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若手料理人NO.1を決める「RED U-35 2019」、グランプリは該当者なし、準GPは2名が受賞

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「RED U-35 2019」表彰式の様子

10月15日、若手料理人の登竜門といわれる「RED U-35 2019」の最終審査および表彰式が開催された。同大会は新時代の若手料理人の発掘・応援を目的とした日本最大級のコンペティションで、35歳以下の料理人が対象。7回目を迎える今回は、全国44都道府県、海外からは10か国、総勢435名の応募があった。

バラエティに富んだ審査内容、ファイナリストは6名

同大会の特徴は料理のみの審査ではないところにある。今年は一次審査が「ニッポンの宝」をテーマにした書類審査、二次審査が「モダンフレンチの巨匠ヤニック・アレノ氏とレストランでコラボレーションイベントを行うとしたら、どのような料理を提供するか」を課題にした映像によるオンライン審査。三次審査が、「鯖を使用した60分以内で完成する料理」の実食と面談による審査となった。そして、厳しい審査を経てファイナリストに選ばれた6名に与えられた最終審査はプレゼンテーションで、約300名の来場者に向け、10分間ステージ上で自分自身を表現した。

最終審査に挑む『菊乃井本店』の成田陽平さん

グランプリの該当者なし、準グランプリに2名

厳正なる審査の結果、今年のグランプリは該当者なし。初開催から一度もなかった結果となる。準グランプリは2名が受賞し、1人目は「フランス料理人から日本料理人へとキャリアチェンジをした理由」をテーマにした、『菊乃井本店』の成田陽平さん(33歳/調理経験13年)。成田さんは2016年にも準グランプリを受賞している。

もう1人は「料理人を目指したきっかけと今後のビジョン」をテーマにした、『コレクティブ メゾン nôl』の野田達也さん(34歳/調理経験9年)で、同じく2015年に準グランプリを受賞している。

同大会では、これまで多くのスターシェフを輩出してきた。今回の受賞者の今後の活躍にもぜひ注目したい。

最終審査に挑む『コレクティブ メゾン nôl』の野田達也さん

■「RED U-35 2019」受賞者一覧
・準グランプリ……成田陽平/日本料理『菊乃井本店』(京都府)
・準グランプリ……野田達也/ Défricher cuisine『コレクティブ メゾン nôl』(東京都)
・岸朝子賞……小川 苗/フランス料理『Paris.Hawaii』(アメリカ)
・滝久雄賞……小川 苗/フランス料理『Paris.Hawaii』(アメリカ)
・滝久雄賞……川野將光/フランス料理『béni』(シンガポール)
・滝久雄賞……久田弘道/フランス料理『La table de Breizh café』(ヨーロッパ)

■公式サイト
https://www.redu35.jp/

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上條真由美

ライター: 上條真由美

長野県安曇野市出身。ファッション誌・テレビ情報誌の編集者、求人ライターを経て独立。インタビューしたり執筆したり、平日の昼間にゴロゴロしたりしている。肉食・ビール党・猫背。カフェと落語が好き。