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パンダだけじゃない! 集客要素がいっぱいの「上野」。飲食店出店のポイントは?

2018年2月7日

Photo by iStock.com/Sean Pavone
上野といえば、最新の話題は赤ちゃんパンダ「シャンシャン」でしょう。活発に遊ぶかわいい盛りのパンダの観覧は、2018年2月現在、整理券が必要な状況となっています。おかげでますますにぎわいをみせる「上野」ですが、実はここ数年、パンダが登場する前から多くの要素で集客力がアップしています。今回は、そんな上野への飲食店出店について考えます。

にぎわいに安住することなく、地元商店会や百貨店は攻めの姿勢を貫く

2016年、「上野ハロウィン」が初開催されました。翌2017年には「シタマチ.ハロウィン」と改称し、さらに規模を拡大。百貨店や商店会が協働して盛り上げ、成功したイベントです。世界遺産の国立西洋美術館、上野恩賜公園、アメ横商店街など多くの特色がある上野は、近年多くの人でにぎわっていますが、それに甘んじることなく、地元商店会や百貨店が新たな試みを仕掛けています。

最新の注目新拠点、2017年秋オープンの「上野フロンティアタワー」は、上野に根差す百貨店・松坂屋が南館を「シタマチ.フロント」としてリニューアルした複合施設。『パルコヤ』『TOHOシネマズ』などが入り、店舗はワンランク上の客層にアピールする品ぞろえです。

旧・西郷会館をリニューアルして2012年にオープンした「UENO3153」は、“上野西郷さん”からネーミングを取ったもの。放送中のNHK大河ドラマ「西郷どん」とともに、盛り上がりの予感をみせます。このほか、フロンティアタワーの隣に位置する「吉池本店ビル」は老舗吉池と三井不動産がコラボして2014年オープン。『ユニクロ』『ユザワヤ』など人気ショップが入っています。

上野駅の出口ごとに見たエリアの特色

では、上野エリアを上野駅の出口ごとに見ていきましょう。

■公園口
世界遺産国立西洋美術館、文化会館、恩賜上野動物園などがあり、いつもにぎわう観光文化エリアです。ここには飲食店が少ないので、観光に訪れた人の多くは周辺の繁華街へと流れます。

■広小路口
上野の顔といえる百貨店「松坂屋」と上野中央通りを中心に、多くの飲食店が営業し、夜遅くまでたくさんの人が行きかいます。

■不忍口
京成線連絡口であり、公園エリアと広小路の間を行き来する人が多いのが特徴。不忍池周辺にはタワーマンションが続々と建設され、住民が増加している地域でもあります。

■中央口
「アメ横」に近い出口です。食材や雑貨が安い有名商店街を横切る路地に、庶民価格の居酒屋が並び、どこも多くの人でにぎわっています。

■入谷口
台東区役所があり、昔ながらの下町情緒を感じさせる街並みが広がります。他のエリアほどの人通りではないですが、その分落ち着いた雰囲気があります。

このほか、上野駅の四方には歩いて6分~10分ほどの距離で「御徒町」「上野御徒町」「稲荷町」「湯島」などの駅があり、エリア一体で人の流れがあります。

Photo by iStock.com/mizoula

庶民価格の店が多い上野、最近注目のエリアはどこ?

上野駅周辺に多い飲食店の特徴は以下です。

1、『精養軒』『東天紅』『黒船亭』など、老舗でかつ庶民価格のレストラン
2、昭和の趣を今に伝える「モーニングのある喫茶店」「オーセンティックバー」
3、焼肉店、韓国料理店
4、海鮮、焼鳥など和風の居酒屋

上野のなかで特に勢いを感じさせるのは「仲町通」周辺です。古くからの歓楽街で少し寂しい雰囲気だったのですが、近年、観光客を中心にアメ横から人が流れてくるようになりました。そのため、古い店舗が次々とカジュアルな居酒屋としてニューオープンし、日中から「昼飲み」営業でフル稼働しています。

注目を集める上野に、個人出店は可能?

このように旬な上野に個人で出店するとしたら、どんな道があるでしょうか。最近の人気を反映して繁華街の物件の賃料は坪単価2.5万円位からとかなり高めです。しかし、古くからの店舗の代替わりもあるのか、じっくり探すと坪単価1万円台前半の物件も一定数見つかります。小規模店舗なら個人出店は十分可能といえます。特に上野と御徒町の間のエリアで店舗を見つけることができたら、かなり有望でしょう。また、西は湯島、北なら鶯谷、東に稲荷町方面への出店であれば、地元の人をターゲットに含めて考えましょう。

出店する業態としては、以下が考えられます。

1、焼鳥、鮮魚、おでん、お好み焼きなどの居酒屋
2、バル、ビストロなど気軽な雰囲気の洋風居酒屋
3、多国籍なエリアでもあるため、アジア・インド・中南米などの各国料理店

上野はこれからも進化を止めずにどんどん変わっていきそうなエリアなので、上記以外の店が流行る可能性も十分にあります。多数の飲食店がひしめき競争も激しいですが、今後の動向を見据えて準備することにより、個人出店での成功も可能となるでしょう。

■上野エリアの立地情報
上野駅の店舗賃料相場情報(直近1年間)・・・平均坪単価25,169円
上野駅の平均賃料相場年別推移(2015~2018年)…上昇傾向
上野駅の店舗面積相場情報(直近1年間)…22.3坪
業態の割合…居酒屋・ダイニングバーが最も多く、次いで洋食、和食と続きます。

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