変わりゆく飲食業界の「働き方」。大手ファミレスに深夜営業の中止広まる
Photo by Dick Thomas Johnson「Jonathan's」
『ロイヤルホスト』を運営するロイヤルHDは、2月2日をもって全店舗の24時間営業を廃止した。かつては大半の店舗で24時間営業を実施していたが、2011年ごろから徐々に営業時間を変更、ついに220店舗すべてで深夜営業を取りやめることになった。
深夜営業の廃止を推し進めているのは『ロイヤルホスト』だけではない。日本マクドナルドは過去4年間で24時間営業の店舗を半減させ、残りは約800店となった。『ガスト』や『ジョナサン』を運営するすかいらーくグループも、約7割の店舗で営業時間を午前7時から深夜2時までに変更する。
深夜営業を縮小する主な原因は人材不足だと考えられている。日本の生産年齢人口は減少の一途をだとっており、加えて従業員の職場環境改善を求める流れもある。無理に24時間営業を維持するより、従業員の負担を減らすことでサービスの質を高めようとする動きが大手チェーンには見られるようだ。
深夜営業を廃止したロイヤルHDは、今後、営業時間の短縮にも取り組んでいく。全店の平均営業時間を約1時間20分短縮する計画で、それに伴い平成29年1～12月期の売上高は前年に比べ2％ほど減少する見込みだという。
飲食業界での「働き方」が今、大きく変わろうとしている。
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