飲食店での「マスク着用」、消費者のリアルな意見は？ ルール緩和後の動向をぐるなびが調査
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3月13日から、政府方針によりマスクの着用ルールが緩和され、屋内・屋外ともに着用が任意となった。飲食店の間でも判断が分かれており、従業員にマスクを外すよう推奨すると発表した居酒屋チェーンもある。本記事では株式会社ぐるなびが行った「飲食店でのマスク着用についての調査」の結果と、実際の飲食店のマスクに関する対応について紹介していく。
【調査概要】
■調査期間：2023年3月3日（金）～5日（日）
■調査方法：Webアンケート
■調査対象：全国
■回答者 ：20代～60代のぐるなび会員1,000名
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飲食店でのマスク着用は減少傾向。高齢者ほどほかの客にマスク着用求める
株式会社ぐるなびが実施した「飲食店でのマスク着用についての調査」によると、これまでの「マスク会食」のルール通りに「飲食をする時だけマスクを外す」と答えた人は52.9%から38.1％に減少。また、「飲食の始まりから終わりまで外す」「店内ではずっと外したまま」「入店前からマスクはしない」と答えた人はそれぞれ5ポイントほど増加する結果となった。
出典：株式会社ぐるなび
調査ではさらに、ほかの来店客のマスク着用に関しても質問。「食事をするとき以外はマスクを着けてほしい」と答えた人は全体の28.8％。年齢別でみると、高齢になるほどほかの客のマスク着用を気にする傾向にあることがわかった。
出典：株式会社ぐるなび
57％が飲食店の店員にマスク着用を求める。パーティション設置は「圏外」に
3月13日以降の飲食店の感染対策について好ましいものを選んでもらったところ、最も多かったのは「店内の換気」で68.7％。また、「接客時の店員のマスク着用」と答えた人は57％と、半数以上が飲食店スタッフのマスク着用を求めている。
一方、「アクリル板などのパーティション設置」は2割強とランキング圏外。「マスクケースの用意」や「配膳ロボットの設置」などの回答も2割未満と低く、機材や備品の導入による感染対策はさほど求められていないことがうかがえる。
さらに、3月13日以降のマスク着用について、「常に着用していたい」は35％。約3人に1人がこれまで通りマスクを着用すると回答。「周りの人や場所に合わせて、必要な時は着用したい」が57.2％と、政府や自治体が推奨する「マスク持ち歩き」の方針に従う考えが多数派となっている。
出典：株式会社ぐるなび
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『金の蔵』ではマスクなし接客を推奨。厨房でのマスク着用について議論も
「脱・マスク」の傾向は、飲食店にも徐々に広がっている。引き続き従業員へのマスク着用を推奨する店舗も多いが、居酒屋チェーン『金の蔵』などを展開するサンコーマーケティングフーズでは、直営店でのマスクなし接客を推奨している。
また、厨房でノーマスク、フロアスタッフはマスクを着用して接客するといった対応を発表した飲食店も。厨房でのマスク着用についてはネット上でも「厨房こそマスクをつけるべきだ」「火の前で長時間マスクをつけるのは厳しい」など、さまざまな意見がみられる。
ウイルスが消滅したわけではないが、世の中は少しずつアフターコロナへと動いている。5月8日から新型コロナウイルスの感染症法上の扱いが5類へ移行するための「準備期間」でもある現在。日に日に変わる状況を今後も注視したい。
