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最低賃金が引き上げ、飲食店も対応迫られる。東京都は最低時給が1000円目前に

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写真はイメージ。Photo by iStock.com/Memme_Enda

毎年見直しがなされている最低賃金。2018年度の厚生労働省による「中央最低賃金審議会」では、時給が全国平均で26円引き上げられることが発表された。引き上げ額としては過去最大で、全国の平均時給は874円となる。

引き上げが続く最低賃金

ここ数年、最低賃金の引き上げが続いている。特に2016年、2017年はともに全国平均で25円引き上げられており、今年を含めれば3年で76円の引き上げとなった。

都道府県別の平均時給は東京都の985円が最高。現在推進中である「働き方改革」では、2020年に平均時給1000円越えを目標としており、東京都の数値を見るところでは、政府が理想とする働き方に少しずつ近づいている印象もある。

写真はイメージ。Photo by iStock.com/Koji_Ishii

東京と地方では225円の格差

平均時給が1000円近くとなる東京都と比べ、九州や四国、中国、東北などでは800円を切る県も少なくない。特に高知、大分、宮崎などの8県は、最低額の760円を記録している。この金額は東京都と225円もの差が出ており、地方との格差は明らかだ。

雇用側の負担も課題に

賃金の引き上げは地域格差だけでなく、雇用側の負担も気になるところ。働く側に良い影響がある一方で、経営状況の改善なしには、一方的に賃金だけを上げるということは難しい。特に個人で経営している飲食店などは、人件費の上昇を吸収できるよう、生産性の向上といった課題に取り組む必要があるといえるだろう。

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竹野愛理

ライター: 竹野愛理

食と文学を愛するライター。飲食店取材、食に関するコラム、書評を執筆のほか、食関連のメディアや書籍にて編集者としても従事。趣味は読書と散歩。本を片手に旅行したり食べ歩きをしたりすることが好き。