【新型コロナ】飲食店の感染症対策「基本のキ」。今すぐできる５つの工夫

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新型コロナウイルスの影響により、いつも以上に衛生面に気を配っている飲食店がほとんどだろう。また、2020年6月から「HACCP（ハサップ）」が義務化（1年間の経過措置あり）されたこともあり、飲食店はより厳密な衛生管理が求められるようになった。そこでここでは、“今”飲食店が実践すべき衛生管理術について改めて紹介していきたい。

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“今”こそ徹底すべき、飲食店の衛生管理術

早速、どのような衛生管理手段を身に付ければいいのか具体的に見ていこう。

■店頭にアルコール消毒液を設置
新型コロナウイルスの感染予防対策については、従業員がウイルスを持ち込まないのはもちろんだが、客がウイルスを持ち込むリスクについても考えなければならない。店頭に客用のアルコール消毒液を設置し、利用してもらうのもこうしたリスク対策の一つと言える。

アルコール消毒液の設置は、衛生面に配慮しているアピールになり、客の安心感にもつながる。張り紙だけでも良いが、声掛けをし、アルコール消毒を促すことで、より店内の衛生管理を徹底することができるだろう。

■不特定多数の人が触れる部分を清掃・消毒

今回の新型コロナウイルスでは、「飛沫感染」と「接触感染」が感染の原因とされている。そのため、客が退店した後はテーブル上の汚れを取るだけでなく、卓上調味料やメニュー表、ドアノブ、エレベーターのボタンなど、客が触れた可能性のあるあらゆる部分の清掃・消毒をこまめに行いたい。

なかでも、タブレット端末を用いている飲食店は要注意だ。飲食店ではないものの、タブレット端末を介した感染が指摘されているケースもあるため、やはり不特定多数の人が触れる部分はこまめに消毒しておくべきだろう。

また、小さな子どもは色々な場所を触ってしまいがちだ。子どもが来店した際は、いつも以上に清掃・消毒に気を付ける必要があると言えるだろう。

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■箸・カトラリー類は必要な分を提供
箸やカトラリー類を入れたケースをテーブルに置き、客に自分の分を取ってもらう、というスタイルの飲食店も多いだろう。しかし、不特定多数の人が手に取れる状態というのは、それだけ衛生面へのリスクも高いということだ。

万が一、ウイルスが付いた手でほかの箸やカトラリーに触れていた場合、ほかの客へのウイルス感染リスクが生じる。また、くしゃみや咳と一緒にウイルスの飛沫がケース内に飛ぶ危険性もある。こうした事情を踏まえ、箸やカトラリー、取り皿などは、必要な分だけ渡すようにするのが理想だ。追加で必要になった場合は、その都度手渡すようにしたい。

■“非接触型”のキャッシュレス決済を導入

レジ周り業務の負担軽減やミスの防止など、様々なメリットがあるキャッシュレス決済だが、新型コロナウイルスの感染拡大で、衛生面への配慮としても再注目されている。というのも、不特定多数の人が触れる現金は、表面にウイルスが付いている可能性があると不安視されているためだ。実際に紙幣を介した感染が明らかになっているわけではないが、中国では紙幣の消毒が行われている。

また、今の状況下では、カードの受け渡しを伴うクレジットカードもリスクを伴うと言える。この機会に、QRコード決済を始めるなど、“非接触型”のキャッシュレス決済を本格的に導入することも検討しよう。

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■徹底したスタッフの体調管理・衛生管理
体調が悪い従業員がいる場合は、当たり前だが出勤させないことが大前提だ。客やほかの従業員にうつってしまってからでは遅い。感染症の流行に限らず、日ごろから出勤前に熱を測ってもらう、体調が悪い場合は早めに申し出てもらうなど、徹底した体調管理を実践していく必要があると言える。

また、衛生管理で特に重要視されるのが、“正しい”手洗いだ。水で濡らすだけ、といったような手洗いでは意味がない。指先から手首、爪の間まで丁寧かつこまめに手を洗うことが大切だ。従業員同士で改めて正しい手洗いについて情報を共有してほしい。

もちろん、新型コロナウイルスが猛威を振るう前から、衛生管理に取り組んでいる飲食店がほとんどだろう。しかし、こうした状況下だからこそ、改めて店の衛生管理体制を見直してみてはいかがだろうか。