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飲食店では「キャッシュレス派」が52.9%、「現金派」を上回る結果に

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画像素材:PIXTA

飲食業界で急速に進む「キャッシュレス化」。実際のところ一般消費者にどれだけ浸透しているのか? 今回は、株式会社リクルートライフスタイルが、首都圏、関西圏、東海圏に住む20~69歳の男女に実施した「飲食店での支払い方法の利用実態と意向」に関する調査の結果を詳しくご紹介する。

■外食市場調査「飲食店におけるキャッシュレス決済の利用実態と意向」(リクルートライフスタイル調べ)
調査対象:首都圏、関西圏、東海圏に住む20~69歳の男女
調査期間:2019年1月22日~1月31日
詳しい調査結果はこちら

「キャッシュレス派」は52.9%

現金以外での支払いが可能な飲食店で、どのような支払い方法を選択しているかを尋ねた質問では、「ほぼ毎回、現金以外の支払い方法を利用している」と「現金以外の支払い方法の利用が多いが、時々現金で支払うこともある」を足した“キャッシュレス派”が計52.9%。「滅多に現金以外の支払い方法を利用しないが、時々ある」と「現金以外では支払いしない」を足した“現金派”が計47.1%で、”キャッシュレス派”がやや多い結果となった。

キャッシュレス派は52.9%で現金派の47.1%を上回った

意外にも20代は「現金派」が多数

年代別に見てみると、“キャッシュレス派”は30代男性が58.7%と最も多く、次いで60代女性が57.1%。キャッシュレスというとアプリ活用などのITスキルを要する場合もあるため、50・60代では低くなるという予測もあったが、意外にも20代が男女を通じて最も”現金派”が多いことがわかった。

クレジットカード利用が最多の79.1%

次に、現金以外での支払いが可能な飲食店で、これまでに利用したことのある支払い方法を訪ねた質問では、「クレジットカード」が圧倒的に多く79.1%、次いで2位が「交通系電子マネー」で29.6%、3位が「交通系以外の電子マネー」で18.2%という結果だった。

性年代別では、「クレジットカード」の回答が最も多かったのは30代女性で84.7%。「交通系電子マネー」は20~40代男性の利用経験が多かった。また、「クレジットカード」の利用経験において20代男女は全体平均より低い傾向にあり、クレジットカードの利用が進んでいないことと、上の“現金派”が多いという結果には関連がありそうだ。

話題のQRコード・バーコード決済の利用率は7.8%

キャッシュレスの魅力はポイントなどの特典

キャッシュレスに対する“考え方”について尋ねた質問では、「キャッシュレスにはポイントやキャンペーンなどの特典がある」との回答が51.9%。次いで「キャッシュレスの方が財布がスッキリする、身軽になる」が40.0%、「キャッシュレスだと支払いが早く済む」が37.8%と続いた。

一方で、キャッシュレスに対するネガティブな意見も。「キャッシュレスは請求額が膨らむ・使いすぎてしまうのが怖い」が最も多く21.9%、「キャッシュレスはカード犯罪や個人情報漏えい等が不安」が19.3%、「現金で事足りるし、それ以外の必要性を感じない」が12.8%と続いた。気軽に使えるからこそ、不安に感じる部分もあるようだ。

キャッシュレスの一番の魅力はポイントなどの特典

30代女性のキャッシュレス決済の利用意向は8割以上

この先、現金以外の方法を利用したいかを訪ねた質問では、「積極的に利用したい」と「まあ利用してもよい」を足すと計78.8%。「あまり利用したくない」と「まったく利用したくない」を足すと計21.2%で、利用したいと考えている人が多かった。

特に30~60代男性と30代女性は、キャッシュレス決済の利用意向が80%を超えている。また、圏域別では首都圏が79.6%と最も利用意向が強かった。

キャッシュレス決済の利用意向は80%以上

さて、今回は飲食店での支払いに関する利用者の意向を、株式会社リクルートライフスタイルが行った調査結果をもとにご紹介した。ぜひこのような生の声を今後の店舗運営に活かしてほしい。

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上條真由美

ライター: 上條真由美

長野県安曇野市出身。ファッション誌・テレビ情報誌の編集者、求人ライターを経て独立。インタビューしたり執筆したり、平日の昼間にゴロゴロしたりしている。肉食・ビール党・猫背。カフェと落語が好き。