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住みたい街ランキング2年連続1位の池袋。近い将来大変貌で飲食店を出店するなら今!?

2018年10月1日

Photo by iStock.com/winhorse
東京で「アートの街」「サブカルの街」といったらどこを思い浮かべるでしょうか? 美術館・博物館が集結する上野、小劇場やライブハウスが多い下北沢、それともアニメやアイドルの中野や秋葉原。どの街も魅力的ですが、もしかしたら数年後には「アート&サブカルの拠点といえば池袋」と多くの人が口を揃えるようになるかもしれません。今回は再開発で大きく変わることが期待される池袋の今とこれからについて紹介し、飲食店出店のポイントについて考えます。

2014年「消滅可能性都市」から一転、2017年住みたい街ランキング1位へ

民間シンクタンク「日本創成会議」が2014年、人口減少についてのリサーチ結果を公表しました。このとき「消滅可能性都市」のリストに東京都から唯一入ってしまったのが豊島区。発表当時も子育て支援やまちづくりに積極的で人口も増加傾向でしたが、それでも区長や自治体は危機感を募らせ「緊急対策本部」を立ち上げて持続的発展へ向けての取り組みを強化して今に至っています。

しばらく経った2017年には明るいニュースが飛び込んできました。HOME‘sの「借りて住みたい街首都圏ランキング」で池袋が1位を獲得。2018年ランキングでも首位をキープしました。池袋は訪れて楽しいだけでなく、住んでみたい街としての評価が定着し、「消滅可能性」は大きく遠のいたのではないでしょうか。

多くの人がなぜ池袋を「住みたい街」に挙げたのでしょうか。池袋は西部池袋線、東武東上線、埼京線などの乗り換え駅となっていて、埼玉や東京都西部の人にとっては買い物や遊びで最もよく訪れるなじみの場所です。そして同じような位置付けの新宿、渋谷と比較すると池袋は繁華街の周辺に単身者向けマンションが多く、実際に住んでいる人も増えています。自治体や地域の尽力により治安が悪いというイメージが払しょくされてきたこともあり、今では都心で数少ない「職・住・遊」を同時に満足させることができる街として多くの人の支持を集めています。
Photo by iStock.com/voyata

池袋は2019年からがもっとスゴイ! 再開発エリアが続々始動

東京各所で進行する再開発の中でも特に街をガラリと変えてしまいそうなのが、池袋のプロジェクトです。そのキーワードは「アート&カルチャー」。池袋東口「Hareza池袋」では2019年秋から、豊島区立の新ホールでこけら落とし公演に歌舞伎や宝塚歌劇が決定。「ドワンゴ」が運営にかかわる未来型ライブ劇場「ニコファーレ池袋」と「niconico」のサテライトスタジオも始動します。池袋西口公園はリニューアルされて野外劇場となり、同じく2019年秋にオープン。「Hareza池袋」は他にもシネコンや新区民センターなどを含む8つの劇場が2020年までにグランドオープン予定です。

もともと池袋には「アニメイト」の各店舗や「とらのあな」、ライブハウスや小劇場、執事喫茶が有名な「乙女ロード」などがあり、都内有数の「アート&カルチャー」の拠点です。また、歴史を紐解けば戦前から文化人が多く移り住み「池袋モンパルナス」と呼ばれていた時代があり、著名漫画家を多数輩出したあの「トキワ荘」(2020年に再建予定)も隣接する椎名町にありました。再開発により、アート&カルチャーなら池袋と言わしめるような発信力アップが期待できるのは、すでにこうしたポテンシャルがあるからです。

もうひとつの池袋再開発のキーワードは「公園」です。

・池袋西口公園:2019年野外劇場としてリニューアルオープン
・中池袋公園:2019年隣接するHarezaと一体化してリニューアルオープン
・南池袋公園:すでにリニューアル工事が完了し、遊具やカフェが整備され、劇場が隣接
・防災公園(仮称):造幣局跡地にできる区内最大面積の新公園

豊島区ではこれら4つの公園と池袋駅を回遊するバス移動システムを整備予定です。尖ったカルチャー刺激もあれば緑豊かな癒しもある、そんなメリハリのきいたまちづくりがもうすぐ完成するとされています。

また、住宅供給の計画も控えています。2015年に豊島区役所庁舎と住宅が同居する49階建ての「としまエコミューゼタウン」がオープンして話題となりましたが、付近には今後複数のタワーマンションが竣工予定。東京国際大学の池袋キャンパスも新設されます。実は2000年以降で池袋に東京福祉大学、帝京平成大学も進出していて、学生の街としても発展しそうです。

池袋に新規出店するなら、賃料が上昇する前の今が狙い目!?

以上のように大いに期待できる池袋ですが、現在は新宿・渋谷より割安です。今後は地価の上昇が予測されますから、出店するなら今が狙い目、もっといえば最後のチャンスかもしれません。

出店する場所を検討するなら、池袋の西口・東口それぞれの再開発マップをよく見て、今後の人の流れを予測してみることが大切です。そして実際に足を運んだりすれば「この場所でこの賃料ならいける」という物件がきっと見つかるでしょう。2018年6月には池袋で開発が遅れているといわれていた北口エリアに「ドン・キホーテ」の大型店舗がオープンしましたが、これにより西口エリアから北口エリアにかけても人の賑わいが広がり、出店の候補地が増えそうです。

現状は飲食店の激戦区であり、街のイメージをふまえると「安くて旨い」という要素は重要でしょう。そのうえで、例えば「内装がお洒落」「夜カフェ」などのゆったり過ごせる店になっている、「インド料理」「タイラーメン」など何か特徴がある料理で勝負している、「黒毛和牛」「ブランド牡蠣」などの贅沢グルメをリーズナブルに提供しているなど、何らかの差別化ポイントがあれば人を呼び込めるのではないでしょうか。

多種多様な人が集まり、24時間眠らない場所である池袋。業態としては思い切った個性を打ち出すことが可能です。「一人焼肉」「立ち食い定食」「朝営業の居酒屋」など、新業態が続々繁盛店になっているエリアですから、コンセプトを明確にしてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

池袋駅の店舗物件一覧

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