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消費者は飲食店などの店舗情報をいかに調べるか? 約7割が「口コミを参考」と回答

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画像素材:PIXTA

株式会社ONE COMPATHは全国の男女8,576名を対象に、お店の情報収集や口コミに関する意識調査を実施。今回はその結果の一部をご紹介する。行ったことがないお店や関心のあるお店について、消費者はどのように情報収集を行っているのだろうか。

調査時期:2022年1月7日~1月13日
調査対象:全国の男女8,576名
※詳しい調査結果はこちら

【注目記事】コロナ禍で消費者に求められる飲食店とは? ホットペッパーグルメ外食総研が発表

Google検索では「お店の場所」「営業時間」を調べる
口コミはポジティブ・ネガティブどちらも参考に

まずは、インターネット上で小売や飲食店など何らかの店舗情報を調べる際に何を活用するかを聞いた。「企業やサービスのホームページ」が47.3%、「Google検索」が46.5%と、約5割がこの2つを活用していることがわかった。

Google検索(Googleマップ含む)でどのような情報を調べるかについては、「お店の場所(88.9%)」や「営業時間(75.9%)」といった店舗の基本情報が多い。そのほか「商品情報」「お店のホームページ」「お店の雰囲気(写真など)」もそれぞれ半数近くいた。

Googleで情報を検索する消費者は多い。「Googleビジネスプロフィール」への登録は有効だと言えそうだ

Google検索やGoogleマップ上に掲載されている口コミの情報を参考にしたことがあるかを尋ねると、72.8%が「参考にしたことがある」と回答した。参考にする内容については、「ポジティブな書き込み」が79.8%、「ネガティブな書き込み」が69.9%で、基本的にはどちらも参考にする人が多いようだ。また24.8%が「お店からの返信」と回答しており、4人に1人が口コミに対する店舗側の対応を参考にしていることもわかった。

やはり口コミの影響は大きいようだ

Google検索への情報登録は新規顧客の獲得、
SNSの活用は既存顧客の維持が期待できる

次に、「行ったことがないお店」「前から気になっているお店」「リピートするお店」という3つの軸で、どのメディアを使って調べるかを聞いた。「行ったことがないお店」を調べる際に最も使われるのは「Google検索」で80.4%。次いで「Yahoo!検索」が75.7%だった。GoogleやYahoo!といった検索サイトは、企業やお店を限定せずに幅広く検索できることから多くの人に使われていることがわかる。お店側からすれば、店舗情報を登録しておくことで新規顧客の獲得が期待できそうだ。

「前から気になっているお店」を調べる際に使われるのは、「SNS」が最多で66.7%、続いて「企業やサービスのホームページ」で63.6%。すでに店舗に関心のある潜在顧客には、SNSとオウンドメディアの効果が高いといえる。

また「リピートするお店」を調べる際に使われるのは、Shufoo!などの「店舗情報メディア」が最も多く52.1%、次に多いのは「LINE」で31.7%だった。これらは「友だち機能」や「お気に入り機能」などを使って日常的に店舗情報を収集するのに適しており、繰り返しその店舗を利用する既存顧客が活用するメディアである。

どのメディアも消費者にとって重要な情報源だが、店舗への関心度や目的に応じてメディアを使い分けていることが明らかになった。

集客したい客の属性に合わせてWeb情報を充実させる必要がある

今回の調査結果から、気になるお店について調べる際は半数近くが店舗の公式ホームページやGoogle検索を利用しており、Google検索では主に基本情報や営業状況を調べる消費者が多いことがわかった。消費者がよく利用するメディアに店舗情報を登録し、内容を充実させることで、新規顧客の獲得や既存顧客の維持へとつながりそうだ。

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上條真由美

ライター: 上條真由美

長野県安曇野市出身。ファッション誌・テレビ情報誌の編集者、求人ライターを経て独立。インタビューしたり執筆したり、平日の昼間にゴロゴロしたりしている。肉食・ビール党・猫背。カフェと落語が好き。