3大グルメサイトでは「食べログ」が優勢。コロナ禍の“飲食店の選び方”を調査
9月末で緊急事態宣言が解除され、約半年ぶりにどの地域にも宣言や重点措置が出されていない状況となった。感染拡大防止に努めながらの生活ではあるものの、街や飲食店にも少しずつ活気が戻り始めている。長く苦戦を強いられてきた飲食業界にとっては再び客を取り戻す重要なタイミングだが、コロナの流行は消費者の店の選び方にどのような影響を与えたのだろうか。
インターネット行動ログ分析によるマーケティング調査・コンサルティングサービスを提供する株式会社ヴァリューズが、「外食シーン」「利用媒体」「人」の3つの視点から、コロナ禍における飲食店選びの実態を調査。さらに、同社の消費者行動ログ分析ツール「Dockpit」で分析も実施した。今回はその結果の一部をご紹介する。
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調査時期:2021年7月21日~7月30日
調査対象:国内の20歳以上の男女
回答者:2万8,164人
※詳しい調査結果はこちら
飲食店を探す頻度が低下した人がいる一方、約3割がコロナの影響なし
まず、新型コロナウイルスの影響が飲食店選びにどのような影響を与えたのかを聞いた。「飲食店を探す頻度が下がった」「飲食店を探す際に、必ずお店のコロナ対策をチェックするようになった」など、感染症予防の配慮をする人がいる一方で、5人に1人以上が「あてはまるものはない」と回答。性年代別でみると、お店のコロナ対策については特に高齢層が敏感になっており、遅い時間に外食することも多いであろう若年層になるほど営業時間を気にしていることがわかった。
飲食店の情報収集をおこなうシーンについて、最多だったのは「家族との食事」。性年代別でみると、「1人での食事」は20代、特に男性が多く、「友人との食事」では女性の方がよく情報収集してから訪れる傾向があり、「1人での食事」の約2倍となった。
また情報収集にかける時間と予算を外食シーンごとにみると、最も情報収集に時間をかけるのは「友人との食事」で、お金を奮発するのは「恋人との食事」。一方、「1人での食事」では昼食、夕食ともに情報収集は3日以内が7割を超えており、時間もお金もかけたくないニーズが強く出ていた。