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2017-11-15 14:52:03.0

飲食店が舞台の“美味しい小説” おすすめ10選! 飲食業界で働くプロ必見!

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小説を通して映し出されるストーリーは、感動的であったり、温かなものであったりと様々ですが、ときに飲食店で働くプロのヒントとなることも。今回は、食にまつわる数ある小説のなかから、飲食業界で働くプロに読んでほしい、“美味しい小説”をご紹介いたします。休日に、仕事の合間に…気になる本があればぜひ手に取ってみてください。

新しい飲食店の形を教えてくれる3冊

『鴨川食堂』(小学館)著:柏井壽

元警察官の流とその娘こいしが切り盛りする、京都の食堂が舞台の小説。2016年にはNHKでテレビドラマ化されました。鴨川食堂には、“思い出の味”を見つけてもらおうと、様々なお客さんが依頼に訪れます。亡き妻の鍋焼きうどん、祖父との思い出のナポリタン、お母さんの肉じゃがなど、どれも思い出深いものばかり。温かい気持ちに浸れる作品です。

『佳代のキッチン』(祥伝社)著:原 宏一

失踪した両親を捜しながら、持ち込まれた食材で料理を作る「移動調理屋」を営む佳代が主人公のお話。「いかようにも調理します」と掲げられたワンボックスカーのなかで、佳代はお客さんが持ち込んだ材料を1品500円で調理します。両親とは会えるのか、という部分も気になるところですが、飲食のプロならやはり注目したいのは出てくる料理の数々。次はどんな料理が出てくるか、とワクワクしながら読み進めることができそうです。

『食堂かたつむり』(ポプラ社)著:小川糸

食堂というと連日多くのお客さんで賑わっているイメージがありますが、この小説の舞台となるのは1日1組限定の小さな食堂。決まったメニューがなく、来店するお客さんに合わせた料理を提供するスタイルは、飲食店の究極の姿とも言えます。過去に、柴咲コウ主演で映画化もされているので、そちらも併せてチェックしてみてはいかがでしょうか?

メニューを考えるときの参考にしたい3冊

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『彼女のこんだて帖』(講談社)著:角田 光代

「八日目の蝉」「紙の月」で知られる角田光代が描く短編集。失恋した女性がラム肉を食べる話からはじまり、一話ごとに料理とその主人公にまつわるストーリーが描かれます。短編作品の登場人物がそれぞれリンクしているのも面白いところ。美味しいご飯は、幸せを運んできてくれる…、そんなことを改めて教えてくれる一冊です。レシピ付き。

『居酒屋ぼったくり』(アルファポリス)著:秋川滝美

一見すると物騒な“ぼったくり”の名がついた、東京下町の居酒屋が舞台の小説。作中にはおでんや卵黄の味噌漬けなど、お酒に合うおつまみがたくさん。全国の銘酒情報が多数掲載されているので、お酒選びに一役買ってくれそうです。2018年春に、TVドラマ化が決定している、今注目の一冊です。

『食堂のおばちゃん』(角川春樹事務所)著:山口恵以子

実際に“食堂のおばちゃん”として働いていた作者が贈る人情食堂小説。地元の食処として深く愛される食堂は、店づくりの参考にもなりそうです。作中で登場するメニューのレシピも付いてくるので、実際に作ってみてはいかがでしょうか?

謎解きしながら学ぶ!グルメミステリー3冊

『ミツバチのデザート』(宝島社)著:拓未 司

元料理人の著書が描くグルメミステリー。飲食に携わる方なら絶対忘れてはならない“食の安全性”が題材となっています。食中毒事件の結末を追いながらも、改めて食の安全性について深く考えさせられる作品です。

『タルト・タタンの夢』(東京創元社)著:近藤 史恵

下町にひっそりと佇むフレンチレストランが舞台。作中では度々フランス料理のうんちくが語られるので、フランス料理に興味があるという人におすすめ。極上の料理と共に紡がれる温かなミステリーをご堪能ください。

ワインに和菓子…、食の奥深さを知れる2冊

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『ワインガールズ』(ポプラ社)著:松山三四郎

長野県塩尻市の桔梗ヶ原学園を舞台に、ワインづくりに青春を懸ける女子高生の姿を描いた小説。長野県に実在する高校が元になっています。ワインがどうやってできあがるのか、ワインを提供するプロなら知っておきたいストーリーです。

『和菓子のアン』(光文社)著:坂木司

デパ地下の和菓子屋に就職した女の子・アンちゃんが主人公のスイーツ・ミステリー。アンちゃんとともに、深い和菓子の世界について学ぶことができます。ほっこりと、心温まる、和菓子が食べたくなる作品です。

食にまつわる小説は、レシピ開発の手助けになったり、食の安全性について考えさせられたりと、飲食店で働く人のヒントとなるお話がたくさんあります。何かに行き詰ったときは、小説を手にとってみると新しい世界が開けるかもしれません。
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