飲食店の人手不足に効く「最新DXサービス」３選。仕込み代行アプリ、AI電話予約など
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まん延防止等重点措置が解除されて以降、徐々に飲食店へ客足が戻りつつある一方で、再び「人手不足」が深刻化してきている。求人募集を出すのも解決策の一つだが、「なかなか応募が集まらない」、「別のアプローチから人手不足を解消したい」という飲食店が注目したいのが「DX（デジタルトランスフォーメーション）」だ。
飲食店のDXといえば、最近ではモバイルオーダーを導入している店舗が増えてきたが、ほかにも人材不足解消に役立つさまざまなDXサービスが登場している。そこで今回は、人材不足解消に効果的な最新DXサービスを紹介していく。
■シコメル -飲食店の仕込み作業を外注-
飲食店がお客に美味しい料理を素早く提供するには、事前の仕込み作業が欠かせない。しかし、仕込みにはどうしても人手や時間がかかってしまうため、効率化したいと考えている店舗は多いだろう。そうした飲食店の仕込み作業の悩みを解決してくれるのが、株式会社シコメルフードテックが提供している「シコメル」だ。
「シコメル」は、飲食店の仕込み作業を外注できるサービスで、2022年1月時点で1,000店舗以上が登録。アプリから簡単に発注ができ、2日ほどで届く。多彩なジャンルの仕込み済み商品を販売しているほか、自分の店舗のレシピを外注できる「オリジナル商品オーダー機能」（※要問合せ）も搭載しているのが特徴だ。
オリジナル商品は、自店舗のレシピを再現してくれるため、味のクオリティ面も期待できる。多店舗展開している飲食店が利用すれば、店舗間で味の違いを生まないメリットもあるだろう。
■Ordee（オーディー） -デリバリー注文を一元管理-
コロナ禍でデリバリーやテイクアウトを始めたという飲食店も多いと思うが、なかには複数のサービスを活用しているという飲食店もあるだろう。複数の販売経路を用意するのは売上アップの効果的な手段ではあるが、注文の管理が煩雑になるなど大変な側面もある。
こうしたデリバリーやテイクアウト業務の効率化に適しているのが、株式会社Mobile Order Labの「Ordee」だ。UberEatsなど複数のデリバリーやテイクアウトサービスの注文を一つのタブレットで管理できるサービスで、品切れや受付停止といった管理もまとめて行える。（※連携可能なサービスは同社の状況によって変わるため、要問合せ）
複数のデリバリー注文をまとめて管理することで、オペレーションの効率化につながる。店内飲食の客足が戻りつつあるなか、デリバリーとイートインとの両立にも一役買ってくれるだろう。
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■ebica（エビカ） -AI電話予約応対機能搭載の予約管理システム-
「ebica」は、株式会社エビソルが提供している飲食店向けのクラウド型予約管理システム。予約台帳や顧客台帳、ネット予約一括管理機能など、さまざまな機能を備えたシステムだが、今回注目したいのが2020年10月からスタートした「AIレセプション」という電話予約管理機能だ。
LINE株式会社と開発したAI電話予約応対サービスで、飲食店にかかってきた予約電話をAIスタッフの「さゆり」が従業員に代わって対応をしてくれる。営業時間中はなかなか電話に出られない店舗も多いと思うが、「AIレセプション」なら24時間365日対応可能。予約電話を取り逃す心配が少なくなるうえ、これまで電話対応していた時間を調理や接客など別の業務に使うこともできる。
電話内容に応じてAIの対応は異なり、例えば「当日予約」の場合はAIがお客と会話をして予約を実施、「翌日以降の予約」の場合はSMSを通じネット予約に誘導をしてくれる。状況に応じて機能をオフすることもできるため、アイドルタイム時は従業員が電話を取るといった対応も可能だ。
飲食店の人手不足対策として、今回は3つの最新DXサービスを紹介したが、今回ご紹介した以外にも人手不足に役立つDXサービスはある。さらに、DXサービスの導入以外にも、超短期バイトサービスの活用や労働環境の整備、リファラル採用の導入なども人手不足対策の一つだ。こうしたさまざまな解決法のなかから自店舗にあったものを取捨選択し、人手不足を解消してほしい。
