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「食器」で夏らしさを演出して顧客満足度をUP! 食欲を引き出し、涼しさを表現するコツとは?

2017年6月26日(2017年12月11日更新)

-Photo by iStock.com/Lilechka75


今年も暑い夏がやってきます。夏メニューの準備は進んでいますか? メニューに合わせて「食器の衣替え」を検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、涼しさと食欲を引き出す夏の食器の豆知識を「色」と「素材」の点からご紹介します。


夏の食器を色から選ぶ

涼しさの寒色、食欲の暖色

木製食器は極端な温度変化によって、ひび割れを起こす可能性があります。
一般的に食欲を引き出す色は、赤、黄、オレンジなどの「暖色」だと言われます。それに対して涼しさを感じさせる青や紫などの「寒色」は食欲を減退させるそうです。青いフリカケがダイエットに効果があるなど、たしかに青い食材はおいしく感じられないかもしれません。では、食器の色はどのように選べばよいでしょうか。

青い食器を選ぶポイント

食欲を減退させる色とはいえ、夏の食器では青い色がよく使われます。青は青でも、食器にどれだけ青色が占めているか、その「割合」がキーになる、という興味深い研究があります。
一般社団法人日本家政学会で川嶋比野氏、数野千恵子氏によって発表された「皿に占める青色の割合が心理的な美味しさに与える影響」によると、白地に青の染付をした皿の場合、青色が10~20%を占める場合には、食欲が増進するそうです。25%を超えると食欲が減退するようになり、青100%は最も食欲が失われるという結果になりました。つまり、夏の食器で青い色のものを選ぶには、青色が全体の何割ぐらいを占めているか注目してみましょう。

食欲の出る暖色を生かす食器の色は

赤、黄、オレンジなど「暖色」系は、食欲を引き出す色ですが、交感神経を活発にして体温や血圧を上げる作用があり、青などの「寒色」と比べると体感温度は3度ほど高く感じられるそうです。

ちなみに、食材や料理が持つ赤・黄・オレンジ色を生かしつつ、涼しさも感じさせる食器の色としては、料理の色が映える白がおススメです。逆に白っぽい料理には、黄色い器を合わせると食欲が引き出されます。また、食欲をそそる3色「赤・黄・緑」の緑は中間色ですので、辛くて赤っぽい夏メニューに薄いグリーンの食器を合わせると、爽やかさと食欲を引き立てるでしょう。


素材から夏の食器を選ぶ

-Photo by iStock.com/gontabunta

ガラス製食器を選ぶポイントと注意

夏の食器として涼感を演出するのは、やはりガラス製の食器です。水や氷をイメージさせるため、冷製の料理にぴったりです。また、青や紺の色ガラスは、黄色の反対色となるため黄色やオレンジ系の料理がよく映えます。

冷たい料理によく合うガラス製食器ですが、気をつけていただきたいのが「急冷」です。お皿を冷やせばより料理も冷えて……と、料理とともにガラス製品を冷蔵庫で急冷するのはよくありません。クリスタルガラスなど一般的なガラス製品は熱の変化に弱く、とくに急に冷やすと割れたりヒビが入ったりする危険性が高まります。「強化ガラス」は強いから安心、と思われるかもしれませんが、耐熱性はなく熱の変化に弱いので注意してください。

夏の食器には磁器がおすすめ

透明感があり、指ではじけばキンと澄んだ音がする磁器は夏の食器にぴったりです。とくに料理が映える白い磁器がオススメです。繊細な色使いの冷製メニューには、薄手で透光性のある磁器を合わせ、温製の料理には、オーバルなど形に遊びのあるものを選んではいかがでしょう。また、金をアクセントカラーとして彩色した食器は華やかさを、銀や青がアクセントになっている磁器はより涼感を引き出します。

磁器は電子レンジに対応しているものが多いのですが、吸水性がないためガラスと同様に急激な温度変化には弱いので、冷えた食器を急に温めためることは避けましょう。なお、金や銀で彩色されている磁器は電子レンジを使ってはいけませんのでご注意を。


いかがでしたか? 今回は「涼しさ」と「食欲」に注目して夏の食器の豆知識をご紹介しました。夏メニューの彩りとともに、参考になさってください。


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