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今年は『幸楽苑』も大晦日と元旦を休業。年末年始を休む外食チェーンが増加

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Photo by iStock.com/aluxum

年末年始を休業する外食チェーンが増加している。「働き方改革」の一環と考えられるが、一体、どんな外食チェーンが休業しているのか? 年末年始の休業が一気に増加した2017年をふり返りつつ、その休業理由についても紹介していきたい。

■ロイヤルホールディングス
『ロイヤルホスト』や『カウボーイ家族』など、複数の外食チェーンを展開するロイヤルホールディングス。2017年は系列店舗の約9割が年末年始を休業。『ロイヤルホスト』で24時間営業を廃止するなど、積極的に「働き方改革」に取り組む同社だけに、年末年始の休業も「従業員満足度」を高めるための一環なのだろう。ちなみに同社では5月と11月にも、商業施設やホテルに入る一部の店舗を除いて一斉休日を設けている。

■テンコーポレーション
ロイヤルホールディングスのグループ会社であり、天丼チェーン『てんや』を運営するテンコーポレーションも、2017年には約8割の店舗で年末年始を休業した。同社は2016年の「日本HRチャレンジ大賞」で人材マネジメント部門優秀賞を受賞した経験もあるほど、従業員の働き方に対して積極的にアプローチする企業として知られている。

■テンアライド
『炭火串焼テング酒場』などを展開するテンアライドも、2017年の大晦日は全店舗を休業とした。3,000人以上いるアルバイト従業員の待遇改善が目的で、「大晦日ぐらい全従業員に休みを提供したい」と発表している。

■大戸屋ホールディングス
『大戸屋ごはん処』を展開する大戸屋ホールディングスも、大晦日と元旦を休業している。窪田健一社長はその理由を、「アルバイト一人一人に出勤できるか相談・交渉を行って営業してきたが、無理をして営業するよりはみんなで休める環境づくりをした方がいい」と説明。商業施設に入っている店舗などを除いて、直営店舗はすべて休業にした。

■力の源カンパニー
ラーメンチェーン『博多一風堂』を展開する力の源カンパニーも元旦休業することを公表している。同社は年末年始の休業以外にも、従業員の評価制度を刷新したり、動画による業務マニュアルを作成したりと、「働き方改革」を積極的に行っている企業だ。

Photo by iStock.com/trevor woodville

今年はすでに『幸楽苑』が休業を発表

2017年は多くの外食企業が年末年始の休業を発表したが、2018年もすでにラーメンチェーン『幸楽苑』を展開する幸楽苑ホールディングスが、大晦日と元旦を休業すると発表。プレスリリースによると、今回の休業について「2億円弱が見込まれる売上よりも、スタッフの士気を優先することで、お客様に対するサービス向上に努めてまいります」としている。

チェーン店といえばいつでも営業しているイメージが強かったが、これも時代の流れなのだろう。従業員満足度を高める動きは今後も高まっていきそうだ。

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『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

ライター: 『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

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