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2018-07-31 11:01:39.0

飲食店の海外研修って何してる? グローバル基準の料理やサービスを学ぶ!

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飲食店では日々さまざまな研修が実施され、日々の業務や研修を通じて調理やサービスなどあらゆる面でのスキルアップが図られています。今回は「海外研修」に注目。飲食店の海外研修では、一体どんな国にいってどんな研修をしているのでしょうか。海外研修で得られる情報やスキルとは?

飲食業界で人気の高い海外研修先

飲食店・企業によって海外研修の中身は異なりますが、研修先としてはアジア諸国の人気が高いようです。近場の方が短期間での研修がしやすく、コスト面でのメリットも大きいからでしょう。また、中国や韓国などは来日観光客も多く、こうした国の人々の嗜好を知ることは、店舗の売上拡大・人気増大に直結する点も理由の一つだと考えられます。

アジア以外では、フランス・イタリアとアメリカが人気の模様。フランス・イタリアは古くから食文化が発達しており、肉、魚、野菜、そしてお酒など、どんな食材を扱っているお店でも学べることがたくさんあります。また、フレンチとイタリアンは日本でも人気がありますよね。アメリカはグローバルトレンドを生み出す国であるため、「これから何が流行るのか」「日本未上陸で人気があるのはどんな店か」といったことを知るのに適しています。

飲食店における海外研修の内容

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海外研修の日程は、1週間~10日ほどに及ぶこともありますが、アジアなどの近隣諸国の場合は2泊3日程度で行うことも珍しくありません。

研修内容は多岐にわたっており、基本的には現地の流行っているお店や老舗店などで、実際に料理を食べることがメインになります。レストランやバーなどのお店に入ることもあれば、市場や朝市、マルシェでの食べ歩きなどもおこないます。その国の代表料理の発祥の店に行き、本場の味を知ることもよくある研修の一つです。

また、蒸留所やワイナリーを視察をすることも。製造工程を学んで、実際に試飲を行います。スーパーや食料品店をまわり、どんな食材が売れているかチェックしたり、ディスプレイの仕方を写真に収めたりします。

大きな展示会が開かれていれば、そこに参加することもあります。新たな食材や加工品の発見がありますし、実際に取引につながることもあるでしょう。海外にも店舗を持っている企業であれば、日本人スタッフがその店舗で短期研修を行います。日本で求められることと海外で求められることはどう違うのか、共通している部分はどんな点なのかなどを学びます。

海外研修の事前準備

海外研修に行く前に、あらかじめその国について調べることも多いでしょう。何も知らないまま行くよりも、その国の給与水準について調べ、それを頭に入れたうえで現地のレストランに行った方が、現地の人がその店をどんな時に使っているかなど推測できます。

お酒にまつわる法律は国によってかなり特色があるので、アルコールを扱うお店であれば事前に調べると勉強になります。例えば、スコットランドでは飲食店では23時以降アルコール提供は禁止という法律がありますし、インドネシアやイタリアでは16歳から飲酒が認められています。

知識が全くない状態で訪れては、せっかくコストをかけて行っても思ったような効果は得られません。ただの旅行・観光と変わらなかったという失敗を避けるべく、ある程度の事前調査は必要でしょう。

海外研修の目的と効果

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海外研修を行う目的の一つは、視野を広げること。日本にいるだけでは知り得なかった知識や本場の味を学んで、多様性深めることができます。また、海外の人と直接触れ合うことで、彼らのものの考え方を理解しすることで、訪日観光客が来店した場合のサービスが向上するという効果も見込めます。

海外研修が影響を与えるのは、商品やサービス面だけではありません。現地で使われているテクノロジーや人材活用法を知り、それを日本に持ち帰ることもできるでしょう。これによって効率化が図られたり、コストを抑えたりといったメリットが得られます。

最後に、スタッフのモチベーションアップも見逃せません。海外研修では視察や訪問などのプログラムが組まれますが、ただ研修をうけるだけではなく、有名観光地を巡ったり、懇親会を開いたりします。非日常の体験を共有することでスタッフの連携が生まれ、帰国後のスムーズなコミュニケーションに繋がります。

店・企業以外が主体となる海外研修

飲食店や企業だけでなく、社団法人が開催する海外研修もあります。例えば、一般社団法人大阪外食産業協会では「ORA外食産業大学」というプログラムがあります。これは新入社員から経営者までを対象とした教育研修で、そのうちの一環として「ORA外食ビジネス視察」という海外研修があります。平成30年度の内容は、ドバイ・マドリードへの8日間の研修。市場やフードコートの視察をしたり、ミルク工場を訪問したりといった内容です。

また、飲食関連の専門学校では、学生を対象とした海外研修を用意しているところが多々あります。欧州の食文化を感じることを目的に、本場のシェフのもとへ行き料理を食べたり、ホテルを訪れて一流のサービスを体験したりと、その内容は多様です。パティシエの専門学校では、実際に自分たちのテクニックを海外のプロに見てもらえるプログラムがあることも。

学生はもちろん、すでに社会人として活躍している方でも、学ぶことの多い海外研修。ずっと同じ店に立っているだけでは養えない、独自性や多様性を学ぶのにはうってつけです。今後もし海外研修に行ける機会があれば、迷わず行ってみてください。

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