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【新型コロナ】Go Toイート、消費者の利用意向をRettyが調査。感染リスク懸念する声も

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画像素材:PIXTA

10月1日より、農林水産省が主導する「Go Toイートキャンペーン」がスタートした。飲食業を対象とし、期間を限定した官民一体型の需要喚起キャンペーンで、プレミアム食事券の発行とオンライン飲食予約の利用によるポイント付与の2つの事業を展開している。

日本最大級の実名口コミグルメサービス「Retty」を運営するRetty株式会社は、全国の20歳以上・約1,000名を対象に、「Go Toイートキャンペーン」に関する意向調査を実施。今回はその内容を紹介していく。

調査期間:2020年9月18日~9月20日
調査対象:全国の20歳以上の方(計1,009名)
詳しい調査結果はこちら

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キャンペーンを詳しく理解している人はわずか11%。飲食店支援を期待する声が多数

まずは、「Go Toイートキャンペーン」がどのようなキャンペーンか知っているかを聞いた。「なんとなく理解している」を含めると内容を理解している人は64%。キャンペーンに対する関心の高さが窺えるが、「活用法含めて詳しく理解している」と回答した人は、わずか11%だった。

「Go To Eatキャンペーン」の理解度について

「Go Toイートキャンペーン」にどのような効果を期待しているかを聞いてみると、「飲食店の支援」が64%、「生産者の支援」が42%。新型コロナウイルスの影響により、大きな打撃を受けている飲食店や生産者の支援を期待する声が多かった。

「Go To Eatキャンペーン」に期待していることについて

キャンペーンを活用したいと「思う」56%、「思わない」44%と意見は二分

「Go Toイートキャンペーンを活用したいと思いますか?」という問いでは、「思う」が56%、「思わない」が44%と大きく意見が分かれた。「思う」と回答した人の主な理由は「お得だから」が多く、「思わない」と回答した人の主な理由は「新型コロナウイルスの感染リスク」が多い。また「複雑でわかりにくい」など、仕組みを理由にする回答も見られた。

「Go Toイートキャンペーン」利用意向について

さらに、「Go Toイートキャンペーン」を活用したいと「思う」と回答した人に対し、どんなお店に行ってみたいかを聞いてみると、「行ったことがないお店」が最多で60%。続く「人気のお店(40%)」「行きつけのお店(39%)」「高級なお店(35%)」と20%以上の差がついた。

「GoToEatキャンペーン」を活用して行ってみたい店について

「Go Toイートキャンペーン」を活用したいと「思わない」と回答した人に対しては、どうしたら活用したいと思うかを聞いた。「コロナが収束したら」が55%と最も多く、それ以外の「もっとお得だったら(30%)」「もっと仕組みが簡単だったら(25%)」などの回答はすべて30%以下。外食産業を活性化するためには、お得さや使いやすさよりも、新型コロナウイルスの感染リスクを抑えることが重要であることがわかる結果となった。

どうしたら「Go To Eatキャンペーン」を活用したいと思うか?

「Go Toイートキャンペーン」の活用意向のある人は、調査対象者の約半数にとどまった。その理由として、内容の理解不足もあるが、新型コロナウイルスへの感染の不安も大きいようだ。その不安をいかにして払拭するかが、客足を戻すための大きな鍵となるだろう。

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上條真由美

ライター: 上條真由美

長野県安曇野市出身。ファッション誌・テレビ情報誌の編集者、求人ライターを経て独立。インタビューしたり執筆したり、平日の昼間にゴロゴロしたりしている。肉食・ビール党・猫背。カフェと落語が好き。