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『串カツ田中』がテイクアウト専門店を出店。加速する飲食店の「中食」進出

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写真はイメージ。画像素材:PIXTA

株式会社串カツ田中ホールディングスが、4月26日に惣菜テイクアウト専門店をアリオ亀有にオープンする。テイクアウト専門店としては、今年3月にオープンした東京ドーム店に続く2店舗目となる。

『串カツ田中』のテイクアウト専門店

『串カツ田中 アリオ亀有店』は、亀有駅からすぐの場所にあるアリオ亀有のフードコート内に出店。店舗にはガラスショーケースを設け、お客様が選びやすいように商品を陳列。「田中の味をもっと身近に」をコンセプトに、通常店舗で取り扱っている串カツや一品料理の中から、特に人気の種類に絞って販売する。

『串カツ田中 アリオ亀有店』のイメージ

「中食」の市場規模が拡大中

近年注目されている「中食」。一般社団法人日本惣菜協会が発表した「2018年版 日本惣菜白書」によると、2017年の惣菜市場規模は10兆555億円で、前年対比は102.2%。また、今後の惣菜利用についての調査では、「かなり増える」「多少増える」と回答した人が計24.8%となり、「減る」の7.3%を大きく上回る結果となった。

飲食店も続々と「中食」に進出

こうした世間の需要を受け、中食へと本格進出する飲食店が増加している。

■『エッセ ドゥエ』
赤坂で20年以上続く、窯で焼くナポリピッツァが自慢のピッツェリア『エッセ ドゥエ』が、初のテイクアウト店を豊洲にオープンした。メニューはトマトソースベースのピッツァ「Rossaシリーズ」6種と、チーズベースのピッツァ「Biancaシリーズ」6種。そのほか、日本では入手困難なオリーブオイルやワインの販売も行っている。

■『喜久や』
高性能フライヤーを使用することで、衣が吸う油の吸収量を半減。低カロリーでヘルシーな天ぷらを提供している『喜久や』が、初となるテイクアウト専門店をラゾーナ川崎にオープンした。販売している天ぷらは、食材の水分流出を抑えているため、自宅のオーブントースターで温めれば、揚げたてのような状態に簡単に戻すことができる。天ぷらサンドウィッチや特製おにぎりなど、テイクアウト店限定メニューも充実している。

写真はイメージ。画像素材:PIXTA

■『つばめ食堂』
養老乃瀧株式会社が、初のテイクアウト専門店『つばめ食堂』を明治神宮野球場内にオープンした。通常店舗で販売されている「養老牛丼」のほか、東京ヤクルトスワローズのファンには嬉しい、「ミスタースワローズ哲人のナンバー1カレー」や「村上宗隆の高菜めし牛丼」、選手やつば九郎の写真が入った「オリジナルプリントドリンク」などの店舗限定メニューも販売。球場ならではの雰囲気の中で、試合を応援しながら味わうことができる。

飲食店はテイクアウトやデリバリーなどの中食分野への進出が、売上を伸ばす鍵だと言われている。テイクアウト専門店を出店するのは話が少し大がかりだが、自店舗の一部メニューをテイクアウト可能にするなど、できることから手を打ってみるといいだろう。

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上條真由美

ライター: 上條真由美

長野県安曇野市出身。ファッション誌・テレビ情報誌の編集者、求人ライターを経て独立。インタビューしたり執筆したり、平日の昼間にゴロゴロしたりしている。肉食・ビール党・猫背。カフェと落語が好き。