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2018-09-27 15:27:04.0

繁盛店の本部スタッフが語る! アクアプランネット長沢さんの飲食店サポート術

「本部スタッフ」という言葉や存在は、立場に関わらず飲食業界に関わる多くの人がご存知でしょう。しかし実際にどんな仕事なのか詳しくは知らない──という方も少なくないのではないでしょうか。飲食業界における本部スタッフとは、各種飲食店をサポートする役割に就いている人のことを指します。

今回は、株式会社アクアプランネットのフード事業部で本部スタッフとして働いている長沢篤さんに、本部スタッフの業務内容や仕事のやりがいなどを教えていただきました。

飲食店の本部スタッフ、具体的な仕事内容・役割とは

まずは、本部スタッフの具体的な仕事内容についてお聞きしました。

「フード事業部の本部と呼ばれる場所では、レストランのサポート業務のほかに、人事の採用や物件の下調べ、開発準備、制作物の用意などを行っています。弊社の場合は本社が三重県にあるので、経理業務については三重で行っています。フード事業部全体の従業員は約500人で、現在展開している飲食店は全国で22店舗。各ユニットの統括マネージャーや、リーダーと相談しながら仕事を進めていきます。僕自身は人事の仕事がメインで、月100人近く面接させてもらっています」。


本部スタッフへの道のり ~現場時代が糧となる~

     

本部スタッフの仕事内容について教えてくれた長沢さんは、2005年に株式会社アクアプランネット/フード事業部に入社。ベルギービール専門店『アントワープセントラル』でバー周りの仕事を担当し、入社翌年に店長に。4年ほど経験を積んでから赤坂の系列店『アントワープポート』、銀座の『アントワープシックス』などのマネージャー勤務を経て、2018年の4月から本部スタッフになりました。入社のキッカケを伺うと、まるで昨日のことのように現場時代を振り返ります。

「昔からバーに憧れがあって、10代の頃から飲食業界で仕事をしてきました。20代になってお酒を飲むようにはなりましたが、ビールは得意じゃなくて(苦笑)。でも20代半ばくらいのときに地ビールを飲んで“普通のビールと違うな”と。そこから地ビールの魅力にハマっていき、最終的にベルギービールにたどり着いたんです。専門店でベルギービールを飲んだときは、こんなに素晴らしいビールがあるのかと驚きました。もっと知りたい、勉強したいなと思っていたときに、大阪にあるベルギービール専門店の『ベルジアンブラッスリーコート バレル』(株式会社アクアプランネット経営店)が東京にくると聞いて、立ち上げに参加させてもらいました」。


本部スタッフへの道のり ~コミュニケーションを大切に~

     

現場一筋で腕を磨いた長沢さん。その実力はベルギービールの注ぎ手世界一決定戦「ワールドドラフトマスター」の日本代表に選ばれるほど。仕事に対しては硬派な印象ですが、その一方で、話し方や笑顔から親しみやすい人柄を感じます。長沢さんが今も昔も大切にしているのは「コミュニケーション」。現場時代も、多くのスタッフから慕われる存在だったのではないでしょうか。

「いや、どうでしょう(笑)。でも(店長、マネージャー時代は)“やるときはやるけど、力を抜くときは抜く”ことを大切にしてきました。力を抜くというと語弊がありますが、飲食業って飲食が好きだからこそ働いている人がほとんどじゃないですか。せっかく働くのであれば楽しく働いてもらいたいなとは常に思っていて、現場スタッフとのコミュニケーションを大切にしてきました。今は本部スタッフとして店舗に顔を出すことがあるのですが、そんな時はなるべくたくさん話をすることを心がけています。もともと僕もお店で働いていたので、スタッフの中には顔を知っている人も多いんです。そういう意味では恵まれているかなと」。


本部スタッフは裏方に徹して主役をサポートする仕事

      Photo by iStock.com/드림포유「Teamwork and team spirit」

現場で培ったノウハウは本部スタッフになった今も活きていますが、当時と徹底的に違うのは「自分は裏方である」という感覚。

「今はとにかくみんなが働きやすいように後押ししたいなと思っています。人事とひと言で言っても、ただ採用するだけで終わりではなく、入社していただいた方にいかに活躍してもらえるかが大事。自分が採用した方がご自身の能力を発揮している姿を見ることがやりがいかもしれません。あくまで僕は裏方で、お店とお店で働くみんなが主役。それをフォローしていきたいなという気持ちです」。


生き生きとした表情でそう語ってくれた長沢さんですが、やりがいを感じる一方で、もちろん「大変だな」と感じることもあると言います。

「飲食業界全体に言えることなんですけど、昔に比べて人材不足を痛感します。日本国内で飲食業を目指す人も減ってきているように感じているので、外国人で外食産業に興味のある方を積極的に採用していきたいと思っているんです。実際にこの間、台湾に出向いて、台湾出身の方を採用しました。仕事に魅力があれば、若い人のなかにも飲食業を目指す方が増えてくると思うので、飲食業の魅力そのものを見せられるような会社でありたいなと思っています」。


採用面接と言えば、冒頭の通り、月に100人と膝を突き合わせる長沢さん。採用のポイントも教えていただきました。

「改めて聞かれると難しいですね。中途採用の場合は、今まで働いてきた場所でどんな取り組みをされていたかをきちんとお話できる方や、過去の経験に一貫性がある方を自分の経験と重ねながら採用しています。これまでの現場で得た直感も大きいです」。


プライベートと仕事の境目……「いま焼肉にハマっています」

  

ところで、最近「仕事よりも家庭・プライベートを優先する」若者が増えたことがニュースになっていましたが、長沢さんは仕事とプライベートはあまり線引きしていない様子。あっけらかんと「趣味が仕事ですから」と笑います。

「食文化に対する探究心が高じて入社しているので、プライベートでも話題のお店や老舗によく行ってしまいます。一見仕事のように見えるかもしれませんが、それが趣味なんですよ(笑)。他に趣味と言えば……格闘技が好きで、MMA(総合格闘技)、グラップリング、ブラジリアン柔術などをやっています。最近は全然練習に行けてないんですけどね」。


なんと長沢さん、格闘技の試合に出ることもあるそうです。“やるならとことん”。長沢さんの生き方からはそんな信念が伝わってきます。また、最近は「焼肉」にハマっているそうで……。

「焼肉業態に魅力を感じるんです。焼き肉屋に行って暗い顔して食べてる人って見たことないんですよね。真ん中に火があって、肉を焼いて、分かち合うという行為って、何万年も前から人間が営んできたことで。それを気軽に楽しむことができる焼肉に惹かれています」。


つまり「いずれ独立を視野に入れているということですか?」と尋ねると、目を丸くして「いえいえ」と首を横に振ります。

「フード事業部として焼き肉屋を立ち上げたいんです。国内・国外で焼肉事業を展開してみたいですね。独立は正直考えないです。会社と共に育ってきたと思っているので、恩返しのつもりでたくさん働いていきたい。育ててもらったことに対する想いが僕の中であるんです。会社の将来的には上場を視野に入れているので、ちゃんとした形で貢献はしたいです。しっかり結果を出したいなと」。


長沢さんは現場とのコミュニケーション、現場で培った感覚を大切にしながら、飲食店で働くスタッフをサポートしていました。本部スタッフに興味がある方はぜひ参考にしてください。

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