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飲食店の多店舗展開のポイント。2店目の出店タイミングから業態・エリア選定まで

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画像素材:PIXTA

最初の店舗がある程度軌道に乗ってきたら、2店舗目を出したいと考える飲食店オーナーも多いだろう。一方、多店舗展開では注意すべき点も多い。今回は飲食店の多店舗展開におけるポイントを紹介する。

多店舗展開のメリット

はじめに多店舗展開の代表的なメリットを紹介する。まず考えられるのが、店舗数増加による売上・利益の向上、そしてリスクの分散だ。1店舗のみの経営では、その店舗が立ち行かなくなると万事休すだが、多店舗展開の場合は、その中の1店舗の調子が芳しくなくても、ほかの店舗の売上や利益である程度はカバーすることができる。

また、効率化やコストダウンにつながることも大きなメリットである。特に同じ業態の店舗を作る場合は、開店準備にかかる時間が短くなるだけでなく、1店舗目の改善点を踏まえてより良い店舗を作ることができる。店舗間の距離が近ければ、スタッフの数が少ない店舗に別の店舗からヘルプに行かせることができるなど、人材の有効活用も可能である。食材や資材なども、店舗が増えて注文量が増えるほどボリュームディスカウントの交渉がしやすくコストダウンにもつながる。

従業員のキャリアップ・モチベーション向上という意味でも多店舗展開はメリットがある。店舗が増えれば、店長や複数の店舗を担当するマネージャーといったポジションが増える。キャリアアップを希望するスタッフのモチベーションも上がるはずだ。また、新店舗や新業態の立ち上げに関わりたいというスタッフにとっても刺激になるだろう。

画像素材:PIXTA

2店舗目の出店を考えるタイミング

では、2店舗目の出店を考えるタイミングはいつがいいのだろうか? まず、1店舗目が安定してある程度の黒字を出していることが重要である。目安としては、2店舗目がうまくいかなかったとしても、両店の返済を1号店によるキャッシュフローでまかなえるくらいであれば当面は大丈夫だろう。

また、出店時に多額の資金が必要となるので、ある程度の自己資金が必要となる。2店舗目では全額借入は難しいと思われるので、投資額の1/3、できれば1/2の自己資金を貯めることに注力しよう。

人材面では、1店舗目をある程度任せられる人材がいることが条件となる。オーナーは新店出店に予想以上の時間がとられてしまうため、1店舗目を任せられる人材がいることが望ましい。人材育成には時間がかかるので、店長候補となる人材がいるのであれば、早めに2店舗目出店と1店舗を任せたいという話をして育成したほうがいいだろう。

2店舗目の出店で検討すべきこと

2店舗目を出店する時に検討すべきこととして、業態や立地をどうするかというポイントがある。業態に関しては、色々な業態を運営してみたいというオーナーもいるだろうが、同じ業態で出店したほうが効率はいい。メニューや原材料なども同じ展開をすることが可能となり、人材教育や店舗間のヘルプなどもやりやすい。

ただし、同じ業態で出店するのであれば、出店場所をどうするかは慎重に検討すべきである。店舗間の距離が近すぎると、1店舗目の顧客と売上を奪い合う状態になる可能性もある。逆に遠すぎると、1店舗目の知名度を生かすことが難しく、店舗間のヘルプも難しくなるといった管理面でのデメリットも発生する。

違う業態の店舗を出店する場合でも、立地は1店舗目と似たような立地がいいだろう。同じ飲食店でも駅前店か郊外店か、路面店かショッピングセンターの中かなど、立地が違うだけで、施策や管理面が大きく変わってくる。想定外の検討事項や施策に時間を取られることは避けたいので、似たような立地での出店をおすすめする。

画像素材:PIXTA

将来的な多店舗展開に向けて

2店舗目が軌道にのれば、さらなる多店舗展開も考えられる。まずは、オーナー自身が将来どうなりたいかを考える必要があるだろう。多店舗展開をするということは会社を経営するということである。店舗での接客や調理が好きなのであれば、必ずしも多店舗展開をする必要はない。また、面白い業態やメニュー開発をすることにやりがいを感じるのであれば、会社経営や店舗運営をサポートしてくれる人材を採用・育成していく必要があるだろう。

同じ業態で多店舗展開を進めていくということであれば、将来的にはフランチャイズ展開も選択肢の一つである。フランチャイズ展開には、業態の独自性や他社に提供できるノウハウの蓄積など様々な必要事項があり専門家の助けが必要となる。まずは、フランチャイズ展開をしているほかの飲食店が、何を特徴として運営しているかを研究してみるといいだろう。

今回は多店舗展開のポイントに関して紹介した。将来的に多店舗展開を考えるのであれば、検討は早すぎることはない。今回紹介したポイントを参考に、どのような展開をするか常に考えるといいだろう。

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若林和哉

About 若林和哉

飲食店の勤務経験や中小企業診断士の資格を生かして、事業計画作成や資金調達の支援、フランチャイズ関連のWebページの執筆やセミナー講師などを務める。好きなお店は、ラーメン・カフェ・日本酒のおいしい居酒屋など。