ニュースレターの購読はこちらから(無料)
Foodist Mediaの新着記事をお知らせします(毎週2回配信)
※お申し込みの前に、個人情報の取扱いについてご確認いただき、同意の上お申し込みください。
powered by 飲食店.COM ログイン

韓国では客に出した料理の再利用が可能!? 飲食店の「料理使い回し」問題を改めて考える

LINEで送る
Pocket
follow us in feedly

Photo by iStock.com/Savusia Konstantin

ネットを中心に「韓国では一度客に提供した料理を再利用できる」という話が話題になっている。この話題の元となっているのが、韓国で発行された「ビュッフェレストラン等の衛生ガイドライン」だ。

韓国では原則として食べ残しの再利用は禁止されているが、このガイドラインでは、腐敗や汚染する可能性が少ない一部の食品に関しては「再利用できる」とされており、今回はその再利用可能な部分が注目され、話題となった。

そもそも、韓国では料理の使い回しが慣行化していた時期があり、現在でも料理の使い回しにまつわる問題が度々起きている。今回の話題の発端となったガイドラインも、元々はビュッフェレストランが一度陳列した食材を再利用していたという問題を受け、定められたものである。

この話題に対して日本の消費者からは「ありえない!」と驚きの声があがっているが、飲食店関係者にとっては他人事とは捉えられない身近な問題だといえるのではないだろうか。

Photo by iStock.com/sorendls

かつて、食べ残しの使い回しが日本でも問題に

日本の「食べ残しの使い回し」にまつわる問題といえば、2008年に発覚した『船場吉兆』の事件を思い浮かべる人も多いだろう。高級料亭として知られていた『船場吉兆』が、一度提供した料理を次の客にも使い回していたという一件だ。

アユの塩焼きや刺し身の添え物など、客が手を付けていないと思われる料理を取っておき、加熱などをして出していたという。『船場吉兆』は、この一件以前にも産地偽装や不正表示といった問題が発覚していたこともあり、その後廃業している。

また、『船場吉兆』の一件に限らず、日本でも食べ残しを使い回している(していた)飲食店がある、という噂を耳にしたことがある人もいるだろう。匿名の掲示板ではあるが、以下のような書き込みも見られた。

「学生時代の皿洗いのアルバイトの時、その店は残り物のライスを使い回していました。見かけた時、ショックでした」
「私が働いていた飲食店ではパセリやさくらんぼを使い回していました」

SNS上で「食べ残しの使い回し」について言及している人も少なくない。特にパセリなどの装飾系食材の使い回しに関する投稿が多いようだ。真偽の程は不明だが、隠れて使い回しをしている飲食店が日本にもある可能性は捨てきれないだろう。

ちなみに、このような「食べ残しの使い回し」は、法律的にどのような問題があるのだろう? 『船場吉兆』の事件が発覚した当時の記事によれば、日本の食品衛生法ではそもそも「食べ残しの使い回し」について明確に禁止はしていない。食べ残しの再利用については、飲食店側のモラルの問題ということになりそうだ。

Photo by iStock.com/DigiPubFlickr

食べ残しの再利用で生じるリスク

もちろん、「食べ残しの使い回し」が法的に問題ないとしても、褒められた行為ではない。消費者から見れば、誰かが口をつけたかもしれない食べ残しにお金を払いたくないのは当然だ。現在の日本でそのような事態が発覚すれば、『船場吉兆』のように閉店に追い込まれてしまう可能性があることは容易に想像できる。

また、衛生面でのリスクも考えられる。一見すると食べた痕が見当たらない料理でも、口に入れていない、触っていないという保証はどこにもない。もし、ウイルスに感染した料理を使い回してしまえば、次に提供した客にそのウイルスが感染してしまう危険性もあるのだ。

食べ残しの使い回しには、少し考えただけでもこれだけ大きなリスクがある。今までトラブルが無かった、発覚しなかったからこれからも大丈夫ということは決してない。メリットよりもリスクの方が大きいことをしっかりと認識しておく必要があるといえそうだ。

Pocket
follow us in feedly

Foodist Mediaをフォローして最新記事をチェック!

ニュースレターの購読はこちらから(無料)
Foodist Mediaの新着記事をお知らせします(毎週2回配信)
※お申し込みの前に、個人情報の取扱いについてご確認いただき、同意の上お申し込みください。
[PR]
サトウカオル

About サトウカオル

グルメ、ライフスタイル、ITとさまざまなジャンルの執筆を経験。現在は、ポップカルチャー系のウェブサイトでグルメ関連の記事を執筆中。趣味は、料理とネットサーフィン。ネットで気になった料理を自分流にアレンジして食べるのが最近のマイブーム。