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2022-06-17 16:20:25.0

レジ締めの目的をおさらい。効率よく短時間で作業するコツは?

飲食店で働く新人従業員が、業務に慣れてきた頃に任される「レジ締め」の作業。難しい知識は必要ないものの、短時間で正確に処理するコツを知らないと、時間を大幅にとられてしまうこともあります。レジ締めを行う目的や手順、効率的に進めるポイントをここで改めて学んでおきましょう。
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レジ締めとは?

レジ締めは1日の売上を集計し、レジのデータと釣銭が合っているかを照合する作業です。現金だけでなく、QRコードやクレジットカードによる決済の伝票も確認します。

レジ締めの目的は、1日の利益を把握し、釣銭の間違いがなかったかを確かめること。ミスがあればその都度原因を明らかにする必要があるため、基本的には毎日行います。

レジ締めを行うメリット

レジにはお客様の年齢層や性別を記録できるため、どのような人が来店しているのかを把握でき、客層に合わせた店舗運営の参考になります。売れ筋メニューや売上もチェックできるので、さらなる売上アップの方法を考えることもできるでしょう。店舗が複数ある企業なら、店舗ごとのターゲットや特徴、得意分野の分析にも役立ちます。

レジ締めの手順

1.営業時間前にレジ内にあった現金を確認

営業時間前にレジ内の現金を確認し、前日の営業が終了した時点での金額を把握します。

2.レシートをもとに1日の売上を計算

その日の営業が終了したら、1日分のレシートをもとに売上金額を計算します。

3.レジ内にある現金をチェックし売上を計算

レジ内に現金がいくら入っているかを数えます。クレジットカードやQRコードなどキャッシュレス決済の売上も加え、レジ内の1日の売上金額を集計しましょう。

4.増えた現金を計算

レジ内に入っている現金の金額から、営業時間前にレジ内にあった金額を引くことで、1日に増えた現金を計算します。

5.1日のレジ内の売上金とレシートの売上データを照合

レジ内の金額とレシートをもとに計算した金額が合わない場合は、計算をやり直します。繰り返し計算しても合わない場合は、お客様から受け取る金額や釣銭を間違えた可能性があります。問題の原因を解明し、次からはミスをしないよう対策を練りましょう。

6.決められた金額の現金のみをレジ内に入れておく

レジ内で特定の硬貨・お札だけ減っている場合は、翌日の釣銭に備えて補充します。また、一般的に「レジ内に入れる現金はいくら」と店舗ごとに決まっているため、上限額を超えた現金は防犯のためにも金庫に移します。金庫内の現金が決められた額を超えたら、銀行に預け入れましょう。
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作業を簡単・効率的・正確に進めるコツ

■硬貨を種類ごとに分け、一定の数でまとめる

硬貨を種類別に分けるときは、見間違えやすい100円と500円を離して並べるなど、釣銭のミスが起きない配置にすることが大切です。硬貨の種類ごとに仕切りにシールを貼ったり、仕切り内の色をそれぞれ変えたりと、パッと見て判別できるよう工夫しましょう。釣銭の渡し違いを防ぐことで、レジ締め時の再計算がなくなり、作業がスピーディーになります。

また、硬貨を種類ごとに50枚ずつ収められるケースを用意しておくと便利です。ケースにお金がきっちり入れば50枚なので、数える手間や時間を省くことができます。

■お札は10枚ごとの束にする

営業時間中に手が空いたときは、レジ内のお札を種類別に10枚ずつまとめておきましょう。10枚ごとの束がいくつあるかを数えるだけで金額を計算できるので、レジ締め作業を手早く終わらせることができます。

■データを表に記録する

レジ締めのデータを記録する表を用意しておくと、作業効率が高まります。表には、下記の数値を記録できるようにしましょう。

・お金の種類別の枚数と合計金額
・キャッシュレス決済による金額
・現金の合計金額とキャッシュレス決済の金額を合わせた数値(1日の売上金額)

複数のレジがあるお店では、店舗全体の売上を記録する欄も設けましょう。

■POSレジの導入

現金・キャッシュレス決済による1日の売上金額を自動で計算する、POSレジの使用もおすすめです。スタッフがやるのは、レジ内の現金を数えて金額を算出し、POSレジが計算した売上金額と合っているかをチェックすることだけ。作業の時短につながります。

POSレジを利用すれば、オーダーの集計やデータの計上、在庫管理も可能になります。データはクラウドに保存されるため、店舗以外の場所でもさまざまな端末からデータを確認可能になります。

また、POSレジには操作の記録が残るため、万が一スタッフの不正があってもすぐにわかるので安心です。

■マニュアルを用意しておく

新人がレジ締め作業を完璧に覚えるまで何度も指導するとなると、ベテランスタッフの負担が大きくなります。手順や注意点などを記したマニュアルを用意し、教える時間を削減するとともに、ミスの発生を予防しましょう。マニュアルがあれば、全スタッフが共通認識のもと、同じ手順で作業できるようになります。

レジ締めは難しい作業ではありませんが、ミスがあると大きな負担になります。作業を効率化し短時間で終わらせるために、ぜひ今回ご紹介したコツをお役立てください。