店舗内装の費用はどのようにして決まる？13,000件の店舗データから徹底解説！

店舗を出店する際に、最も大きな費用が掛かるのが内装工事。
そのため、出店をする施主にとっては大きな関心事です。
店舗内装費用はどのように決まるのか？相場や基準はあるのか？
店舗デザイン.COMに掲載されている13,000件の店舗データから徹底解説します。

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要点まとめ

・店舗内装の平均坪単価は47.8万円。ただし出店計画と物件で大きく変わる。
・内装費用の価格が変わる4つの要因
・内装費用の相場は参考情報。依頼する会社は総合力で判断しよう。

店舗内装の平均坪単価は47.8万円。ただし出店計画と物件で大きく変わる。

店舗デザイン.COMで公開されているデザイン作品13,000件のうち、施工費の記載があるデータについて、店舗内装費用の平均を調査したところ、坪単価は47.8万円でした。

ただし、坪単価については最低は10万円代、最高は300万円代と事例ごとに大きな開きがありますので、一概に平均坪単価より高いか低いかで判断するのは注意が必要です。

では実際に、内装工事価格に影響を与える主な要因について述べたいと思います。

内装費用の価格が変わる4つの要因

１．物件の状態（スケルトンか居抜きか）

物件の状態が居抜きで造作の状態や設備が良ければ、内装費用はほとんど掛かりません。しかし、実際に居抜き物件で出店する際は、前テナントと提供サービスが異なる場合がほとんどです。外装や看板、壁紙、照明などを変更することで、比較的低コストにイメージを変える場合には100万円から200万円の工事費用が掛かります。
また、居抜き物件でもほぼ全てを改装する場合には、内装工事費に加えて、坪10-15万円の解体・撤去費用が掛かります。
このように、居抜き物件だからといって、スケルトン新装工事より内装工事費用が安く済むとは限りません。居抜き改装工事ならいくら、スケルトン新装工事ならいくらという情報を鵜呑みにし過ぎず、参考程度に留めておきましょう。

２．物件の設備状況

物件の多くはスケルトン状態で流通していますが、同じスケルトンの物件でも設備の状況で内装工事費用は大きく変わります。例として、空調機器の有無、トイレの有無が挙げられます。飲食店の場合は、グリーストラップの有無、防水区画が区切られているかなどによって数百万円単位で工事費用が変わることがあります。
また、設備だけでなく、建物が木造の場合は躯体の補強が必要など、現在の法令ではそのまま使えないこともありますので、物件の設備状況などを確認する際は、できるかぎりデザイン会社や内装工事の会社に現場に同行してもらうようにしましょう。

３．デザイン会社に依頼する設計プランの内容

デザイン会社に依頼するプランの内容によっても内装工事費用は変わります。わかりやすい例ですと、単価2,000円の立ち飲み屋のカウンターテーブルと、高級鮮魚居酒屋の無垢材のカウンターテーブルでは、工事費用は全く違います。
しかしながら、どちらも居酒屋の内装工事の坪単価としてまとめられてしまうこともありますので、やはり参考情報として捉えるのがよいでしょう。

４．施工する内装工事会社

施工する内装工事会社によっても、もちろん費用は変わります。ただし前述してきたように、物件、依頼内容、設計プランが同じという状況下で初めて正確な見積もり比較ができます。 設計プランを決めて、それに対して複数の工事業者から内装工事の見積もりを出してもらう場合は、条件が同じですので、純粋に内装工事金額の高いか安いかを比較することが可能です。
しかし実際には、複数の会社の設計プランを比較する場合が多く、条件が設計会社ごとに異なるため、正確な見積もり比較ができるとは言えません。
相場の価格や概算見積もりの金額だけに捉われ過ぎないようにしましょう。

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内装費用の相場は参考情報。依頼する会社は見積もり金額だけでなく総合力で判断しよう。

店舗の内装工事は、全てがオーダーメイドです。内装費用の相場情報は、やはり参考程度に留めるべきでしょう。
内装工事費用の支払いについては、ほとんどの会社が「分割で支払うのが一般的」と回答していますが、やはり大きな費用です。
デザイン作品一覧などで、できるだけご自身の依頼内容に近い店舗（業態、規模、デザインなど）を探して、手掛けた会社に相談してみるのも、内装費用の相場感を知る手段のひとつです。
出店エリアやコンセプトがある程度決まっているようであれば、デザインマッチングサービスで、依頼内容に応えていただけるデザイン会社・内装工事会社を探すことができます。