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飲食店の集客は「Googleマップ」で効率よく。MEO対策の秘訣を『コンロ家』に聞く

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「恵比寿 居酒屋」で検索した際の表示例

Googleマップ上に自店を表示させ、集客につなげる「MEO(=Map Engine Optimization)対策」をご存知だろうか。例えば、ユーザーがGoogleで「恵比寿 居酒屋」と検索したとき、通常の検索結果よりも上に、周辺地域の居酒屋がマッピングされた地図とともに表示される。最近、その情報を参考にしながら来店する飲食店を決める人も多く、MEO対策に注目が集まっているのだ。

これまで飲食業界の集客ツールといえば“グルメサイトへの掲載”が主流だったが、最近はSNSでの情報発信をはじめ、自店で取り組める施策が増えてきた。MEO対策は無料で実施できる施策も多く、資本力の少ない個人店でも勝てる可能性が高い。

今回、一足先にMEO対策に力を入れてきた人気チェーン店『大衆和牛酒場 コンロ家~霜降り和牛鍋と神戸牛ホルモン鉄板焼~』を運営する株式会社頼富商會の代表取締役副社長・蒲池章一郎氏に、その具体的なノウハウを教えてもらった。

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『大衆和牛酒場 コンロ家』を運営する株式会社頼富商會の代表取締役副社長・蒲池章一郎氏

一枚の張り紙が話題となったことも

『コンロ家』は都心に6店舗を構える人気居酒屋だ。コンセプトは「売れることより面白いことを」。もともと「わが道をいく」スタイルで評判だったが、約1年前「お客様は神様ではありません」という張り紙がSNSを中心に話題を呼んだ。店のコンセプトなどについて、蒲池氏はこのように話す。

「『売れることより面白いことを』という言葉が生まれたのは、一店舗目をオープンしてから2、3か月経った頃です。僕らがやっていることを文章化したら“コレだ!”と思い、コンセプトとして掲げました。僕らが考える“人を連れて行きたくなる店”とは、つまり“面白い飲食店”です。だからこそ、お客様が楽しめる空間づくりに力を注いできました。例えばセルフサービスの飲み放題(30分290円)では、約100個ある樽の中から好きな飲みものを選んでいただき、宝探し感覚で楽しんでもらっています」

「お客様は神様ではありません」というフレーズが話題に

実際、店内には思わずクスっと笑ってしまう手作り感あふれた小物がずらりと並ぶ。なかには従業員の発案も含まれているという。

「『お客様をどうやって増やすか』というミーティングはどこの店でも開かれています。だけど、それを従業員に聞いても、返ってくる答えってそんなに変わらないと思うんですよね。でも『面白いことを一個考えてきてほしい』と言うと、千差万別にいろいろな答えが上がります。それを具現化したらほかにないお店になるんじゃないかって思っています。『どうやったら売れるんだろうな』よりも『どうやったら面白くなるんだろう』が大事なのです」

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逆井マリ

ライター: 逆井マリ

フリーライター。音楽、アニメ、ゲーム、グルメ、カルチャー媒体などに取材記事を執筆。現在の仕事に就く前に、創作居酒屋、イタリアン料理店での業務経験あり。写真は大好きなアイスランドで撮影したもの。