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外食市場が25兆円を突破。ファストフードが好調、一方で居酒屋は不調が続く

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Photo by iStock.com/Starcevic

外食産業の市場規模がここ数年、復活の兆しを見せている。日本フードサービス協会によると2017年の外食市場規模は2016年に比べ0.8%増加、25兆6561億円となった。消費者1人あたりの外食支出額や、訪日外国人の増加が理由として挙げられている。

細かな傾向を見てみると、最も好調なのが、ファストフード店などが中心となる「その他の飲食店」。昨年に比べて3.9%増加し、その市場規模は1兆2787億円となった。一方で不調が続いているのが「居酒屋・ビアホール」だ。こちらは昨年から1.4%減少し、1兆94億円となった。

居酒屋やビアホールなどは店舗自体が減少傾向にあり、それが影響していると考えられるが、消費者のライフスタイルの変化により、ファストフードのようなさっと食べられる、または持ち帰りができる業態が伸びているのは注目すべきだろう。

こうした変化に対応すべく、「テイクアウト」や「デリバリー」といった中食分野に進出する飲食店も少なくない。「飲食店リサーチ」が行った「飲食店の中食事業への参入状況に関するアンケート調査」では、回答した飲食店の45.6%がテイクアウトを、20%がデリバリーを実施していることがわかった。このように消費者のニーズに臨機応変に対応していくことも、飲食店が生き残るためには必要なことだといえるだろう。

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竹野愛理

ライター: 竹野愛理

食と文学を愛するライター。飲食店取材、食に関するコラム、書評を執筆のほか、食関連のメディアや書籍にて編集者としても従事。趣味は読書と散歩。本を片手に旅行したり食べ歩きをしたりすることが好き。