からなる複合市街地として注目を集めている。都の指定有形文化財にもなっている「グランドプリンスホテル赤坂 旧館」は「赤坂プリンスクラシックハウス」としてブライダルやパーティーを開催する施設へとリニューアル。これまではビジネスマンの街としてのイメージが強かった赤坂だが、これからはトレンドスポットとして休日にも新たな人の流れが期待できそう。

■赤坂駅エリアの立地情報
・赤坂駅エリアの立地タイプ…オフィスタイプ
・赤坂駅の店舗賃料相場情報(直近1年間)…平均坪単価22,344円
・赤坂駅の平均賃料相場年別推移(2013年〜2016年)…上昇傾向
・赤坂駅の平均店舗面積(直近1年間)…23坪
・業態の割合…居酒屋・ダイニングバーが最も多く、次いで和食、バーと続く
・業態の傾向(東京都全体との比較)…バー、和食が非常に高く、フランス料理、アジア料理、専門料理が比較的高い
※赤坂駅周辺の貸し店舗物件を見る(飲食店.COM 店舗物件探し)

元住吉 –武蔵小杉の隣駅。人気エリアとして注目度アップ!-

東急東横線の元住吉駅は、渋谷と横浜のちょうど中ほどにあたり、どちらへもおよそ20分というアクセスの良い駅だ。“住みたい街”として人気急上昇中の武蔵小杉からも近く、多くの人が集まるエリアになりつつある。

また、都会的なタワーマンションや複合商業施設が立ち並ぶ武蔵小杉周辺とは対照的に、下町のような温かみが残る元住吉は、古くから地元住民に愛されてきた全長約550メートルのブレーメン通り商店街も有名。2016年の「はばたく商店街30選」にも選ばれた。ローカルエリアは個人店や専門性の高い店舗が個性を発揮しやすい場所でもある。まだまだ人気が継続しそうな武蔵小杉の周辺は引き続き注目エリアといえるだろう。

■元住吉駅エリアの立地情報
・元住吉駅エリアの立地タイプ…住居タイプ
・元住吉駅の店舗賃料相場情報(直近1年間)…平均坪単価17,087円
・元住吉駅の平均賃料相場年別推移(2013年〜2016年)…下落傾向
・元住吉駅の平均店舗面積(直近1年間)…20.09坪
・業態の割合…居酒屋・ダイニングバーが最も多く、次いで和食、テイクアウトと続く
・業態の傾向(東京都全体との比較)…居酒屋・ダイニングバーが非常に高い
※元住吉駅周辺の貸し店舗物件を見る(飲食店.COM 店舗物件探し)

浅草 –日本のフードカルチャーを世界へ発信できる場所-

東京の人気観光スポットとして、国際色豊かになりつつある浅草エリア。最近では、これまでの形骸化した“日本文化”ではなく、より繊細でリアリティのある“日本らしさ”の発信地としても注目されている。昨年オープンした「BUNKA HOSTEL TOKYO」は、日本の生活の中にある“心地よさ”や“清潔感”を外国人に感じてもらおうというコンセプトのホステル。また同じく昨年オープンした「まるごとにっぽん」は、各地で培われた伝統の技が息づいた日用品や食品が取り揃えられ、日本全国の逸品を浅草で堪能できる施設だ。

来年も「WIARD HOTEL」や「浅草九劇」など、注目のスポットがオープンの予定。SAKEとSUSHIだけではなく、世界に発信できる新たなフードカルチャーの可能性が生まれそうなエリアだ。

■浅草駅エリアの立地情報
・浅草駅エリアの立地タイプ…商業住居タイプ
・浅草駅の店舗賃料相場情報(直近1年間)…平均坪単価17,292円
・浅草駅の平均賃料相場年別推移(2013年〜2016年)…下落傾向
・浅草駅の平均店舗面積(直近1年間)…21.79坪
・業態の割合…居酒屋・ダイニングバーが最も多く、次いで和食、カフェと続く
・業態の傾向(東京都全体との比較)…専門料理、和食が比較的高い
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京橋 –今秋、「京橋エドグラン」開業。大人の知的好奇心を刺激する街へ-

