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飲食店向けシェアリングサービスが増加中! ワインセラーも複数店舗でシェアする時代に!?

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Photo by iStock.com/arismart

シェアハウス、カーシェアといったシェアリングビジネスが全盛のこの時代。新橋にワインセラーのシェアリング店舗『WINE LIST』が開業した。ここでは『WINE LIST』の概要を紹介しながら、飲食店向けのシェアリングビジネスについて最新情報をお届けしていく。

ワインセラーのシェアサービス『WINE LIST』が開業

様々な業種において導入されている、シェアリングサービス。その波は飲食業界にも押し寄せている。

2017年11月、小規模な飲食店をターゲットにしたワインセラーのシェアリングサービス『WINE LIST』が開業した。一号店は飲食店密集地でありながら、洋食業態が弱い印象のあった新橋にオープン。『WINE LIST』は近隣の飲食店を顧客ターゲットとしているのだが、飲食店側は『WINE LIST』に加盟店登録することで、ワインセラーに置いてあるワインを、まるで自店のもののように提供することができる。ワインの配送は無料、『WINE LIST』に訪れた一般客を送客してくれることもあるという。

『WINE LIST』が保有するワインセラーを近隣の複数店舗でシェアするわけだが、ワインの適切な保管設備を持っていない飲食店にとっては心強いサービスといえるだろう。『WINE LIST』は今後、他のエリアへの展開も予定しているという。

『WINE LIST』の店舗イメージ

飲食店に広がる様々なシェアリングサービス

このほか、飲食業界には様々なシェアリングサービスが導入されてきている。代表的なものをご紹介しよう。

■店の空いている時間・空間をシェア
夜営業のみの店舗が、空いている昼間の時間を他の人に貸し出す「時間貸し」、そして店の空いているスペースを他の人に貸し出す「場所貸し」といった形で、空いている「時間」や「場所」をシェアする営業スタイルが飲食店の中で広がっている。昼はコーヒーショップ、夜はバーといった形での二毛作営業、または飲食店の中で展示会を行うケースもあったりと、さまざまな営業スタイルが見られるようになった。こうした活動をサポートする「軒先ビジネス」などのマッチングサービスも普及しつつあり、今後もますます発展していきそうだ。

■配達人をシェアするフードデリバリー
「楽びん!」や「UberEATS」をはじめとしたフードデリバリーも、複数の飲食店で配達人をシェアするという意味で一種のシェアビジネスといえるだろう。現在では都心を中心にサービス提供を行っているが、その範囲は徐々に広がりつつある。配達員を自社で擁する必要のないフードデリバリーは、自社で配達機能を持つリスクがないので、飲食店としても手軽に始めやすい。販路拡大を目指す飲食店はぜひ検討してみたいサービスだ。

Photo by iStock.com/Teamjackson

さまざまな分野で「シェア」という概念が広がりつつある今。個人で飲食店を経営されている方にとっては、こうしたシェアサービスを活用することでビジネスチャンスを広げることが可能になってきた。今後、どのような新サービスが登場するのか、シェアビジネスの行方にこれからも注目していきたい。

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『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

ライター: 『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

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