飲食店経営者150名に聞く「SNS集客術」。フォロワーを増やし、来店を促す効果的な施策は?
今や当たり前になりつつあるSNSを活用した集客や販売促進。しかし、気軽に店の宣伝が始められる一方で「集客に結びつかない」「フォロワーが増えない」といった壁に直面し、運用を辞めてしまうケースもある。そこで、今回の「飲食店リサーチ」ではSNSの中でも人気が高い「Twitter」「Facebook」「LINE」「Instagram」の4つのSNSについて、運用状況や工夫している点を調査。効果的なSNS活用法について探っていく。
■調査概要
調査対象:飲食店.COM会員(飲食店経営者・運営者)
回答数:150名
調査期間: 2017年8月28日~2017年9月3日
調査方法:インターネット調査
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Instagramの需要が高まるも、依然としてFacebook人気が高い
まず尋ねたのは、お店で運用しているSNSの種類について(複数回答可)。最も利用数が多かったのは「Facebookページ(71.3%)」。次いで「Instagram(36.7%)」、「Twitter(33.3%)」、「LINE@(20.0%)」と続く。また、「SNSは運用していない(22.7%)」という回答も見られた。
“インスタ映え”が社会現象となり、若者を中心に人気を集めるInstagramだが、販促活動への活用はFacebookに比べるとまだまだといったところ。幅広い年齢層にアプローチできるFacebookの訴求力に期待している店舗が多いようだ。
集客効果でもFacebookが一歩リード
SNSの運用で気になる所といえば、そのメリットだろう。そこで続いては、実際に集客や販促面で効果を得られたと感じるSNS(複数回答可)を挙げてもらった。
すると、「Facebookページ(44.0%)」「Instagram(16.7%)」「Twitter(14.0%)」「LINE(7.3%)」「まだ効果を実感できていない(22.0%)」という結果に。利用数と同様にFacebookが頭一つ出ている状況だ。
とはいえ、他のSNSの効果が無いかというと、そうではない。前述した各SNSの利用者数を元に試算(効果を実感している人数÷利用者数)してみると、「Facebookページ」が61.7%、「Instagram」が45.5%、「Twitter」が42.0%、「LINE@」が36.7%となり、Facebookに及ばないまでも、各SNSで効果を実感している飲食店経営者が一定数いることがわかった。ただ、その人数は約4割にとどまり、各店ともに試行錯誤の途中であることが窺える。
更新頻度が高いほど、集客&販促効果が得られる
次に尋ねたのは、SNSの投稿頻度について。その結果、「1日に数回くらい(5.3%)」「1日に1回くらい(14.0%)」と毎日更新している店舗は少なく、合わせても2割程度。逆に最も多かったのは「数日に1回くらい(35.3%)」という回答。「それ以下(22.0%)」と回答した店舗も2割を超えるなど更新頻度が少ない店舗の方が多い印象だ。
しかし、更新頻度の高さは、SNSの効果を得られるかどうかの大切な鍵となる。更新頻度が「1日に数回くらい」、もしくは「1日に1回くらい」の店舗を対象に、さきほどの「効果」に関する質問を照らし合わせたところ、約83%の店舗が、なんらかのSNSで「効果を実感している」と回答していることがわかった。更新頻度とSNSの効果には、相関関係があるといえるだろう。