丸の内、大手町に近く、ビジネス街のイメージが強い京橋だが、老舗も多く、江戸の趣を今に残すエリアでもある。日本三大祭りのひとつでもある「山王祭」が開催されるのもこの地域。また150店近いギャラリーが立ちならぶ「東仲通り」は「京橋美術骨董通り」とも呼ばれている。春には「東京 アート アンティーク」も開催し、多くの古美術愛好家で賑わう。

多彩な顔をもつ京橋エリアに今秋オープン予定の「京橋エドグラン」は、高層のオフィスと低層の商業エリアからなる複合施設。赤坂同様、平日とは違う新たな人の流れが期待できそう。美術館も点在し、文化的感度が高い人も多く集まりそうなので、カルチャーと融合した、大人の知的好奇心を刺激する店舗も良いかもしれない。

■京橋駅エリアの立地情報
・京橋駅エリアの立地タイプ…商業オフィスタイプ
・京橋駅の店舗賃料相場情報(直近1年間)…平均坪単価20,421円
・京橋駅の平均賃料相場年別推移(2013年〜2016年)…下落傾向
・京橋駅の平均店舗面積(直近1年間)…22.73坪
・業態の割合…居酒屋・ダイニングバーが最も多く、次いで和食、テイクアウトと続く
・業態の傾向(東京都全体との比較)…テイクアウトが非常に高く、フランス料理、専門料理が比較的高い
※京橋駅周辺の貸し店舗物件を見る(飲食店.COM 店舗物件探し)

原宿 –キャットストリートに新たな商業施設が誕生予定-

若者文化の中心として変わらぬ人気を誇る原宿。ファッションだけでなく、食べ物もトレンドの発信地として常に注目されている場所だ。最近では、韓国発のカキ氷店『ソルビン』の日本発上陸店が「グリーンオーク原宿」にオープンし話題を呼んだ。

また、表参道から一本脇にそれたキャットストリートのエリアでは、来年春にオープン予定の再開発事業が進んでいるよう。商業施設と住宅の複合施設になる予定のようだが、注目なのは賃貸住宅の一部をクリエイターのシェアオフィスとして貸し出し、活動拠点として利用できるよう提案しているところ。これまでは買い物の街といったイメージだったが、新たな人の流れを受けて、打ち合わせやコンペ、レセプションなどに対応するフレキシブルな空間の需要が増えるかもしれない。飲食店事業の可能性も大いに広がりそう。

■原宿駅エリアの立地情報
・原宿駅エリアの立地タイプ…商業タイプ
・原宿駅の店舗賃料相場情報(直近1年間)…平均坪単価35,796円
・原宿駅の平均賃料相場年別推移(2013年〜2016年)…上昇傾向
・原宿駅の平均店舗面積(直近1年間)…26.06坪
・業態の割合…カフェが最も多く、次いで居酒屋・ダイニングバー、テイクアウトと続く
・業態の傾向(東京都全体との比較)…カフェ、専門料理が非常に高い
※原宿駅周辺の貸し店舗物件を見る(飲食店.COM 店舗物件探し)

いかがだろうか? 東京周辺は各地でオリンピックを見据えた再開発事業が計画されており、今後も数々の新しいランドマークが誕生予定だ。飲食店を出店する際は、今後の街の成長、そして人の流れを意識して街との縁を結びたいものだ。

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イシイミヤ

ライター: イシイミヤ

フリーライター。ファッション誌やカルチャー系のウェブサイトでライフスタイルに関わる記事を執筆。現在はフードカルチャーに焦点を絞り、その最旬事情から老舗の妙味まで多岐にわたり執筆中。週3でアンテナショップに通い、全国の郷土菓子と未知の食材の収集を日課にしている。ビールとコーヒーのトレンドに詳しい。