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ベッドタウン、工業地帯など多彩な顔を持つ大阪「堺」。飲食店出店のポイントは?

2020年2月28日

画像素材:PIXTA
大阪市の南に位置する堺市。2019年7月に世界最大規模の百舌鳥・古市古墳群が世界遺産登録され、エリア外からの人の流れも増えている注目の地域です。また、工業地帯が広がるエリアから住宅街の多いベッドタウンエリアまで、多彩な顔を持っています。この堺に飲食店を開業する場合、どんな店がよいのでしょうか。堺市の街事情や、飲食店出店のポイントをご紹介します。

「泉北ニュータウン」開発後、大阪のベッドタウンとして発展

堺市は7区から構成された街で、平成18年(2006年)より政令指定都市に選ばれています。

南区「泉北ニュータウン」はベッドタウンの象徴的存在。昭和42年(1967年)にまちびらきを開始し、ピーク時には16万人が暮らす街となりましたが、現在は人口減少と高齢化が進んでいるといわれています。

一方、堺の中心部である堺区、北区にはこの20年で新築マンションが供給され、人口増加がみられます。堺東駅から難波まではわずか12分。街並みや公園も整備され、便利で快適に暮らせる環境が広がっています。

工業地帯から自然が豊かな里山まで、エリアごとに特色豊か

堺市の北部は工業化・都市化されている一方、南部は自然が豊かです。エリアごとの特徴は以下の通り。

■臨海エリア
堺泉北臨海工業地帯には大企業の工業・発電所などが集積しています。近年では「海とのふれあい広場」など市民が海辺を楽しめる場所ができ、一般の人の往来が増えています。

■中心市街地エリア
堺駅、堺東駅、古墳群、市役所などを含む古くからの市街地です。居住人口が増加しているほか、国内外から多くの観光客も訪れており、堺市内でも特に注目のエリアとなっています。

■内陸部
西区、東区、美原区など中央から東にかけてのエリアには、住宅街と中小のものづくり拠点が広がっています。

■丘陵部
泉北ニュータウンがあり、その周辺には自然が豊かな里山・森林エリアが広がっています。

中心市街地は交通の便がいいですが、東西を結ぶ交通手段が少ないため、多くの市民が自転車を利用しています。また、鉄道駅がなく、車社会となっている地域もあります。
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堺市で人気の飲食店は中心部に集中

歴史ある堺の街には、寿司、和菓子、うどんなど和の名店が多く、その多くが市の中心部に集中しています。

寿司店では、昭和の初めに創業した『弥助』、その弥助の四代目が営む『鮨おおが』、穴子にぎり専門店の『深清鮓(ふかせずし)』が人気を博しています。

天ぷらの『大吉』、洋食の『南海グリル』、定食の『銀シャリ屋 ゲコ亭』、和菓子の『かん袋』『つぼ市製茶本舗』などは堺市民にも観光客にも人気。居酒屋では『喰ま呑み』『居酒屋おやじ』『立ち呑み処 虎屋』などがあります。

中心市街地以外の人気店は『生ホルモン処おさむちゃん。』(西区)、『どとう ぜにや』(うどん、中区)、『焼肉たきもと』(北区)、『麺屋うさぎ』(ラーメン、南区)『とんがらし』(うどん、南区)など。いずれも特色ある店ばかりです。

また、『世界パン』『イシノウエ』『泉北堂』『パン・ド・エッセ』などのパン店や『よつば珈琲』『RisaRisa』『カフェアンジ』といった喫茶店・カフェも評判を呼んでいます。

堺市で飲食店を出店するなら?

堺市で飲食店出店を検討する場合、エリアの特徴を理解し、地域のニーズを的確にとらえることがポイントとなりそうです。

1)中心市街地への出店
堺市の中でも特に有力な出店候補地は、人が集まる中心部ではないでしょうか。飲食店が多い堺東駅前やフェニックス通り沿いの競争は激しいですが、堺市中心部の賑わいは宿院駅・堺駅方向へゆるやかに広がっています。これからさらに開発が進むであろう古墳散策ルートや海沿い、路面電車各駅周辺など、幅広いエリアを検討の対象に含めることができそうです。

また、観光エリアには和の老舗店、繁華街には有名チェーン店が多いですが、その他のジャンルの店はまだ少ないといえるでしょう。

業態としてはたとえば以下が考えられます。

・観光客を意識した「古都堺」のイメージに合う飲食店
・このエリアに比較的少ない伊仏、エスニックの料理店
・比較的早じまいの店が多いので、夜12時ごろまで食事ができる店 ・子ども連れのファミリーが食事しやすい店
・昼はママ会、夜はデートや女子会向きのお洒落な店

2)郊外への出店
堺市中心部に隣接する郊外への出店では、周辺地域に住む人が利用しやすい店が求められます。飲食店が少ないエリアも多いので、手ごろな価格の店であれば集客可能と考えられるます。閑静な高級住宅街であり、子育てファミリーにも人気の浜寺公園駅周辺も有望な候補地のひとつです。

3)ニュータウンへの出店
「泉北ニュータウンは高齢化が進んでいる」とされますが、現在も多くの人が住んでいます。泉が丘駅や栂・美木多駅周辺には、中心市街地に次いで飲食店が多いことからも、一定数の集客が見込めることがわかります。駅前の再開発も進行中で新規出店のしやすさもあるでしょう。高齢者を含む地域の人が訪れやすい飲食業態全般のほか、コミュニティ拠点機能をもった店なども考えられます。

多彩な顔を持つ堺市への出店には、さまざまなパターンが考えられます。自分の得意分野を活かせる候補地はどこなのか、検討してみてはいかがでしょうか。

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