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「うどんが主食氏」問題、食べログが取材に文書で回答。うどん氏へのガイドライン遵守要請を明かす

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うどんが主食氏がプロデュースするカップ麺

株式会社カカクコム(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:畑彰之介)が運営するサイト「食べログ」で、カリスマレビュアーの「うどんが主食」氏が、自ら高評価した飲食店から過剰接待を受けたと報じられた問題で、いったん非公開とされた同氏のレビューが6月15日に再公開された。

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著書やプロデュース商品もあるカリスマレビュアー

うどんが主食氏は食べログでカリスマ視される常連レビュアー。テレビで冠番組を持ち、単行本『私が通うウマい店100+80』(扶桑社)も出版している。また6月5日には自身がプロデュースしたカップ麺「マルちゃん うどんが主食讃岐風うどん」も発売されるほど、食の世界ではその名が知られている。

そのカリスマレビュアーの問題が6月8日発売の週刊文春に掲載された。都内のステーキ店ほか焼肉店、焼き鳥店のオーナーから最高級ワイン(数十万円から100万円以上)をおごってもらうなどの接待を受け、また、高級時計をプレゼントされ、そうした店舗に高い評価がつけられているというのである。

発売翌日の6月9日に同氏のレビューはすべて非公開とされた。レビューが多数にのぼることから、運営するカカクコムが非表示としたものと考えられた。そのレビューは2000近い数に及ぶのではと言われていたが、6日後の6月15日に再公開。もっともレビュー(口コミ)数は1304(6月21日現在)と非表示前から大きく数を減らしている。また、週刊文春で報じられたステーキ店などのレビューは再公開されていない。

6月8日発売の週刊文春 ※筆者私物を撮影

うどんが主食氏に投稿状況再確認を要請、いったん非表示に

こうした動きに対して、「Foodist Media」では株式会社カカクコムに対して取材を申し入れ、質問事項を送ったところ6月19日に文書で回答が寄せられた。まず、うどんが主食氏のレビューが非表示になった経緯について以下のような回答を得た(以下、同社の回答はそのまま表記)。

「このたびの報道を受け、『うどんが主食』氏の口コミについて、他のユーザー様や店舗様、メディア各社様より多くのお問合わせやご意見をいただきましたことから、弊社として、今一度ご本人に全口コミの投稿状況を再確認いただく必要があると判断し、その旨を同氏にもご連絡しました。その上で、同氏のレビューは約1800件と、極めて多数にのぼり確認には時間がかかることから、6月9日(金)、弊社にて一度非表示化する対応を取らせていただきました」

以上のように、食べログからうどんが主食氏に連絡を取って投稿状況の再確認を求め、その間、非表示とした事情が明らかになった。そして再公開に至る経緯については以下のようなものである。

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松田 隆

ライター: 松田 隆

青山学院大学大学院法務研究科卒業。ジャーナリスト。スポーツ新聞社に29年余在籍後にフリーランスに。「GPS捜査に関する最高裁大法廷判決の影響」、「台東区のハラール認証取得支援と政教分離問題」等(弁護士ドットコム)のほか、月刊『Voice』(PHP研究所)など雑誌媒体でも執筆。ニュース&オピニオンサイト「令和電子瓦版」を主宰:https://reiwa-kawaraban.com/