出店開業チェックシート

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取引先業者の選定方法

    取引業者選定の流れ

    1.自分のお店に必要なものを把握し洗い出します

    自分のお店に必要なものを把握する上で、まずは3つに分けて考えます。
    1、必要な食材
    調理に必要な食材や調味料を洗い出します。 もし、特徴のある食材や調味料を考えているのであれば、産地や品質、特徴なども洗い出します。
    2、必要な備品・消耗品
    調理関連の備品(包丁やまな板など)や食器類、ホール内の備品(爪楊枝やナフキンなど)や事務用品(ゴミ袋や経理事務用品など)など、運営をしていく上では、かなり細かなものが必要になってきます。 特に、食器やカトラリーなど、お客様が直接触れるものに関しては、お店のコンセプトに沿うように注意して決めていくことが重要です。
    3、必要なサービス
    ここでいうサービスとは、例えばユニフォームのクリーニングやホームページ制作や運用、ごみ処理などの事を指します。
    以上のように、まずは自分のお店に何が必要なのか把握し洗い出します。
    それらを把握した上で、次に業者の種類を事前に把握していきます。自分のお店に必要なものを把握する上で、まずは3つに分けて考えます。

    2.取引業者を選定しはじめます

    次に実際に取引先業者を探していきます。
    取引先業者の探し方は色々ありますが、ここでは一般的な4つを紹介します。

    1、インターネットで検索する
    各種検索サイト、取引先業者の集まるポータルサイトなど、インターネットならではの利便性を生かして探せます。

    2、過去に勤めていた店舗や同業の知人などから紹介してもらう
    実際に取引をしている方からの紹介であれば、お互い初めての取引であっても安心感が高くなります。
    また、取引している店舗から取引業者の評判なども聞く事ができます。

    3、飲食専門雑誌などから情報を探す
    飲食専門雑誌には、取引先業者の広告枠や、紹介されているページがあるので、資料請求や問い合わせなどを行い探していきます。

    4、取引先業者から紹介してもらう
    商談を始めた取引業者から、別業態の業者の紹介をお願いします。
    各業者は、それぞれに横の繋がりがある場合がある為、紹介を受ける事もできるかもしれません。

    3.取引先業者の諸条件を確認し契約を交わします

    実際に目ぼしい取引業者が決まってくると、次は実際に商談をおこない、各業者と契約をしていくことになります。
    その際には、しっかりと取引条件やそれぞれの取り決めをしておかないと、トラブルに結びついてしまう可能性があります。
    ここでは、取引する上で注意すべき点やポイントをおさえていきます。


    取引先業者選定時のポイント

    1、取引している各店舗の評判は良いか
    既に取引を行っている店舗の評判を聞く事で、その業者の良し悪しがある程度判断できます。
    仕入れた食材の状態や担当者の対応など、あまり悪い評判が目立つようであれば、良好な関係性が保てない場合があるので注意が必要です。
    2、対応が親切で丁寧か
    担当者によって違いますが、適切な対応をしてくれるか、一つ一つ丁寧に対応してくれるか、気になるところです。
    運び方ひとつで、大切な食材が傷ついたりします。
    今後継続的にお付き合いをしていかないといけないので、担当者の対応方法などは重要になってきます。
    3、急な問合せやお願いに対応できるか
    急なパーティーの予約やトラブルなどで急に大量の仕入れが必要になった際など、急なお願いに対応できる業者なのかは重要です。
    4、信頼できる業者か
    取引業者は一人のビジネスパートナーとして考えましょう。
    信頼関係を築き上げるには、取引業者だけでなく、取引をお願いするお店側の対応も大きく関わってきます。
    業者への対応を高圧的にしたり適当にしたりしてしまうと、お互いの信頼関係も築きにくくなります。
    信頼関係が築けると色々な情報も教えてもらえるかもしれません。
    良きパートナーとなれるような関係を構築することは重要です。


    取引先業者契約時のポイント

    1、支払条件と支払サイト
    例えば、「支払方法は銀行振込(手数料はお店持ち)で、月末締めの翌月支払い」など、支払いに関する条件を決めていきます。
    (支払いサイトとは、取引代金の締め日から支払日までの猶予期間のことを指します)
    2、納品の最小ロット
    最小ロットとは、納品可能な最小単位のことです。
    各商品の最小ロットを確認しておきます。
    3、商品の質
    提供する料理に応じて、どんな品質の商品を納品してもらうかを決定します。
    4、商品単価・その他発生する料金
    納品時の単価や送料などの料金を確認します。
    5、発注から納品までの期間や納品方法
    発注してから納品までの期間や、納品してもらえる場所、時間帯を確認します。
    6、その他条件
    定休日などの各種条件を確認します。

    上記のような条件やポイントを確認しつつ、取引先業者を決定していきます。
    開業の準備から運営までをあわせると、必要な業者数や種類は数十社に及ぶ事が予想されます。
    後々すぐに対応できるように、しっかりと管理表などを作成し、記録しておくことが重要です。