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集客力のある駅ナカ・駅ビルに個人経営の飲食店出店は可能？狙うなら駅近・高架下物件

集客力のある駅ナカ・駅ビルに個人経営の飲食店出店は可能？狙うなら駅近・高架下物件

2022年2月24日

画像素材：PIXTA

駅ナカ・駅ビルは人流が活発であるため、出店をしたいと考える経営者は少なくないでしょう。では、個人店が出店するにはどうすればよいのでしょうか。また、駅ナカ・駅ビルと同等の集客が狙える出店エリアをご紹介します。

駅ナカ・駅ビルは鉄道グループの系列会社が運営

駅構内の商業スペース「駅ナカ」と駅近接に立地する「駅ビル」は、通勤通学、外出などをする多くの人が日々行き交う場所。人流は天候に大きく左右されることもなく、集客力が非常に高いエリアといえます。多くの店舗がある駅ナカですが、そもそも駅の建物の構造は、商業テナントを誘致する目的ではつくられてはいません。駅構内では、エレベーターの突然の故障、出入り口や階段の一時的な閉鎖、長期工事などの事態に備えておくためにテナント契約のような賃貸契約はしないのが一般的です。

店舗を設置しているのは駅利用者に付帯サービスを提供したり、人員を活用したりするためです。そのため、各鉄道グループの系列会社が運営していることがほとんど。知名度のある店舗が出店している場合は、フランチャイズやライセンス方式がほとんどのようです。また、駅ビルには多くの店舗があるものの、駅ナカ同様、運営は各鉄道グループの系列会社が中心に行っています。こうした性質上、一般公募されることはほとんどなく、個人店が駅ナカ・駅ビルに出店するのは難しいと言わざるを得えません。チャンスがあるとすれば、ワゴンショップ（催事店）での期間限定出店。扱う商品と催事の相性が良い場合、募集情報をチェックしてみてください。

駅ナカ・駅ビルは無理でも、駅近なら可能性がある！

駅ナカ・駅ビルの個人店出店は難しいものの、同じような集客力があるエリアとして考えたいのが駅近です。飲食店出店を考えたとき、駅近エリアを検討する人は多くいると思いますが、中でも近年注目されているのが「高架下物件」。高架下と聞くと、古めかしい、薄暗い、騒音する……など良いイメージはわかないかもしれません。実は、大震災を教訓に耐震補強工事が加速したり、オリンピックに向けた改修工事が行なわれたりしたことで、高架下のスペースを有効的に使おうという動きが活発化しています。

高架下も各鉄道グループの系列会社が管理していることが多いようです。ですが、駅ビルを含め駅周りにはチェーン店が多く、地域ごとの差別化が図りにくくなっているため、高架下ではバラエティに富んだ店舗とテナント契約をし、開発・発展させているケースが増えています。

画像素材：PIXTA

高架下物件のメリット・デメリットは？

駅に近い高架下物件では、駅を使うたくさんの人をターゲットにすることができます。時間帯による人流の変化が読みやすいため、ターゲットを想定したメニューがつくりやすいこともメリットといえます。また、一定のエリアに店舗が集中するため、店づくりに大切なのはオリジナリティやしっかりとしたコンセプト。また新しく開発されたエリアであれば、消費者からの期待は高いという点でも、店の魅力が問われます。一方で、季節のイベントなど周辺の店舗と一緒になって企画運営がしやすい傾向に。エリア全体で集客し、地域を盛り上げていけるのも魅力です。

では、高架下物件のデメリットは何があるでしょうか。まず整備されているとはいえ、すぐ近くに電車が走るため、通過音や振動が気になることがあるかもしれません。さらに高架下はそもそも敷地が細長いため、店舗も細長くなる傾向があります。高架線路を支える柱があり、採光や風通しがよくないことも。店内のレイアウトが限られないか、形状の特性がネックにならないかよく考える必要があります。

集客力高い駅周辺の中でも、高架下は出店の穴場エリアといえます。今後、開発されていく地域は多いようなので、コンセプトづくりを進めてみてはいかがでしょうか。た、鉄道会社の運営以外に、地元不動産会社が自治体から使用許可を受け、管理するケースもあるようなので、多方面から情報収集をすることをおすすめします。

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