カテゴリから探す
すべてのカテゴリ
トレンド・お役立ち

きれいな氷ができないのはなぜ?業務用製氷機のよくあるトラブルとお手入れ方法

2018年4月2日(2023年6月13日更新)

業務用製氷機のよくあるトラブルとお手入れ方法

Photo by iStock.com/pkanchana


暖かくなってくるとコールドドリンクのオーダーも増え、製氷機も大活躍。それだけに不調が出やすい時期でもあります。そこで今回は製氷機によくあるトラブルについて、その原因や対処法、メンテナンスの方法などをご紹介します。


氷にはなぜ穴がある?製氷機の仕組み

業務用の製氷機で作ったキューブ型の氷にはポコッと凹んだ穴があります。これは「セル方式」という製氷機でできた氷。現在使われている業務用の製氷機はほとんどが、このタイプです。家庭用の製氷皿のようなキューブ型の「マス目」がある製氷皿が上部に設置され、下にある水を貯めた水皿からマス目それぞれに水を吹き付けます。すると製氷皿の中で冷却され、徐々にマス目の中に氷ができていきます。そのため、水を吹き付けた部分が凹んだ穴になるのです。

きれいな氷ができない!その理由とは?

製氷機でうまく氷ができなくなってしまうのはなぜでしょうか。トラブルごとにそのワケを紹介します。

■氷の穴が大きい
氷の下にできる穴の大きさがいつもより大きくなっている場合、製氷時間が短いか、製氷機の冷却能力が落ちていることが原因となっていることが多いです。熱交換をするところにあるフィルターが汚れていると、冷却効率が落ちます。メンテナンスをきちんとしましょう。

■氷がスカスカになる
給水量が不足している場合に、氷がスカスカになります。水皿に十分水が入ってない場合に生じるので、給水部分に水漏れがないかなど、水皿に至るまでの水の経路を確認しましょう。

■ストッカーの中でいびつな形になる
きれいな四角いキューブにならず、いびつな形になっている場合、庫内の温度が一定に保たれていないか、ストッカーの排水口詰りなどでストッカーの中で余分な水が氷を溶かしていることが多いです。また、製氷皿の中で氷を作る過程で、凍らない水は排水されますが、この部分が変形したり割れたりなどすると、排水がうまくいきません。まずはストッカーの中に余分な水がないか確認しましょう。

■板チョコのように平らに氷がくっ付いている
製氷する際に原水タンクが持ち上がり、製氷皿にぴったりと付いてマス目に水を吹き付けますが、何らかの不具合があって製氷時に隙間ができると、板チョコのような氷ができます。

きれいな形の氷をつくるために大切なこと

業務用製氷機のトラブルとお手入れ

Photo by iStock.com/bhofack2

それでは、きれいな氷を作るために注意しておきたいポイントは何でしょうか。

■フィルターをキレイにする
普段からできることで最も重要なのが、熱交換の部分にあるフィルターのメンテナンスです。ここにホコリなどが溜まってフィルターの目が詰まると、冷却効率が落ちるため電気代がかかるばかりか、上記のように氷がキレイな形にならないトラブルが発生します。製氷機にもよりますが、一般的に2週間に1度、よく製氷機を使う時期には1週間に1度の掃除が必要です。汚れを落とそうと力を入れると変形する恐れがあるのでご注意を。マニュアルをよく読んで、適切にメンテナンスをしてください。

■製氷機の外の温度を下げる
製氷機の回りに隙間がないと、放熱がうまくいきません。製氷機の周囲に何かものを設置する場合は、十分に余裕を持たせてください。外気の温度が高いと冷却効率が下がりますので、ファンを回すなど周囲の温度を下げる工夫をしてください。また給水管などの配管が熱くなると水の温度が上がってしまいますので注意しましょう。

■排水口の根詰まりに注意
製氷機は氷を作る過程で、ほかの厨房機器よりも多くの水を排水します。まず、製氷機の設置時に排水出口の位置が排水ピットより低くなるように確認してください。ストッカーに水が溜まっている場合、排水口が根詰まりしている場合が多いので、余分な水を拭きとったあと、排水口にホースを押しあて水を流して水圧をかけます。それでも排水が上手くいかない場合は、速やかに業者さんに連絡しましょう。

いかがでしたか? きれいに氷の形ができないなどのトラブルは故障のサインかもしれません。変だな、と思ったら放っておかないで、製氷機のマニュアル通りにトラブルシューティングを確認し速やかに対応してください。

飲食店ドットコム 厨房備品ECでは、飲食店専門の料理道具、カトラリー用品、消耗品・衛生用品などを多数取り揃えています。
取り扱い商品のカテゴリ一覧はこちら

<関連記事>タイプで選ぶ製氷機!1日の製氷能力とサイズ別一覧
<関連記事>飲食店の夏メニュー開発に役立つ調理器具5選。季節感を演出して集客しよう!

ページトップへ↑