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飲食店を開業する際に入っておきたい保険とは? 種類や入るメリット、注意点を解説

2019年2月15日

Photo by iStock.com/画像素材:PIXTA
飲食店を開業するには様々な費用がかかりますが、忘れがちなのが「保険」の加入です。火災や地震などの災害に対する保険だけでなく、近年は従業員やお客様とのトラブルも増えていることから保険の種類も多様化しています。そこで今回は、飲食店を開業する際に入っておきたい保険の種類や、保険に入るメリットなどをご紹介します。

保険は入るべき? メリット・デメリットとは

保険への加入をなかなか決められない原因には「料金が高い」「掛け捨てになってもったいない」といった声も少なくはありません。しかしそれ以上に、「保険がどういう場合に役立つのかわからない」と考えている方も多いのではないでしょうか。

飲食店は店舗、お客様、従業員、経営者など、多くの関係性があり、かつ飲食物を扱う業種であるため、非常にたくさんのリスクが考えられます。お店が被害者になることもあれば、反対に加害者になることもあり得ます。

わずかな金額であれば良いですが、店舗が損傷したり、スタッフが大怪我をしたり、もしくは訴えられたりと、場合によっては非常に大きな費用が必要になることも。最近は金額的に加入しやすいものも多くあるため、自分の店では対応できないと思う部分に関しては、前向きに検討したほうが良いでしょう。

飲食店向けの保険にはどんなものがある?

では実際に飲食店を開業する際には、どんな保険に入っておけば良いのでしょうか。いくつか代表的な例を見ていきましょう。

■火災保険
飲食店の保険で一番に思いつくものといえば、火災保険かもしれません。法律上、火災保険の加入は任意とされていますが、賃貸契約書には保険加入をするように記載がされていることが多いようです。

加入金額は店舗の面積などによって異なりますが、最低でも年間1~2万円は見ておきたいところ。物件契約の際(または更新月)に、店舗の契約年数に応じた保険金額を支払うことが一般的です。

店舗向けの火災保険の場合は、什器、備品、設備などが対象となりますが、保険会社やプランによって補償の対象も変わる可能性があります。何に対していくらの補償がされるのか、契約時にはしっかり確認をするようにしましょう。

また、あまり考えたくはありませんが、自店が原因の出火によって近隣の店舗に延焼による損害を与えてしまう可能性もないとはいえません。こうしたケースに備えて「失火見舞費用保険金」や「類焼損害補償」も併せて検討してみましょう。通常の火災保険では補償されない、他の店舗への補償も対象となります。

■食中毒やお客様の怪我
飲食店では、営業中にお客様に被害を与えてしまうことも。代表的なものとしては食中毒が挙げられますが、他にも様々なケースが考えられます。例えば「店員がコーヒーをこぼして火傷をさせてしまった」「お客様から預かったコートを汚してしまった」「看板が倒れて怪我をさせてしまった」など、開業前には想像もできなかったようなトラブルが起こる可能性もあるでしょう。しかし、そのような場合でも、飲食店向けの保険パッケージに入っていれば安心。1ヶ月あたり数千円程度から加入可能なものも多いので、ぜひ検討してみましょう。

■従業員に対する労働保険も忘れずに
従業員に対する保険加入も忘れてはいけません。従業員を一人でも雇用していれば、事業者は労働保険に加入する必要があります。労働保険とは、労災保険と雇用保険の総称です。労災保険は従業員の負傷や病気、死亡の場合に、雇用保険は失業した場合などに適用されます。

また、近年は店と従業員の「雇用トラブル」も増えています。例えば、パワハラやセクハラ、不当解雇などを理由とする従業員からの損害賠償請求などです。もちろんパワハラなどはあってはならないことですが、問題になってからでは手遅れ。裁判などになってしまったら本業にも大きな影響を与えてしまいます。特に多くの従業員を雇用している店であれば導入を検討した方が良いでしょう。

■ノーショー保証、SNS炎上保険も
特に近年、飲食業界で大きな問題となっているのがドタキャン被害です。宴会予約が無断キャンセルされ、一晩で数十万円の損害になったという話もあります。厳密には「保険」とは違うかもしれませんが、近年は「ノーショー」の保証をするサービスも登場しています。

また、飲食店のSNSやネット上でのトラブルも大きな課題です。オーナーのちょっとした発言やバイトスタッフの軽率な行動で、炎上騒ぎになることも。このような「事故」が起きた時に保障してくれるネット炎上保険もサービス化されています。ネット上の発信に力を入れている店の場合は検討しても良さそうです。

Photo by iStock.com/画像素材:PIXTA

保険にまつわる注意点

このように、近年は火災などの一般的な保険だけでなく、時代の流れと共に多様化をしていることがわかります。もちろん、たくさんの保険に加入するのは現実的ではないでしょう。

予算が限られている場合には、飲食店向けや店舗向けのパッケージ保険がお勧めです。火災と食中毒がセットになっているなど、幅広く対応しています。ただなんとなく保険を選ぶのではなく、お店の特性に応じた保険を選ぶことが大切。本業に集中できるよう、いざという時のために慎重に検討を進めましょう。


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