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大阪『ラムのラヴソング』、コロナ禍で「業態転換」も大ヒット。今、求められる飲食店とは?

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オーナーの高橋裕基さん

2020年6月、大阪・天満にオープンしたラム肉料理専門の立ち飲み店『ラムのラヴソング』。40~50代にとっては懐かしいアニメのキャラクターを思い浮かべる店名だが、支持を集めるのは20~30代の若者。デザイン性の高いおしゃれなスタンドで、スパイス香るラム串などのラム肉料理を楽しめるという独自のコンセプトが感度の高い層を惹きつけ、オープン以来にぎわいを見せている。

じつは、もともと同店はイタリアンの炭焼きバルで、新型コロナウイルスの影響を受けて業態転換したというのだ。なぜ“ラム肉料理”をコンセプトにしたのか? 代表の高橋裕基さんに時流をどのように読み解いたのか、そして同店のブランディングについて話を聞いた。

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アジアの雑多な雰囲気を感じる内装。スタッフと絶妙な距離感で、居心地よく飲める

なぜ、ラム肉料理に特化した立ち飲みなのか?

新型コロナウイルスの影響を受ける前、高橋さんが代表を務める株式会社スコンクワークスは、天満に炭焼きバル『バンケット』、北浜にエスニックスタンド『メイクワンツー』を展開していた。ラム肉料理に特化した立ち飲みは以前から温めてきた構想で、3店舗目として考えていたという。

メインメニューであるラム串は、中国東北部やウイグルで親しまれる料理。高橋さんは大阪の中国料理店で食べたラム串に衝撃を受け、「いつかラム串を楽しめる立ち飲みをしよう」と心に決めた。立ち飲みにこだわるのは、旅好きな高橋さんの経験から、「アジアの雑多な雰囲気と立ち飲みの気軽さはリンクしやすい」という考えがあったからだ。

そこで、まずは2店舗目の『メイクワンツー』をアジアの屋台料理が楽しめる立ち飲み店としてオープン。数あるエスニック料理の一つとして、ラム串をメニューに落とし込んでみた。すると予想以上に評判がよく、「ラム串の立ち飲みはいける」と手ごたえを感じたという。

「コンセプトを明確に打ち出してマーケティングを仕掛けていくほうが集客につながるので、ラム串をメインにすることに迷いはありませんでした」と高橋さん。

カウンターでラム串を焼き上げる様子

2020年4月の緊急事態宣言下で決断した業態転換

温めてきた構想であるラム肉料理専門店を実現させることになったのは、新型コロナウイルスの影響からだった。昨年3月に売上が減少し始め、4月に緊急事態宣言が発出されると7~8割ダウン。そのとき高橋さんは、「この先2~3年、宴会需要は下火になるだろう」という当面の見通しをしていた。

炭焼きバル『バンケット』は1人4,000~5,000円の客単価でグループ客をターゲットにしていたため、コロナ禍での集客は見込めないと判断し、1~2人のお客をターゲットにした業態へと転換することが喫緊の課題だったという。そこで頭に浮かんだのが、ラム肉料理専門の立ち飲み店だった。

「賭けでしたね。スタッフの雇用を守るためにも、変わらなければならないと思ったんです。4月中旬に業態転換の決断をして内装工事の打ち合わせを行い、5月いっぱいで工事を終わらせ、6月1日に『ラムのラヴソング』をオープン。炭焼きバル『バンケット』は40席あったんですけど、稼働しなければ意味がないので25席に減らしました。でも単純に減らしたのではなく、店をコンパクトなサイズにすることで、にぎわいとライブ感が出るようにしました」

また、20~30代をターゲットにして、SNSで店の写真を投稿してもらうことで認知度を上げていくことも狙いだった。だからこそキャッチーな店名、写真映えする看板や内装に力を入れた。その甲斐あって、SNSを見て来店するお客が多いのだという。

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松尾友喜

About 松尾友喜

和歌山の地元情報誌の編集部でパンの特集や連載、商品開発を手掛けるなど、“パン好き編集者”として活動。2018年に独立し、フリーランスのライター・編集者として、パンをはじめ食関連、旅と街歩き、インタビューなど幅広い分野で取材・執筆している。