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2019-04-10 09:59:23.0

2019年の新入社員はAIスピーカータイプ!? 理想の上司になるための教育のヒント

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新入社員が入社してくる4月。飲食業界も本格的に新入社員研修がスタートし、新入社員への接し方や教育方針に頭を悩ませている人もいるでしょう。そこで今回は、新入社員研修に役立つ新入社員のタイプや特徴、新人教育のヒントをご紹介。新人研修担当者はもちろん、この春後輩が入ってきたスタッフも参考にしてください。

2019年の新入社員は “AIスピーカータイプ”

その年の新入社員のタイプや傾向は、新人との接し方や、新人教育の方向性を決めるのに役立つ情報です。産労総合研究所の発表によれば、2019年の新入社員は「呼びかけ次第のAIスピーカータイプ」。AIスピーカーのように多彩な力を備えていますが、その能力を発揮させるためには、手厚い教育や環境の構築が欠かせないと解説しています。

産労総合研究所では毎年、さまざまな表現を使って新入社員のタイプを表現しています。ここで過去の新入社員タイプを見ていきましょう。キャラクター捕獲ゲームやドローンなど、その時代を反映したユニークな名前が付けられています。

・SNSを駆使するチームパシュートタイプ(2018年)
・キャラクター捕獲ゲーム型(2017年)
・ドローン型(2016年)
・消せるボールペン型(2015年)
・自動ブレーキ型(2014年)
・ロボット掃除機型(2013年)
・奇跡の一本松型(2012年)
・ETC型(2011年)
・エコバッグ型(2010年)
・カーリング型(2009年)
・デイトレーダー型(2008年)

※2017年度以前の新入社員のタイプは、公益財団法人日本生産性本部の発表によるものです。

新人教育で意識したいポイント

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新人教育ではどのようなことを意識しながら、教育していけば良いのでしょうか? いくつかのポイントをご紹介していきます。

■新入社員の特徴を知る

前項では2019年の新入社員の傾向をご紹介しましたが、新入社員の多くは「ゆとり世代」にも該当する世代です。ゆとり世代には、以下のような特徴がみられると言われています。

<ゆとり世代の特徴(例)>
・言われたことしか対応せず、常に指示を待つ
・嫌なことがあると辞めてしまう(ストレス耐性が弱い)
・上昇志向が低い(オンリーワン志向)
・仕事よりもプライベートを重視する
など

また、20代は30代に比べると、「チームワーク」や「ライフスタイルに合わせた働き方」を重視するという傾向もあります。こうした世代ごとの特徴やタイプを、上手く新人研修に活かしていきましょう。

■傾向ごとに対応を替え、やる気へと導く

では、具体的にどのように活かしていけば良いのでしょうか。例えば、指示待ちタイプの新入社員には、適宜アドバイスをしつつも、少しずつ自分自身で考える機会を増やすのが有効。一方、自己主張が強いタイプには、話をよく聞いてからアドバイスを行うなど、そのタイプに合わせた対応を行うことが大切です。

いずれにしても、大切なのは研修期間中にしっかりと仕事内容を教えてあげること。また、作業だけではなく、一つひとつの仕事の目的や意義をしっかり教えることが大切です。特に、言われたことだけをするタイプには「何のための業務か」を伝えないといつまでも独り立ちできません。中途半端な教え方ではいざ現場に出たときに戸惑ってしまい、自信を失ってしまうことも。一度自信を失ってしまうと立ち上がりが遅いというものこの世代の特徴と言われています。研修期間中に教えられることはきちんと教え、次のステップへと進んでいきましょう。

■ユニークな新人研修を取り入れる

最近では、ユニークな新人研修を取り入れている飲食企業もあります。楽しみながら行えるような新人研修を取り入れて、新人のやる気を引き出すのも新人研修を行うコツの一つです。

<ユニークな新人研修を取り入れる企業>
・ブランド横断研修で、臨機応変な対応力をつける(居酒屋いくなら俺んち来い)
・新人研修用の実店舗を運営(串カツ田中)
・VRを使い、農家や食肉処理を見学(塚田農場)

ユニークながらも、成長できる機会が望めるこれらの研修。サポートを受けながら成長できる環境を整えることで、新入社員に仕事のやりがいを感じてもらうことにも繋がります。

新人教育を通じ、理想の上司を目指す

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さて、新人研修を進める上で、上司、先輩社員としてどのように振舞えば良いのか悩やむ人も多いでしょう。とくにこの春、部下から上司の立場になった人は、新入教育を通じ、部下から慕われる理想の上司を目指してください。

では、どのような人が理想の上司と言えるのでしょうか。求人@飲食店.COMが過去に行った「理想の上司」について尋ねたアンケートによれば、7割以上が理想の上司に出会ったことがあると答え、特に「誰に対しても誠実・公平」「知識や経験が豊富」「指示が的確」といった特徴を持つ人が部下から好かれる傾向にありました。

一方で、9割以上が「困った上司」に出会ったことがあると答えており、特に「不公平・公私混同する」「責任感に欠ける」「指示があいまい」な上司は嫌われる傾向にありました。新人教育で重要な「教育・指導をおろそかにする」人も、嫌われるタイプの一つです。とくに2019年の新入社員は、手厚い教育が必要とされる世代。「自身の忙しさにかまけて新人教育が適当になっていないか」「声かけは足りているか」など、定期的に振り返り、丁寧な教育を行うことを心がけてください。新人教育が佳境を迎える前に、上司として相応しい対応ができているか、改めて自らの行動を振り返り、スタッフへの態度を見直してみましょう。

さて、今回は新入社員の傾向と教育のヒントをご紹介しましたが、これらはあくまでも年代別にカテゴライズしたタイプや傾向にすぎません。一人ひとり育ってきた環境も違えば、性格、考え方も異なります。今回の内容を参考にしつつも、新入社員一人ひとりの個性を見極め、その人に合った教育方針を立てることが新人研修成功への近道です。理想の上司を目指しつつ、一人ひとりに合った新人教育を探ってみてください。

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