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新感覚の大人スイーツが楽しめる新店『リキューム』。開業までの道のりを聞いた

新感覚の大人スイーツが楽しめる新店『リキューム』。開業までの道のりを聞いた

2017年12月4日

『LiQumu』

代表　市川一成さん

渋谷駅からほど近い青山通り沿いに2017年8月にオープンした『LiQumu（リキューム）』は、プレミアムなソフトクリーム「クレミア」とリキュールのマリアージュを楽しむ「アイスクリームカフェ」。ブライダルの人材派遣事業を手掛ける会社が手掛けた飲食店舗の1号店である。インスタ映えを意識したポップ＆ラブリーな内装で、オンリーワンの存在感を放っている。代表を務める市川一成さんに、開業までの道のりについて伺った。

開業日／2017年8月1日

業態／アイスクリームカフェ

開業資金／非公開

店舗面積／約20坪（66㎡）

席数／26席

目標月商／約250万円

３～4年前から構想を温めていた「アイスクリームカフェ」

会社では飲食事業への進出を検討し、3～4年前からリサーチを開始した。まだあまり一般的ではなかったプレミアムソフトクリームにリキュールを合わせて提供する。このコンセプトにたどり着いたのは、在庫管理やオペレーションが比較的容易で、新規出店のしやすさがあるとの考えからだ。具体化するため物件を探し始めたのは今年の4月だった。

「当初はこの場所よりも原宿寄りをメインに探していました。原宿から表参道、渋谷へ広がるエリアが対象です。しかし、しばらく時間をかけて探してみても店舗物件がほとんど出てこなくて困りました。2か月探して、渋谷寄りですが青山通り沿いのこの物件にやっと出合い、広さも適当だったので決めました。」と市川さん。

スケジュール＆業社選定

【2017年4月】物件探しをスタート。同時にデザイン・内装会社探しも開始
【2017年6月】現在の物件を見つける。内装デザインを検討
【2017年7月初め】物件契約
【2017年7月初旬～】内装工事
【2017年8月1日】オープン

デザイン会社選定／店舗デザイン.ＣＯＭのマッチングサービスを利用
デザイン会社／株式会社モデレージ

ネットで物件を探しながら、同時に内装デザイン会社も探した

物件探しでは飲食店.COMの「店舗物件探し」を利用。デザイン会社探しは、店舗デザイン.ＣＯＭのマッチングサービスを利用した。条件を提示して登録すると、10件ほどの返信があり、そのなかで選んだ5社にデザインコンペの形でプランを出してもらうことにした。

「さまざまなタイプのデザイン会社の方とお会いして商談を重ねていくうちに、こちらのイメージもよりはっきりと確立されていきました。だから複数の会社と会えるマッチングサービスを利用してよかったと思っています」と市川さん。

デザインの依頼ポイントは「女性向け」「カッコいい×かわいい」

内装は赤と白でまとめられ、壁には店のロゴが踊り、店内の奥にはピンクのハート形の椅子。リキュールにまつわる小物も多数置かれた店内は華やかで、かなり攻めた印象。渋谷ならではの店づくりといえそうだ。凝った内装のイメージをデザイン会社にうまく伝えて反映してもらうためにどんな風に依頼をしたのか、尋ねてみた。

「デザインコンペで提示したのは、アイスクリームカフェという業態と、『女性向け』『カッコ可愛い感じ』『イメージカラーは赤』くらいです」

プランを出してもらった段階で2社に絞り込んだ。一社は最初のプランに施主の要望をできるだけ反映させた修正案を出してくれた。もう一社は「お客様の業態なら、これがトレンドです」というプランをズバリ一押しで勧めてくれた。この２社のうちで最終的に、前者の「株式会社モデレージ」に依頼した。

「モデレージさんには当社のアイデアを入れて何度かプランを修正していただきました。出していただいたものとこちらの希望をだんだんと寄せていって、最後はイメージ通りにできました」

合わせるリキュールはなんと250種類

ベースとなるアイスは各種のソフトクリームを試してみて最も質の高い「クレミア」に決定した。濃厚でミルクの香りがしっかり感じられる。アイスは1種類だが、これに合わせるリキュールは250種類揃っている。実際にはリキュールと呼んでいるなかに「日本酒」「ウイスキー」「ブランデー」なども含まれている。こうしたお酒もアイスクリームとよく合うそうだ。リキュールは好きなものを３つ選んで注文できる。ノンアルコールのリキュールも60種類あるので、お酒が弱い人も楽しめるそうだ。

市川さんは「細かい部分の作りこみに結構苦労しました。小物や食器選び、リキュールのネームプレートの見せ方には時間を掛けましたね。今の形に落ち着くまでかなりの試行錯誤があり、開店準備の中で予想外に時間がかかってしまった部分です」と語る。新しいスタイルの店づくりならではの苦労があったようだ。

早い段階で多店舗展開していくことが目標

市川さんに今後の目標を伺った。

「青山学院大学の学生のほか、30代くらいの大人の女性が多く来店してくださっています。男性客も意外といらっしゃいます。開店して2か月、当初目標は達成できているので、早めに多店舗展開をしていくことを考えています。本社は神奈川県なので『横浜』『鎌倉』などへ進出できたらと思っています」

カフェタイムにもディナーのあとにも利用できる『LiQumu』。スイーツの新定番となっていくのか、今後の動向にも注目したい。