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テイクアウトサービス「LINEポケオ」が本格始動。中小の飲食店も気軽に参入できるように

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本格スタートした「LINEポケオ」。エリアごとにテイクアウト可能な飲食店が検索できる

4月に先行公開されていたLINEのテイクアウトサービス「LINEポケオ」が本格的にスタート。すでに大手外食チェーンなどで導入されており消費者から注目を集めている。

店舗検索から事前決済まで可能

「LINEポケオ」は、テイクアウト可能な飲食店の検索から注文、事前決済までをLINEだけで完結できるテイクアウトサービス。来店時間も指定でき、並ばずに商品を受け取ることが可能だ。4月に先行公開され、株式会社すかいらーくホールディングスが運営するファミリーレストラン『ガスト』『ジョナサン』『バーミヤン』の国内約2,000店舗で注文受付を開始していた。

6月からは、株式会社松屋フーズが運営する牛丼チェーン『松屋』や、とんかつチェーン『松のや』など、国内約1,100店舗が新たに参加。これらの店舗では、店頭での現金決済に加えて、スマホ決済サービス「LINE Pay」やクレジットカードでの事前決済にも対応している。また、購入金額に応じて「LINEポイント」も貯まる仕組みだ。

今後は、定食チェーン『大戸屋ごはん処』やお好み焼きチェーン『ぼてぢゅう』、ファストフードチェーン『ロッテリア』などで展開予定。コーヒーやスイーツなど、対応ジャンルを順次拡大し、2020年までに3万店舗の掲載を目指すとのこと。

「LINEポケオ」は中小規模の飲食店でも参加可能

軽減税率の影響で飲食店でのテイクアウト需要が高まる

今年10月に消費増税が実施されるが、テイクアウトサービスには軽減税率が適用される。イートインが税率10%なのに対して、テイクアウトは8%と、同じメニューでも2%も税率が低くなる。今後さらにテイクアウト需要が高まっていくことが予想されることから、外食大手をはじめとした多くの飲食店が、続々と中食事業を強化している。

簡単にテイクアウトが開始できる「LINEポケオ for biz」もスタート

このような背景から「LINEポケオ」では、中小規模の飲食店向けに、簡単にテイクアウトサービスを始められるタブレット型オーダーシステム「LINEポケオ for biz」の提供もスタートした。テイクアウト対象メニューの画像や商品名、金額などを登録するだけで手軽に「LINEポケオ」に参加できる。

忙しい時間帯など、テイクアウトの対応ができない場合には、タブレット端末の受付を一時停止することで、掲載を非表示にすることも可能。また、導入店舗ごとに専用のオーダーシステムが提供されるため、電話応対や店頭受付などのオペレーション業務も不要となる。テイクアウトを始めるのに不安を感じている店舗にとってはありがたい仕様だといえるだろう。

テイクアウト用のアプリはいくつかリリースされているが、今回LINEが本格参入したことで、ますますテイクアウトが活発化していきそうだ。「LINEポケオ for biz」では、すでに申込みの受付が開始されている。飲食店が中食事業に乗り出すなら、今がベストなタイミングかもしれない。

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上條真由美

ライター: 上條真由美

長野県安曇野市出身。ファッション誌・テレビ情報誌の編集者、求人ライターを経て独立。インタビューしたり執筆したり、平日の昼間にゴロゴロしたりしている。肉食・ビール党・猫背。カフェと落語が好き。