飲食店のための「消費税増税対策」チェックリスト13。値上げ、軽減税率、補助金 etc...
いよいよ消費税増税まで1か月を切った。飲食店もいくつか準備すべきことがあるので、しっかりと対応を終えて10月を迎えたいものだ。ここでは、増税に向けて準備すべきことを改めて紹介。すでに対応済みの店舗も、チェックリスト的な意味合いで本記事を活用してほしい。
消費税増税にともなう「価格変更」
消費税率が上がるということで、値上げをする店舗も多いだろう。まずは、価格変更への準備をまとめた。
■税込み、税抜きの価格表示について理解できているか
自店舗の価格表示が税込み価格か、税抜き価格か、増税後も変更がないか確認しよう。税抜き表示のみの場合は価格表示を変えずに済むが、税込み価格の場合は変更する必要がある。なお、総額表示義務の特例は令和3年の3月末までとなっているが、可能であれば総額表示への対応に努めるようにと定められており、このタイミングで検討してもいいだろう。
■メニュー表の書き換え(店内だけでなく、店外やHPなども)
価格変更する場合は、メニュー表を書き換える必要がある。店内のメニュー表だけでなく、店外の告知物やホームページに掲載している価格も忘れずに変更しよう。
■お客への告知はしているか
増税のタイミングで税抜き価格を値上げ変更する場合は、顧客への告知を忘れずに。近年の人件費や食材価格の高騰から、ある程度の値上げに対しては理解を示してもらえるケースが多いが、事前に説明しておいたほうが印象はいいだろう。
■駆け込み需要、増税後の客数減への備えはできているか
9月は増税前に買い物を済ませたり外食を楽しんでおこうということで、需要が増えることが予想される。一方で、増税直後は外食を控えるという傾向も出るだろう。正確に予想することは難しいが、食材の発注や在庫管理、シフト管理などに気をつけよう。
■納税に対する資金繰りのシミュレーションができるようになっているか
増税に伴い、消費税の納税額が増える店舗が多くなる。納税時期は先の話であるが、資金繰りのシミュレーションができるような仕組みがあるか確認しよう。納税時期になってあわてないように、仕組みがないのであればこの機会に導入しておくといいだろう。