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2018-12-04 13:34:24.0

厨房のグリストラップからフロアまで。飲食店の清掃ポイントを一挙ご紹介

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飲食店は常に清潔感が求められるもの。店内の汚れをいかにして取り除くかは、飲食店にとって悩みの種の一つでしょう。今回は「飲食店の清掃」をテーマに、厨房や客席、トイレなど、各場所の清掃ポイントや便利グッズを紹介します。この機会にお店の清掃を見直して、お店をキレイに保ちませんか。

繁盛店の第一歩は、徹底的な“清掃”

お客さんが飲食店を選ぶポイントの一つが、“清潔感”。いくら美味しい料理や素晴らしいサービスを提供していても、店内が汚いことを理由に来店してもらえないこともあります。店内清掃の徹底は、飲食店において基本中の基本であり、繁盛店への第一歩と言えるでしょう。

また、汚いままの厨房は、飲食店ならば絶対に避けたい“食中毒”のリスクを高めてしまう心配も…。厨房がお客さんから見えない飲食店も多いですが、食べ物を扱う場ということを忘れてはいけません。お客さんから見えない部分の清掃も徹底するという意識をスタッフ全員が持つようにしましょう。

厨房の清掃ポイント

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油ハネをはじめ、何かと汚れがたまりやすい厨房。日頃から清掃を心掛けていないと、どんどん汚れが溜まっていってしまいます。また、目に見える汚れはもちろん、目に見えない汚れにも注意が必要です。特に厨房は飲食店で最も食材を扱うところ。ここをおろそかにすると、食中毒を引き起こすという最悪の事態になりかねません。徹底的に衛生的にする意識で清掃を心掛けましょう。

■グリストラップ

油や生ごみなどを下水に流さないようにする、グリストラップ。放置していると、悪臭や害虫の発生原因になることもあるので、定期的に清掃をおこないましょう。東京都下水道局によれば、バスケットは毎日清掃をした方が良いそう。浮いている油を除去するシートや、底に沈んでいるゴミを取り出すすくいなど、専用のグッズを活用すると効率的に清掃ができます。

<グリストラップの清掃目安>
・バスケットや浮いている油の清掃……毎日
・底にたまったゴミの清掃……1週間に1回
・トラップ内の清掃……2~3ヶ月に1回

■排水溝

臭いの発生源になることもある排水溝。ヌメリや臭いがないのが、理想の姿です。清掃する際は、取れるゴミは除去してからデッキブラシなどで擦っていきましょう。油汚れに対応した洗剤を使うのもおすすめ。最後に水で流せば完了です。

■シンク

シンクの内部のヌメリや汚れを取るのはもちろんですが、シンクを使うときに毎回触ることになる“取っ手”部分の清掃も忘れてはならない部分です。取っ手に細菌がついていると、そこから他の人に広まることも…。除菌を徹底するようにしましょう。

■床

厨房の床を清掃するときは、ゴミを取り除いてから水をまき、デッキブラシなどで擦ります。油汚れに作用する洗剤などを使うと効率的でしょう。最後に水を拭き取るのも忘れずに。水が残っていると転倒する危険性もあります。

清掃グッズは、各メーカーからさまざまなものが出ています。同業者におすすめを聞いたり、『 飲食店.COM 厨房・備品を探そう』などのサイトでチェックしたりして、いろいろと試してみるとよいでしょう。

ホール&トイレの清掃ポイント

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ホールやトイレ汚れは、お客さんの目に留まりやすい部分。常に綺麗な状況を維持できるよう、営業中も清掃を意識しましょう。

清掃の前に、まずはインテリアの配置や物の場所の確認から。導線に問題はないか、お客さん同士がぶつかったり、怪我をしたりするような場所はないかを確認し、問題が起こりそうな場所があれば今のうちに見直しましょう。また、店舗で使用する備品・消耗品はストックルームなどで保管し、お客さんの目に触れないようにしておきます。では、場所別の掃除ポイントをみていきましょう。

■入口

お店の顔とも言える入口の清掃は、不特定多数の人が触るドアノブ周りがポイント。汚れを取るだけでなく、除菌も忘れずにおこないます。ドアマットを清掃する際は、マット下の汚れも箒などでていねいに清掃してください。

■窓

水滴や拭き筋が残りやすい窓の清掃。窓際のお客さんが思わず顔をしかめるようなことはあってはなりません。ワイパーや拭き筋が残らないクロスなどを活用し、ていねいに磨き上げていきましょう。汚れが落としやすい雨上がりが、窓掃除のおすすめタイミングです。

■フロア

床の材質に合った洗剤や清掃用具を使い、清掃をおこなっていきます。とくに四隅や目地は、汚れが溜まりやすい部分です。ブラシ付きの掃除機やワイパーなどを使い、細かい部分のゴミも取り除きましょう。

■テーブル

オープン前や閉店後だけでなく、お客さんが入れ替わるタイミングもテーブルを清掃するチャンスです。テーブルや椅子、床に食べこぼしはないか、調味料トレイが汚れていないかなど、お客さんの気持ちになってチェックします。テーブルや椅子の小まめな除菌も忘れずにしたいですね。

■トイレ

実はトイレは、その印象一つでお店の評価が変わることもあるほど、需要なポジション。汚れだけでなく、臭いの対策もおこないます。繁盛しているお店ほど、トイレが汚れやすいもの。担当をつけて営業時間中も定期的に清掃をし、綺麗な状態を維持しましょう。

定期的に清掃業者に依頼しよう

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ここまで清掃する際のポイントをご紹介しましたが、日頃から自分たちで清掃をおこなっていても、グリストラップやレンジフードなど、スタッフだけでは清掃がしにくい部分があります。これらの箇所は汚れが溜まりやすく、清掃するには時間や労力が必要になります。

こうした箇所の清掃は外部の清掃業者に依頼すれば、設備を綺麗にできるだけでなく、スタッフの負担軽減を図ることもできます。お店を清潔に保つために、日々の清掃と並行してを積極的に活用しましょう。忙しくてなかなか清掃まで手が回らないという飲食店にとっても、定期的に清掃が入ると安心です。飲食店の清掃業者はたくさんあるため、清掃業者を比較して検討したい場合には、『飲食店.COM 店舗クリーニング比較』などの比較サイトを使うとよいでしょう。

いかがでしたか。お客さんに気持ちよく過ごしてもらうのはもちろん、スタッフの働く環境を整えるという意味でも、店内の清掃を心掛けることは大切です。日頃から清掃を徹底するとともに、必要であればプロに清掃を依頼するなどして、いつでも綺麗なお店でお客さんを迎えましょう。

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