天神のお隣、福岡のグルメ&美容激戦区「大名」。飲食店出店のポイントは？

九州一の繁華街といえば天神。しかしながら人気エリアのために家賃も高く、「天神で出店するのはコスト面で辛い」と断念してしまうケースもあるのではないでしょうか。そこでおすすめなのが、天神周辺エリアでの出店です。天神を中心に、魅力あるエリアが広がる福岡の町。今回は、天神に隣接する「大名」エリアを紹介します。

天神に隣接、「大名」はヘアサロン&飲食店の激戦区

「大名」は天神の東側に隣接し、福岡市地下鉄空港線天神駅と赤坂駅のちょうど狭間にあるエリア。東はショッピングを楽しむ人が多い天神西通りに面し、さらに西は大正通り、南は国体通り、北は昭和通りと交通量の多い道路に面しています。比較的落ち着いたエリアになりますが、天神と合わせて街歩きを楽しむ人の姿を多く見かけます。また大名はヘアサロンをはじめ、ネイルやまつげサロンなどが多く、美容サロン激戦区として知られています。美容系の専門学校も複数あり、おしゃれ感度の高い若者を見かけることも少なくありません。

さらに、グルメ情報サイトで高評価を得る飲食店も多くあります。例えば、博多ラーメンを代表するチェーン店『一風堂』の創業地も大名で、今も本店をここに構えています。老舗はもちろん新店も並ぶラーメン激戦区でもあるのです。

南北で利用者層の特徴が分かれる大名

そんな大名には、大きく南の大名一丁目と北の大名二丁目の二つのエリアがあります。いずれも天神西通りと大正通りに面していますが、やや特徴が異なるので、それぞれ詳しく紹介しましょう。

■天神からの商業客も多く街歩きを楽しむ大名一丁目
大名一丁目は、南が国体道路に面しています。国体道路を挟んで向かいの今泉や警固、さらにその先には薬院といったエリアがあり、いずれも今、街歩きに人気の街。おしゃれな飲食店や雑貨店などもあるため、天神に訪れる若者たちが大名一丁目とともに散策を楽しむことが多くあるといえます。そのため、大名二丁目に比べて商業客が多く歩くのが特徴。特に天神西通りに近いエリアはその傾向が顕著ですが、その分家賃が高いため、飲食店の出店は路面ではなく空中階というケースが多いです。

しかし天神西通りから東にある大正通りに向かって歩いていくと、飲食店の路面店が増加。そのジャンルは実に多彩です。一方で昼間の人通りは少なく、ランチ営業するお店は数の割には少なくなってきます。また大正通りに面したエリアには、東京・中目黒などにも店を構える福岡発のうどん居酒屋『二〇加屋長介』のセカンドブランド『登喜利うどん』や福岡で人気の居酒屋の姉妹店『赤坂こみかん』などが店を構えています。

■ビジネスマン需要が高い大名二丁目
一方の大名二丁目ですが、一丁目と同様、天神西通りに面する東側は商業客の姿が目立ちます。天神西通りに面して博多ラーメンの人気店『一蘭 天神通り店』があり、午前10時の開店後間もなく訪日外国人が訪れている姿を見かけることも珍しくありません。また、『一蘭』が店を構えるこの区画は特に飲食店が集まるエリア。西鉄グランドホテルにほど近いため、宿泊客の利用も期待できます。

このほか大名一丁目に比べて、ビジネスマンの姿が増えることが二丁目の特徴です。これは大名二丁目にオフィスが多く並ぶ昭和通りや明治通りがあること、さらに福岡市中央区役所もあることが影響しています。特に赤坂駅や中央区役所がある西側は、平日でも人通りが多く、ランチタイムにはビジネスマンが行列を作る店もあります。

大名で個人店出店の可能性は？

そんな大名エリアで飲食店を出店するのであれば、どういった可能性が考えられるでしょうか。まず大名の東側、天神西通りに近いエリアであれば、一丁目・二丁目ともに商業客の集客を見越して、店づくりを考えましょう。

大名一丁目や二丁目でも天神西通りに近いエリアであれば、店選びをするときに天神や今泉など周辺の飲食店激戦区と合わせて検討する人がほとんどといえます。いずれも飲食店激戦区。そのため多くの店のなかでも注目を集められる見た目や味の看板メニューが必要になってきます。食材やジャンルを絞った専門店などオリジナル性が高いコンセプトを持つ店など、オリジナリティを出すようにしましょう。

大名二丁目であれば、サラリーマン需要を考えて、ランチ営業もするリーズナブルな飲食店需要は高いといえます。大人数を受け入れられる部屋があれば、宴会需要も見込めそうです。昼から夜へ、上手に客を流入できる仕組みができればなお良しといえるでしょう。

天神のお隣、大名は商業客、ビジネスマンともにバランスよく集客が見込めるエリア。数ある飲食店のなかで勝ち残るためには、他にはない「これぞ!」という店の看板を売り出していくのが成功の秘訣となりそうです。

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