再開発で大化けするかも！？「淀屋橋」「本町」の出店はビジネスマン向けがねらい目
2018年1月15日
Photo by iStock.com／paylessimages
地下鉄御堂筋線の淀屋橋駅、本町駅周辺のエリアは企業の本社が多く落ち着いた雰囲気です。ランドマークとなっている淀屋橋は、最初は江戸時代に豪商・淀屋が架橋したもので、現在の橋は大阪市の事業で昭和10年に完成したアーチ橋です。今でも大阪を代表する美しい景観とされていることから、当時の都市計画の先進性が伺えます。
現在、淀屋橋・本町エリアは大阪屈指のビジネス街に。住友商事、大阪ガス、日本生命のほか、大手銀行の本店支店などがこのエリアに本拠地を構えています。東京でいえば丸の内・日比谷あたりのイメージです。並木が美しい大阪のメインストリート・御堂筋沿いの街のなかでも、キタにある梅田とミナミにある心斎橋や難波といった華やかな繁華街とは異なる、風格のある街並です。ここに2008年に『淀屋橋odona』、2010年に『本町ガーデンシティ』という複合商業施設が相次いでオープン。休日にも人が流れ込むようになってきました。
当サイトの「駅別賃料相場ランキング-大阪編-」のデータによると、大阪の飲食店舗物件の賃料ランキングでは10位に本町が入っているのみで、他のエリアほど人気がないように見えます。しかしそれは市場に出る物件の情報が少ないからで、実際は隠れた人気急上昇エリアなのです。
景観保護のための規制が厳しく、店舗物件が少ない
淀屋橋だけでなく、大阪倶楽部、麺業会館、大阪ガスビルなどの昭和の歴史的建造物もあるこの地域は、新規の建築に多くの規制がかかっています。特に御堂筋沿いは景観保護のために商業店舗なども制限されているため、飲食店は多くありません。この地域の企業に勤める人たちは、食事や宴会では少し離れている中之島や堂島へ流れることも多いです。そこで淀屋橋・本町の貸店舗物件について検索してみると、他の地域に比べて物件の総数は少ないことが分かります。御堂筋から一本裏で探すのが現実的ですが、それでも賃料はかなり高め。このエリアで個人で出店可能な物件を探すには、少し工夫が必要のようです。
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再開発ラッシュによるエリアの盛り上がりに期待
店舗が見つけづらいエリアだとしても、この地での飲食店経営には大きな魅力があります。淀屋橋・本町は現在、昭和に建てられた建造物が軒並み建て替え時期となり、空前の再開発ブーム。大阪市は御堂筋の景観を守りながらも、現代の事情に合わせて規制緩和を進めていて、通り沿いの建物の高さ制限緩和などが進められています。通りに面していない場所でも建て替えや再開発が進み、地域全体が活性化しています。そのためしっかりとアンテナを張ることで、店舗の情報も得られそうです。またインバウンド需要を見込んだホテル建設は大阪全域で盛んですが、この地域では『ホテル京阪淀屋橋』が2017年7月にオープン。2019年には本町駅近くにアパホテルが900室超のホテルをオープンする予定のほか、本町の『御堂筋プロジェクト』でもホテルが建設される話があります。
もともとオフィス街で働く人はもちろん、今後はホテルに宿泊する出張族、観光客などさらに訪れる人が多くなる淀屋橋・本町エリア。それでいて現状では飲食店の数が少ないので、出店できた場合には競争の激しい他のエリアよりも集客がしやすいと期待ができます。
飲食店はどんな業態で出店するべき？
このエリアに出店するなら、以下の3パターンが考えられます。１、ビジネス接待需要を狙う高級レストラン
２、居酒屋など、サラリーマン向けのリーズナブルな店
３、時間帯問わずニーズがあるので、稼働時間の長いカフェやラーメン店
東京のビジネス街である丸の内は、丸ビル・新丸ビルの建て替え事業をきっかけに、訪れて楽しめる街づくりを展開。今では平日・休日を問わず、ショッピングや観光に訪れる多くの人でにぎわっています。淀屋橋・本町エリアも近い将来こうした姿になることは十分に考えられるので、先手を打ってチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
淀屋橋駅の店舗物件一覧
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