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飲食店なら知っておきたい「プラスチック材」の特徴と気になる安全性!

2017年4月21日(2018年2月16日更新)

プラスチック材イメージ

-Photo by iStock.com/etiennevoss


落としても割れることが少ないプラスチック製品は、陶器と比べコストが抑えられ安全性も高いことから、料理道具や卓上用品など多岐に渡る製品があります。そこで今回は料理道具などで使用されるプラスチック材の特徴と耐熱温度、気になる安全性についてまとめました!

プラスチック材の特徴と耐熱温度

ポリエチレン

製品例:ゴミ容器、バケツ、たらい、コップ、ポリ袋、ラップ、まな板など
耐熱温度:70~110℃

柔らかく、ロウのような感触が特徴です。
耐薬品性、耐水性があり、かつ高湿度、寒冷、酸性、塩分過多など、過酷な環境にもよく耐えます。

ポリプロピレン

製品例:食器、コップ、計量カップ、密封容器、ざる、かご、バケツ、まな板など
耐熱温度:100~140℃

質感はポリエチレンに似ていますが、ポリエチレンよりツヤがあります。
汎用性の高いプラスチックの為、低価格ですが耐熱性に優れ、煮沸消毒や熱風保管庫での消毒保管にも耐えることができます。
食器用プラスチックの中で最も軽いという特長がありますが、半面、食器としての質感が劣ったり、傷つきやすく、食物中の油や色素が除々に浸透し、洗っても落ちない汚れとなりやすい傾向があります。

ポリスチレン(スチロール樹脂)

製品例:卓上用容器、コップ、野菜水切り器、料理小物など
耐熱温度:70~90℃

ガラスに似ていて、たたくと金属音がするのが特徴です。
軽量で変形しづらく、カラーも鮮明で様々な製品に使用されています。一方、熱に弱く、耐薬品性も低いというデメリットがあります。

メラミン樹脂

製品例:パンケース、ウォーターピッチャー、コップ、メニュースタンド、卓上小物・カスター類など
耐熱温度:110~130℃

陶磁器に近い質感があります。最も硬いプラスチックで、傷や汚れがつきにくいのが特徴です。
耐熱性に優れ、長く衛生的に使用できます。

アクリル

製品例:食器、箸、レンゲ、トレー・盆、灰皿など
耐熱温度:70~90℃

ガラスに似ていて透明度が高く、スチロールよりツヤがありしっとりとしているのが特徴です。
熱に弱く、火のそばにおくと軟化したり変形したりしてしまう場合があります。

ポリカーボネイト

製品例:サラダボール、メジャーカップ、ウォーターピッチャー、コップ、食器など
耐熱温度:120~130℃

どんなにたたいても割れない強いプラスチック材です。
耐熱温度も高く、煮沸などもできるので衛生的に使用できます。

ABS樹脂

製品例:盆、卓上小物、茶托、食器、冷蔵庫内装など
耐熱温度:70~100℃

スチロールに似ていますが、ツヤがあり着色が自由であるのが特徴です。
通常のABS樹脂は耐熱性が低いですが、割れにくく変形しづらいです。
耐熱性ABS樹脂の場合、耐熱温度が110℃と高く、耐久性があるので、洗浄機にも使用できます。

ポリサルフォン

製品例:食器、スプーン、調理小物など
耐熱温度:170℃

急激な温度変化によく耐え、冷蔵庫から電子レンジまで幅広く対応可能です。
優れた耐寒性と耐熱性を兼ね備えているので、高温環境でも酸やアルカリに侵されにくく、耐スチーム性にも優れています。

Q&A:プラスチック製品は安全?

プラスチック製品イメージ

-Photo by iStock.com/BravissimoS


Q:プラスチック製の料理道具・キッチン用品は煮沸消毒が可能ですか?

A:食器洗浄機対応の商品は製造過程でテストが行われていますが、対応外の商品については耐熱温度が高くても変形や表面に傷がついたりするケースがあります。対応外の商品で食器洗浄機を使用し、万が一、変形などのトラブルが起きた場合、保証の対象にはなりませんのでご注意ください。

Q:プラスチック製の食器やキッチン用品は食器洗浄機を使用できますか?

A:食器洗浄機対応の商品は製造過程でテストが行われていますが、対応外の商品については耐熱温度が高くても変形するケースがあります。対応外の商品で食器洗浄機を使用し、万が一、変形などのトラブルが起きた場合、保証の対象にはなりませんのでご注意ください。

Q:ラップやプラスチック容器は冷凍庫での使用が可能ですか?
A:ラップは-60度の耐冷温度です。ほとんどの冷凍庫で使用が可能ですが、冷凍庫ではラップの密着性が低下しますので食品をできるだけしっかりと包んで冷凍庫に保管してください。密封容器の場合はフタと本体とで材質が異なるものがあり、冷凍庫で保管すると密封性が悪くなるケースがあります。プラスチック材を確認して使用するようにしましょう。

Q:ポリ袋にそのまま食品を入れても大丈夫でしょうか?
A:一般のポリエチレンの袋は食品を直接入れることを前提とし、食品衛生法による規格基準に適合するように製造されています。仮に誤って切れ端を食べたとしても体内で化学反応はせず、また消化もされずにそのまま体外に排出されます。ただし、ごみ袋用として売られているもののなかには、再生原料や規格外の顔料を使っているものもありますので、食品用には適しません。

Q:プラスチック製バケツを食品用に使っても大丈夫でしょうか?
A:ポリエチレンバケツには一般用と消化用がありますが、どちらも飲料水を入れる場合を想定して、食品衛生法の規格基準に適合するように作られています。

いかがでしたか?毎日手にするプラスチック製品ですが、材質によって取り扱い方法が異なります。陶器に比べ変色、劣化などが出やすいですが、正しい利用方法を理解することで、耐久年数が大きく変わるかもしれません。

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