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海外の食トレンドから、飲食店の次の一手を探る。「BYO」は日本のスタンダードになるか!?

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10月19日、ニューヨークのブルックリン地区に、とんこつラーメンの『一蘭』がアメリカ一号店をオープンした。ニューヨークではすでにラーメンはトレンドフードとして定着しつつあり、『一蘭』は満を持してオープンした格好となった。

一方で、日本へも海外発の人気店が続々と上陸し、日本の食文化へと強い影響を与えている。次はどんなトレンドが上陸するのか、気になる方も多いのではないだろうか。そこでここでは、海外の食トレンドの最新事情を紹介。今後の日本への影響も予想しながら、4つのトピックを挙げてみたい。

美容と健康のキーワード「グルテンフリー」はここまできた!

現代人の食生活にとって欠かせないキーワードである美容と健康。これまでにも寒天や大豆製品をはじめ、トマトやナッツ類、最近ではココナッツオイルやチアシードといったスーパーフードに至るまで、さまざまな食品が注目を集め、トレンドを生んできた。

ちなみにこうした食品に共通して言えるのは、高い栄養価とダイエット効果だ。そしてダイエットに関するメソッドは年々変化を遂げているが、近年はただ痩せることを良しとせず、健康的な体を体内から整えていくといった傾向にシフトしている。そうした背景から今注目されているのがグルテンフリーという考え方だ。

グルテンフリーはスポーツ選手やハリウッドスターなど、健康や美容への感度が高い人々に注目され、徐々に日本にも浸透し始めている食事法だ。グルテンとは、小麦粉などに含まれるたんぱく質の一種で、パンやパスタなどの小麦粉製品の独特の食感を作り出すもとになる。しかしグルテンには、アレルギー症状や過敏症を引き起こす成分が含まれており、グルテンフリーの食生活を送ることでこれら症状の改善が期待できるという。

アメリカではグルテンフリーの食品や食材は一般化しつつあり、最近ではアルコールもグルテンフリーのものが好まれる傾向にあるようだ。日本のビールも、糖質オフやプリン体ゼロとともにグルテンフリーの文字が並ぶ日も近いかもしれない。

お袋の味、「サザン・コンフォート・フード」に要注目!

コンフォート・フードとは、ほっとするような安らぎを感じる食べものという意味。「家庭料理」や「おふくろの味」といったところだろうか。アメリカのコンフォート・フードは、フライドチキンやマカロニ&チーズ、ベイクドポテトや各地域のスープ類などさまざまあるのだが、いまニューヨークのフーディーに人気なのは、アメリカ南部の家庭料理「サザン・コンフォート・フード」だ。なかでもこんがり焼いたワッフルにフライドチキンをのせて、メープルシロップをかけて食べる“チキン&ワッフル”が大人気。シンプルで素朴な味わいはそのままに、ヘルシーさをプラスし、時代のニーズに合った改良が加わったことが人気の秘訣のよう。高級志向を追求するグルメの潮流とはまた別に、コンフォート・フードのトレンドも要注目だ。

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イシイミヤ

ライター: イシイミヤ

フリーライター。ファッション誌やカルチャー系のウェブサイトでライフスタイルに関わる記事を執筆。現在はフードカルチャーに焦点を絞り、その最旬事情から老舗の妙味まで多岐にわたり執筆中。週3でアンテナショップに通い、全国の郷土菓子と未知の食材の収集を日課にしている。ビールとコーヒーのトレンドに詳しい。