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【新型コロナ】緊急事態解除の6府県、飲食店の客足4割増。テーブルチェックが調査

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画像素材:PIXTA

新型コロナウイルス感染者数の増加に伴い、1月から発令されている緊急事態宣言。2月7日に栃木、2月末に大阪・京都などの6府県で宣言が解除されたものの、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3県は、現在も宣言下にある。

こうした中、飲食店向けの予約や顧客管理システムの開発などを行う株式会社テーブルチェックが、3月7日までに集計した、コロナ禍における飲食店の来店人数に関するデータを公開。今回は、それにより明らかになった飲食店の現状を紹介していく。

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緊急事態宣言解除の6府県は客足が前月比42.8%増

テーブルチェックのデータから、2月末に緊急事態宣言が解除された大阪・京都・兵庫・愛知・岐阜・福岡の6府県では、解除後の客足が軒並み大きく回復していることが明らかとなった。3月の1店舗当たりの来店人数は2月と比べると、42.8%も増加している。また、6府県の客足が回復したことにより、全国の来店人数も押し上げられ、前月比11.2%増となっている。

緊急事態宣言が解除された6府県は42.8%も客足が増加(テーブルチェックの資料より)

さらに、現在も緊急事態宣言中である1都3県の来店人数も、2月と比較して12.7%増。3月に入り、わずかではあるものの客足が回復しつつあるようだ。緊急事態宣言下で客足が増加した背景には、長引くコロナ禍による“コロナ慣れ”があると考えられる。

現在も緊急事態宣言中である1都3県の客足も12.7%増(テーブルチェックの資料より)

客足回復も、コロナ禍前と比較すると落ち込み顕著

6府県の緊急事態宣言解除後、初の週末となった3月6日には、全国の1店舗当たりの来店人数が前の週と比べ16.0%増加。宣言下で過去最多となる37.5人となった。1店舗当たりの来店人数が35人を超えたのは、2020年12月30日の39.0人以来となる。

3月6日の1店舗当たりの来店人数は37.5人を記録(テーブルチェックの資料より)

テーブルチェックによると、今回の来店人数増加の背景にあるのは、「6府県の宣言解除に伴い、飲食店が営業時間を延長したことによる来店人数の底上げ」としている。

しかし、客足が回復しているとはいえ、コロナの影響を受けていない2019年3月の1店舗当たりの平均来店人数と比べると、67.2%減。さらに、コロナの影響が始まった2020年3月と比べても30.8%減となっており、コロナ前の来店人数まで回復しているとは言えない状況だ。

2019年の平均来店人数と比較すると67.2%減(テーブルチェックの資料より)

現在、1都3県に発令されている緊急事態宣言は21日が期限となっているが、営業時間短縮要請については、宣言解除後も21時までに緩和して継続すると見られている。テーブルチェックは、宣言解除や時短営業の段階的緩和により、「徐々に飲食店への客足が増加していく」と予想しており、今がまさに踏ん張り時と言えそうだ。

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サトウカオル

ライター: サトウカオル

グルメ、ライフスタイル、ITとさまざまなジャンルの執筆を経験。現在は、ポップカルチャー系のウェブサイトでグルメ関連の記事を執筆中。趣味は、料理とネットサーフィン。ネットで気になった料理を自分流にアレンジして食べるのが最近のマイブーム。