飲食店ドットコムのサービス

酒場ライター・パリッコが飲んで語る「今あらためて『一軒め酒場』が面白い」

LINEで送る
Pocket
follow us in feedly

一軒め酒場で飲む筆者

人気酒場ライター、パリッコが「Foodist Media」に登場! 普段は「デイリーポータルZ」など多数のWeb媒体で活躍するパリッコ氏。本記事では酒場を知り尽くした“お客”の視点で、酒場を楽しみつつその“酒場愛”を語っていただいた。

【注目記事】「居酒屋は、死なない」。逆境の中、僕らが「原点回帰」の居酒屋を作った理由

酒場ライターのパリッコです。まずは自己紹介を

Foodist Mediaをご覧のみなさま、はじめまして。酒場ライターのパリッコと申します。

僕は根っからの酒好きで、特に赤ちょうちんや縄のれん系の大衆酒場が大好き。お店のカウンターのすみっこで大好物の肉豆腐をつつきながら、ホッピーセットをちびちびやる時間が最大の喜びです。好きな酒や酒場の記事を書くことが主な生業のライターという、大変ありがたく、かつ、ふざけた男でもあります。

ですので本来、飲食店関係者の方々にとって、ためになる記事しか載っていない当サイトに大層なことを書けるような人間ではないのですが……、今こうして書いているということは、ご依頼をいただいたからでありまして、そして内容に関しても、いつも僕が書いているようなことでいいということでありまして……、えっと、とにかくがんばります!

<パリッコ>
1978年東京生まれ。酒場ライター、漫画家、イラストレーター。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。最新刊はスズキナオ氏との共著『ご自由にお持ちくださいを見つけるまで家に帰れない一日』。2022年には、長崎県にある波佐見焼の窯元「中善」のブランド「zen to」から、オリジナルの磁器製酒器「#mixcup」も発売した。

絶妙に使い勝手のいい店、一軒め酒場

さて、ここからはちょっとだけかしこまって「ですます調」はおしまい。今回は、個人的に最近、あらためていいなと思っている『一軒め酒場』について。

日本の居酒屋チェーンブームの黎明期から営業を続け、今も根強い人気を集める『養老乃瀧』。一軒め酒場は養老乃瀧グループの新業態として「立ち飲み価格で座って飲める」をコンセプトに、2008年に誕生した。

オープン当時、興味を持って入ってみた僕が度肝を抜かれたのは、そのリーズナブルな価格。2023年現在も、たとえば「生ビール」の中ジョッキが税込み462円、「いつものレモンサワー」ならなんと209円と、驚くべき安さは健在だ。

まさに“1軒目”に行くのにぴったりの、使い勝手のいい気楽な酒場として、よく利用してきた。僕の個人的な印象でしかないけれど、主な客層も、現在40代半ばである自分と同世代や、それより下の若いグループ客が多い。「安く、気楽に飲めること」に魅力を感じる層とでもいうのだろうか。

そんな一軒め酒場が、昨年夏ごろに初めての大幅なイメージリニューアルを行った。昨今の酒場業界のブームといえば、若者受けする食材でSNS映えを狙った、いわゆる「ネオ大衆酒場」を意識した店が多い。だが、一軒め酒場はまさかの、その真逆の方向に舵を切ったのだという。

そこに胸をズキュンと撃ち抜かれた。具体的にどのようなリニューアルが行われたのだろうか? そこでサラリーマンの街、新橋にある『一軒め酒場 新橋店』で飲み食いしつつ、その魅力を堪能してきた。

Pocket
follow us in feedly
飲食店ドットコム通信のメール購読はこちらから(会員登録/無料)
飲食店ドットコム ジャーナルの新着記事をお知らせします(毎週3回配信)
パリッコ

ライター: パリッコ

1978年東京生まれ。酒場ライター、漫画家、イラストレーター。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。最新刊はスズキナオ氏との共著『ご自由にお持ちくださいを見つけるまで家に帰れない一日』。2022年には、長崎県にある波佐見焼の窯元「中善」のブランド「zen to」から、オリジナルの磁器製酒器「#mixcup」も発売した。