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『吉野家』が糖質8割カットの「ライザップ牛サラダ」発売。客の反応は?

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『吉野家』の「ライザップ牛サラダ」(540円)

ダイエット方法として注目されている糖質制限。ここ数年で大手、個人店問わず、糖質オフメニューを提供する飲食店が増えており、ついに牛丼チェーン『吉野家』でも、糖質を大幅にカットした新メニューの販売を開始した。

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吉野家がライザップと共同開発した「ライザップ牛サラダ」

『吉野家』がプライベートジムを展開する「ライザップ」と、新商品「ライザップ牛サラダ」を共同開発。全国にある1174店舗で販売をスタートした。

丼には、ご飯の代わりにブロッコリーやキャベツなどのサラダが敷かれており、厚生労働省が推奨している1日に必要な野菜量の3分の1を摂取できるという。さらに、通常の牛丼の具のほかに、スチームした鶏もも肉、ミックスビーンズ、半熟玉子が加わったことで、効率的にたんぱく質を摂ることもできる。

1食300グラム超とボリュームはあるが、糖質は12.2グラムと牛丼の並盛りに比べて8割オフ。カロリーは3割減の430キロカロリーに抑えられている。価格は税込み540円で、テイクアウトすることも可能だ。

今年で創業120周年を迎える『吉野家』。その長い歴史の中で、牛丼の具をご飯以外の食材とともに提供するのは史上初のことだという。「高タンパク質・低糖質」を実現したこのメニューで、ダイエット中の人や健康を気にしている人、女性客などの取り込みを狙う。

客の反応は?

Twitterなどには、このメニューを食べた客の感想が次々と投稿されている。

「糖質制限ダイエットの強い味方」
「本当に美味しい。しばらくこれだけでもいいくらい」
「予想以上に美味しかった。ヘビロテ確定!」
「具が多いから炭水化物ナシでもお腹にたまる」
「お洒落カフェなら絶対に1,000円超えするはずなのに流石は俺たちの吉野家だッ! 」

写真はイメージ。画像素材:PIXTA

糖質オフメニューを提供する飲食店が増加中

糖質を抑えたメニューは男女問わずニーズが高く、提供する飲食店が増加している。

■CoCo壱番屋
カレーチェーン『CoCo壱番屋』では、ライスの代わりに糖質の低いカリフラワーを使用した「CoCo de オフカレー」を発売。カリフラワー約120グラム、ご飯約30グラムにすることで、1食あたりの糖質を20~40グラムと従来ものの半分程度に抑えている。メニューはほうれん草&フライドチキン、ミニハンバーグ&チーズ、イカ&ソーセージの3種類。カリフラワーとご飯の量は変更できないが、ルーの辛さは通常通り選ぶことができる。

■リンガーハット
長崎ちゃんぽん専門店『リンガーハット』では、難消化性でんぷんを使用した「低糖質ちゃんぽんめん」を独自開発。ちゃんぽん類にプラス100円で変更することが可能だ。糖質は37.0gと、従来のものに比べて約3割オフ。食物繊維の量は約8倍にアップした。同店では他にも、麺のないメニュー「野菜たっぷり食べるスープ」を販売しており、こちらは従来のものと比べて、糖質約6割オフを実現している。

■くら寿司
回転ずしチェーン『くら寿司』では、2017年から「糖質オフシリーズ」をスタート。次々と新たなメニューを生み出し、シリーズ累計800万食を超える大人気シリーズとなっている。現在発売しているのは、シャリの代わりに酢漬け大根を使用した「シャリ野菜」、中華麺の代わりにこんにゃく麺を使用した「糖質オフ麺」など。ほかにも、シャリの量を半分にできる「シャリプチ」や丼のご飯の量を小盛りにできる「飯プチ」も好評だ。

「ライザップ牛サラダ」はすでに人気が出ており、早々に売り切れてしまう店舗もあるそうだ。その背景には、糖質制限が注目されているとはいえ、糖質を控えている人が気軽に食事を楽しめる飲食店がまだ少ないということがあるのかもしれない。今回、世間の関心やニーズの高さを再認識できたことで、今後さらに糖質オフメニューを提供する飲食店が増加しそうだ。

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上條真由美

ライター: 上條真由美

長野県安曇野市出身。ファッション誌・テレビ情報誌の編集者、求人ライターを経て独立。インタビューしたり執筆したり、平日の昼間にゴロゴロしたりしている。肉食・ビール党・猫背。カフェと落語が好き。